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どうすれば損得勘定から離れられるのか。
日本の「躾」にはその根本が含まれていました。森信三先生の著書には

挨拶
返事
靴の踵を揃える

の3大躾が記されており、そのことだけでも実践できると一本筋の通った人間になる。ただ、こんなことであっても実践は大変難しいとのことでした。

体育館では監督になりながらもどうしようかずっと迷う自分がいました。話しをしても損得に流されてしまう選手が多く、その意味が理解できないと実践しないような選手も多かったからです。

一ヶ月くらい悩んだあげく、失敗を恐れてやらないよりもやって失敗する方がいいと強く心に決め、選手を集めてその話しをして、靴の踵を揃える、毎朝の掃除を躾としました。

なかなか踵は揃わないので、そういう時は何も言わず私が揃える日々が続きました。朝の掃除も後輩にやらせて自分は奥に隠れている選手もいました。しかしここで怒っても意味は無く、ただただ見守るようにしました。

〜続く〜

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 さて、心の整え方について色々と試しながら試行錯誤していましたが、なんせ瞑想の効果なんてわかりません。「効果など求めてはいけない」と本には書かれてあるのでそうなんだと思いながらもやはり何かが欲しい....。川上哲治氏「坐禅入門」、オイゲン・ヘリゲル氏「弓と禅」、藤平信一氏「心を静める」、チョギャム・トゥルンパ氏「シャンバラ勇者の道」、山岡鉄舟「剣禅話」、天外伺朗氏「問題解決のための瞑想法」などなど他にもありますが大変勉強になりました。「動かしたい」という動きから離れる「韓氏意拳」を3度ほど体験させていただきましたが、意識を離れた中での強い形、動きというものが実際にあるということはとても勉強になりました。「欲」から離れないと動きは無駄が多くぎこちなくなるということがわかりました。

 「欲」が出る瞬間はゲーム中に色々とあります。「決めたい!」「いいところを見せたい」「優位な立場にいたい」など誰でも思考したことがあると思います。このような「承認欲求」は誰でもあるのですが、幼少期から加熱する周りの期待と選手がどう付き合っていくかは難しい問題だと思います。早く上手くなりたい、何をしても勝ちたいという「欲」は突き詰めていくと「損得勘定」につながりやすく、如何に合理的に早く上達するか、無駄なことはしたくない、こんなに弱い相手と練習しても自分は強くなれない、と思うようになります。この頃からそう思っているような選手に気づけるようになってきました。

 「ここに打っておけば勝てるのに!」「今のはここに打っておけ!」「入れるだけでいいのに!」

そういうアドバイスにはこちらの「欲」がべったりとついていることに気づきだすと、これはアドバイスではなく、ただの「欲の垂れ流し」のように思えてきて瞬間は「思った」としても口には出さなくなりました。そういう「欲」を増長させるような練習が色々なところで見られ、これは良くないなと思うようになってきました。中でも罰トレーニングがその典型で、決まって上位の選手が設定したがります。その方が盛り上がると言うのですが、完全に勝ち目のない選手にとってはほぼその罰トレーニングが決まっている...なかなか挑戦しなくなりました。団体戦では2〜3名の強力な選手がいればそれで勝ち上がれます。しかし、それではチーム力が上がらず応援する側も熱が入らず今ひとつな状態であるのがわかりました。全国大会ではコート上でレギュラーが頑張っているのですが、観客席では冷めた感じの応援が目立ち、勝っているうちはいいのですが負けだすと声が出ない...。まさに「今声を出してもどうせ1点でしょ?と」いう損得勘定が働いていました。損得勘定をいかに乗り越えさせるか..これが課題となっていく感じがしていました。

〜続く〜

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 いろいろな本から学んでいくうちにあまりにも無知な自分と出会いました。ただ、選手からの質問に対しては不思議なくらいその時リアルタイムで読んでいる本からアドバイスできることが多く、この本とはそういう出会うタイミングなのかと思うようになりました。いろいろなことを頭の中で咀嚼しているうちに同志と呼べる人も現れ、これも大きな運命の出会いと感じるようになりました。森信三先生の言葉通りです。

人間は一生のうち逢うべき人(本)には必ず逢える
しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に

一期一会の出会いのチャンスに全精力で向き合うことができるか。その頃からいろいろな人との出会いに自分から逃げないように心がけるようになりました。それまではいろいろな場面から逃げることが多く、もしかするといろいろなチャンスを逃していた可能性がありました。もちろんその出会いに拘ることは無く、縁があればまた必ず会えると思っていましたのでできるだけ本音で接することを心がけました。

