スポーツ留学
最近、高校野球でスポーツ留学が多いとニュースになりました。特に大阪から出て行く選手が多いそうです。しかし、野球以外のスポーツでもこういうことは年々増えているものと感じます。この種の留学には多額のお金が動いているケースなどもあるらしいですが、この少子化時代、学校経営が大変な中で、生徒集めに躍起になっていることもわかります。集まれば学校の宣伝になり、スポーツ以外の生徒も集まってくるということなのかもしれません。
しかし、そのような学校存続にかける生徒集めに、今後、何か問題が起こるのではないでしょうか? 「学校存続のため」=「お金集め」です。つまり大人が生きていくための生活の糧をそこから得るわけです。もちろん留学する選手や家庭、または指導者にはお金が渡り、授業料や寮費なども免除の場合もあるでしょう。留学するほうは経済的に楽になるでしょうね。また、学校も来てくれるだけで宣伝になり、利益を得ることも多くなるでしょう。戦績によっては金一封なんてこともあるでしょうね。一見いい事ばかりに見えます。 しかし、お金のためということは、「結果主義」になることを忘れてはいけません。何をしても結果的にお金が儲かればいいのです。そのための指導者が雇われるはずです。もちろんその指導者は結果が出なければ「解雇」です。儲けが出ませんから。 そのような指導者に教えられた選手はどうでしょうか。すぐに結果を求められます。3年間を通しての成長などは二の次で、勝てないと捨てられます。そのような境遇に追い込まれた選手は恐らく山のようにいると思います。大人の生活の糧のために利用される子ども達。成功すればそれなりに進路は開けますが、人間的な成長はあまり期待できません。 この後の日本を背負っていく若者たち...。スポーツを通して成長して欲しいものです。 |