近畿総合
近畿総合バドミントン大会があり生徒を引率して体育館にいきました。会場はまだまだ暑く、じっとりとしていました。初日はダブルスです。1ペアは全日本総合の権利を獲得していることもあり棄権。もう一組のみの試合となりました。1回戦・・・棄権勝ち。あら...という感じでしたが、2回戦は高校生でした。近畿大会で負けたことのある相手でしたが、試合が進むにつれて相手もエラーが増え、なんとかいけそうな感じでした。前半こそ競りましたが後半は引き離して勝利。3回戦は大阪の社会人です。社会人のダブルスで優勝している人だったので、どうかな・・・という感じでしたが、とにかく「社会人は油断したり諦めたりすることは無い。最後の最後まで勝負していることを忘れないように」と声をかけました。長いラリーになりなかなか抜け出せませんが、徐々に相手にエラーが出はじめ1ゲームを先取。2ゲーム目は大きな展開に持っていかれ前半は苦戦しましたが、そこを我慢してよくしのぎ勝利しました。4回戦は大学生。厳しい戦いでしたが、相手の一人が少しふくらはぎを気にしている様子が伺え、そこに大きく上げたり、前後に揺さぶったりとファイナルぎりぎりで逃げ切りました。相手の弱いところを狙うということは相手に取って障壁となるため、相手はその障壁に向かって挑戦することになります。お互いがお互いの障壁になることでお互いが向上すると思うので、ルール内でどんどん攻めていくことはとても大切なことだと考えています。準決勝も大学生。この相手はセンス抜群の相手なのでなかなか追いつかないだろうと思っていましたが、とにかく「挑戦する気持ちで色々と学んでくること」と話した記憶があります。打たされながらレシーブで押し込まれ、その返球を前に詰められるという展開で大きく引き離されます。やはり押し込まれた後のアタックや前への返球が浮いてしまうためそこを狙い撃ちされました。当然でした。まだまだパワー不足ということです。準決勝で敗退しましたが、この大会は3位決定戦があります。相手は実業団。分は悪いのですが相手は6試合目。疲れがないわけはありません。相手は前衛で止めることは上手でしたが、そこから押し込まれることは無かったので、「前衛で勝負しよう!」と声をかけました。アタックやプッシュを恐れていては前に出ることは出来ません。しかし、思い切って勝負するという気持ちになれば、たとえラケットを立てて触られても足は前へ出るものだな〜と感心しました。相手の疲れも功を奏して勝利!3位といういい結果に終わりました。上位の今後の結果次第ではもしかすると全日本総合への権利がまわってくるかもしれません。
2日目はシングルス。5人が出場しました。1人は1回戦棄権勝ちのため2回戦に進みましたが、いきなり実業団の本校卒業生。かわしたり相手をだましたりと色々と仕掛けますが、相手には全く効かず6点で落とします。ゲーム間に「何で勝負したいのか?」と話しましたが動揺中で話し聞けず・・・。「だましたり、かわしたりが効かない相手には、奥から打たせること。バックアウトが今までにあったか?(実際になかったので)」と話しました。2ゲーム目は簡単にアタックを決められることは無く、16点まで善戦。力は出せたと思いました。試合後、どうだった?と話を聞くと、「大きく後ろまで上げることができたら、相手のショットが少し見えてきました」と話していました。「良かったな」と一言だけ返しました。私の声かけは心の片隅に少しだけ残っていたようです。しかし、私に言われたとは感じていない様子でした。少し寂しさがありましたが、まだまだ心の動揺が隠せない1年生だったので仕方がないなと思いました。「だから言ったでしょ?」という言葉だけはここで言ってはなりません。あくまでも自分で挑戦したのだと感じてくれることが私の本意ですから。 あと3人はベスト16で大学生に負けてしまいましたが、良い試合内容でした。もう一人の1年生がまさか他府県の国体成年男子のシングルス選手に勝ってしまうとは思いもよりませんでした。集中すると底が知れません。ただ、体力的にきつくなると諦めてしまうのでそこはこれからの課題として見えました。また、ある一人は、ファイナル7−1で勝っているものの追いつかれて競り合いになり惜しくも敗退。5〜6点差には油断という魔物が潜んでいるとあらためて思いました。本人が気付けるかどうかは難しいところですが。唯一の3年生がベスト8。「足がつりそうなんですけど・・・」と試合前。「つってしまえば?」と声をかけるとなんと返すだろうと思いましたが「そうですね!やるだけやってみます!」と明るい返事。結局ゲーム中に痙攣を起こすことは無かったので一安心でしたが、この辺りのやり取りも人によっては難しい問題を含んでいます。信頼関係がある生徒だったのでそう言いましたが、そうでない場合には自分でもどう声をかけるか、その時にならないとわかりません。 今週末は国体合宿。毎週連続で色々と忙しいですが、「ま、なんとかなるか」でいきたいと思います。 |