そうこうしているうちに全国大会で上位入賞している選手が入学してくる機会が多くなってきました。私はコーチの立場でしたが、周りから”優勝”の2文字が聞こえてきます。練習環境は6面から9面と増え、まさに日本一の環境といっても過言ではなくなりました。それでも...それでも....いくら遠征を重ねても、強い相手と練習試合をしても、きついトレーニングをしてもベスト4止まりでした。全国大会に出ても早い段階で負けてしまうと別顧問からの人でなし扱いの説教。そのフォローに1時間くらい涙ながらの話を聞いたこともあります。このままではいけない、伸び盛りの選手達の未来を邪魔させてはいけない、と強く思うようになりました。

では、他の学校の指導者達はどのような指導やアドバイスをしているのか。とても興味をもっていろいろな場面での指導風景を観察するようになりました。やたらと感情むき出しで怒る人、だらだらと長い説教、こうするべきだという断定的なアドバイス、気合いだ!頑張れ!というような具体性の無い言葉などがほとんどでした。いくら体力をつけても、テクニックを覚えたとしてもそれを使える心が未熟だと全力は出せません。皆、心の扱い方はわかっていなくて難しいところなんだなと思いました。そのあたりをどうすればいいかが私の課題となりました。

まずは自分の試合を振り返りながら、自分の心と向かい合うことから始めました。メディテーションと言われる「瞑想」との出会いでした。しかし、そのあたりを勉強していると周りからは違和感のある目で見られるようになりました。修行?坐禅?出家でもするの?という感じです。理論と数値化が主流となっていた指導者の方向性とは全く逆方向でしたので。

「それ、見えるの?」「意味あるの?」「合理的なの?」

という感じです。しかし、もはや自分の心との対決なので周りからどう言われようが関係ありません。あまりにも話が合わないので試合会場でも時間があれば離れたところで本を読んだりするようになりました。そのころは「禅へのいざない:鈴木俊隆著」をよく練習会場や試合会場で読んでいました。インターハイの宿舎や試合会場で瞑想していて驚かれたこともあります(笑)。沖縄インターハイで休憩時間に会場の学校のグランドでサッカー部の練習を横に瞑想したのはとても気持ちがよかったです。保護者の方がそれを見ていてその後いろいろと話をしました。考え方で共感できる保護者もいらっしゃいました。

〜続く〜

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 父から「スラムダンク勝利学:辻秀一氏著」を紹介され購入。読んでみるとこんなにメンタル的に大切な要素が書かれているものを読んだことが無く、一瞬でのめり込んでいきました。まずは「スラムダンク」を全巻大人買い(笑)し、内容を再把握してから何度か読んでいくとさらに理解が深まりました。「セルフイメージ」を大きく保つことが如何に大切か、挑戦、素直さ、目標、夢など指導者と選手との関係などいろいろと学びました。それから辻氏の著書をしばらく読みあさり、宮本武蔵「五輪書』の考え方から禅にまでいろいろとつながっていきました。なかでも「禅ゴルフ」はとても面白く読めました。そんな中、脳外科医の林成之氏の「勝負脳」の著書に出会い、さらに深く試合に臨む心構えを脳科学から理論的に理解することができました。体の使い方についてはまず高岡英夫氏の著作から入り「技ありの身体になる」や甲野氏、光岡氏「韓氏意拳」などの(古)武術へとつながり、「骨ストレッチ」へと発展していきました。そうしてつながっていくうちに森信三先生の「修身教授録」と出会うことで自らの生き方と真正面から向き合っていくことを決意し知識を実践へ変えていく努力を始めていきました。仏教詩人の坂村真民先生から鈴木俊隆先生の「禅へのいざない」、小池龍之介氏の著作へと仏道へ広がり、佐保田鶴治先生の「ヨーガ禅道話」、天外伺朗氏の著作、そしてスポーツとそれらをつなぐ白石豊先生の「勝利する心」に出会い、この方向は間違っていなかったんだと確信しました。最近では指導者連盟の方向性でも心の動きについていろいろな記述が増えてきました。もちろん深〜い「運動」についての考察もあるのですが...少し難しい...。とりあえず体で理解できるように読んで感じたことを自分がやってみて腑に落とせるかどうかを日々実践していきました。それに加え「自未得度先度他」という言葉のとおり、良いと思ったことは選手達に伝えていこうとしていきました。

 そうこうしていくうちに...選手達の周りにいる大人達のあまりにも多くの自己中心的な言葉や振る舞い、欲望、恐れを感じるようになりました。本人達には自覚があるかどうかはわかりませんが、ただ自分達の身を守る為に行う選手に体する叱咤に激しい違和感を覚えるようになりました。

「なぜ怒るのか」

試合会場でも練習場でもそういう声が聞こえてきます。また逆に、指導者同士では傷のなめ合いのように自分の選手を中傷しながら意見交換することで自分の身を守ろうとしているのが見え、とてもその会話に加わる勇気はありませんでした。

「大きな自己犠牲を払って選手を見ているんだからそれ相応の見返りをもらう権利がある」

ある時、保護者との会話で私が競技を続ける理由として(保護者は私が競技をやめてどっぷりと指導に当たってほしいという要望でしたが)

「私が競技をやめればそこで成長が止まるんです。バドミントンの技術は日々進化しています。それを感じて今何が大切なのかをいろいろな年齢や状況に合わせて選手に伝えることが大切だと思っているんです。」 

と答えた覚えがあります。ですのでそういう大人達とは次第に距離を置くようになっていきました。選手達の自己中心的な振る舞いについてはもしかするとその行為が周りにどういう影響を及ぼすかについて知らない可能性があるのでそのあたりは教えなければなりません。しかし、自ら責任を持って行う行為はどんどん見守るようにしましたし、そういう機会を多く作るようにしていきました。しかし...なかなか上手く進まないのです。話をしたとしてもそれを覆して影響を及ぼそうとする大人達が周りに多すぎるのです。選手が自主的にやろうとしているのになぜ関わっていこうとするのか...。

「手下を作りたいのか?」
「自分の居場所を確保したいのか?」

という考えがそのあたりから頭から離れなくなっていきました。

〜続く〜

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 さて、前回は強い選手に何を指導すればいいかわからないというところまでお話ししました。
 そんな非常勤講師が専任教諭になるチャンスが訪れ、体育教師から英語教師になる為の免許取得勉強の日々が始まりました。学校からの教科指定採用だったので仕方が無かったのですが、なんで英語なの?とぶつぶつ言いながらの勉強だったのでなかなか頭に入りませんでした。ただレポートや勉強は苦手ではなかったのでなんとか1年で取得することができました。学力的に低いこともあり何とかなるだろうとも思っていましたが...。

 実は私は外国語科の高校を卒業しています。なんで外国語科なの?というとただ単に受験で外国語科がダメだったら普通科へのまわし合格があるからという理由だったからです。なんとか引っかかって合格できたものの英語は苦手でした。中学1年生の始めに「are」がなんで「アー」と発音するんだ?でつまずいていたからです。そんなこともあり選択科目では数学を選択し英語から逃げてばかりでした。どこで何がつながるかわかりません。次の学校は英語に力を入れているためかなり英語力を上げなければなりません。勉強はしていますが力がついているかどうかはわかりません。しかしやっていくうちに以前に比べて英語を勉強することが苦にならなくはなってきました。

 さてさて、英語教師としてバドミントン部の顧問となり、コーチの立場でいろいろと本格的に見ていくこととなりました。そんな中、今後国体関係ではC級スポーツコーチ(現在はコーチ)の資格が必要になるということで日体協スポーツコーチ資格講習を受講しました。共通講習はそれはそれは眠たくて大変でしたが何とかレポートと試験をパスしました。専門講習では初めて阿部一佳先生(当時筑波大学教授)の講義を受けました。ものすごくわかりやすく、しかも深く、当時のオリンピックチャンピオンのタウフィック選手をスタンダードモデルとしたお話で私にとっては目から鱗が落ちるほど衝撃的な内容ばかりでした。上肢の回旋運動などはわかっていましたが、膝関節が関わるプレローディングや肩関節の強い形など、今までよほど無理して打っていて筋肉を酷使していたんだなと思いました。トレーニングでもいろいろなインターバルトレーニングがあり、心拍数が負荷の目安とされていたことには驚きました。私もモデルとしてオールアウト(限界まで続ける)のノックを受けましたが早々にぶっ倒れました(笑)。客観的指標は大切です。ですのでバドミンントンで使う言葉も共通の正しい言葉を使うよう指導がありました。例えば「ミス」は「エラー」、「フェイント」は「ディセプション」、「シングルやダブル」は「シングルス、ダブルス」、「サーブ」は「サービス」など自分でも恥ずかしいくらい当てはまりました。

 数日間の講習を終え、学んだことを学校へ帰っていろいろと実践しました。そうすると生徒達のフォームに不利な点がたくさん見つかりいろいろと指摘することができるようになり、そうしているうちに徐々にコーチとしての自信が芽生えてきました。しかし、相手は高校生。ゲームの途中で諦めたり、怒ったりとメンタル的な要因で負けたりすることは依然減りませんでした。技術的には向上したのにそれを使いこなせない...やはりメンタル的な要素はとても大切だと痛感せざるを得ませんでした。講習会ではフォームの技術向上と体力強化がメインテーマでメンタル的な要素にはほとんど触れることは無く、しかも西洋の考え方に偏っているようにも思えました。バドミントンはもちろんヨーロッパから入ってきているので西洋から学ぶのも大切ですが、日本人には日本人にあったやり方があるのではないかと思うようになり勉強を始めました。しかしバドミントン関連の著書でそのあたりが書かれている物は絶無だったので、とりあえず「スラムダンク勝利学」から入っていきました(^^)

〜続く〜

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