全日本シニア
全日本シニア40歳代ダブルスとミックスに出場してきました。今回は福井県という事もあり車で2時間半くらいの近距離です。宿は敦賀駅よりやや遠い所で「崖の上のポニョ」に出てくるような丘の上に立っている歴史ある観光旅館でした…。ゆっくり日本海を見ながらビールでも…といきたい所でいたが試合前のお酒は少なめにです。温泉はとても肌がすべすべになりいいお湯でした。
さて、初日はダブルスです。コートを使ってのウォーミングアップが出来なかったので念入りにストレッチと軽いジョギング、ボールマッサージを行いました。シニアは緒戦がとても大切です。どんな相手か分かっていれば良いのですが、知らない相手ほど怖いものはありませんし、試合が始まったとしてもプレーが変わってくるのがシニアです。1ゲーム目は差をつけて勝てても2ゲーム目は本当に分かりません。ペアが前もって調べてみた所、関東の方で実績のある選手でした。試合が始まるといきなり相手のロングサービスからのスマッシュミス!「固い…!」やっぱり固くなっていました。競り合いながらも1ゲーム目は終盤逃げ切り先取。2ゲーム目は柔らかい球を使わなければと足を入れながらストレート、クロスとハーフ球が決まり出しました。終盤は更にリラックスできたのかよく球が見えていました。2ー0で勝利。2回戦は愛知のペアでしたが少し気持ちが軽い感じ。「これはラッキー」ということで問題なく2−0で勝利。3回戦は埼玉県ペア。1ゲーム目こそ上手く回せましたが、2ゲーム目に入り相手のレシーブが固くなってきました。こちらが攻めて行く所をしのがれ、上げてしまうと強烈なアタックがサイドやボディに。気持ちよく打ち込まれファイナルゲームへ。「ヤバいな〜」という雰囲気でした。ともかく上げないようにと前衛では相手のスマッシュのドライブリターンを無理に押し込まず前へ前へと落としていきました。そうなるとラリーはかなり長くなるのですがペアが踏ん張って打ってくれたため、引き離されず競り合いでチェンジコートへ。少し相手に疲れが見えてきたためクリアなども入れながら強打よりもハーフ球で沈める事に徹していくと、相手の足が少し止まったのかハーフ球を2、3本ネットにかけてくれたためリードする事が出来ました。なんとか、なんとか競り合いを逃げ切り勝利!この試合でどっと疲れてしまいました。四回戦は隣のコートで競り合いながらも余裕を持って上がってきた福井、愛知のペアです。何年も前から対戦した事はあるものの一度も勝った事の無い相手です。サービスのやり取りが上手で、レシーブからの前へのラッシュで強烈に押し込んできます。ともかくサービスで上手くやられない事と、レシーボ力では勝てないので力だけで押し込む事はしないように心がけました。1ゲーム目はカウンターを食らったりノータッチエースを取られたりはするものの、なんとか競り合いで進める事が出来ました。そんな中、相手の一人がサポーターをしている右膝を気にしている様子…。フォア奥のショットに対して追いつけていない…。右足をついて踏ん張るのをかばっているのか…。前への揺さぶりに対しても嫌がっている…。チャンス!!揺さぶれ!!とにかく1歩でも動かすようにコントロールするように心がけました。1ゲーム先取!ハーフタイムでペアにその事を告げ、クリアやドロップがもっと効くようになりました。2−0で勝利!終わった後「足大丈夫…?」と声をかけましたが「これがシニアですね…」と話していました。辛いですが勝負なので仕方がありません。さて、後一つでベスト4。相手は年上の常に上位に食い込んでいるペアです。ここまできたらッ!!と意気込んで試合に臨みました。序盤こそ良いペースで8−2とリードを広げる事が出来たのですが、そこから私の疲れがはっきりと悟られたのかクリアでぐいぐい押し込まれてきました。そこを我慢してスマッシュしていくのですが、切り返されこちらが上げるはめに。そのロブが奥まで全く上がらず打ち込まれて押し込まれ出しました。16くらいで追いつかれ逆転。1ゲーム目を失い2ゲーム目は圧倒的に差を付けられていきました。最後の最後で少し踏ん張りましたが0ー2で敗退でした。相手は上からの球だけでなくハーフ球やドライブも体重を上手く使いながらリズムよくどんどん押し込んできました。それを肌で感じながら「凄い体の使い方だ!」と半分感心しながらのプレーでした。重力をこんなに上手く使えるなんて…と良いお手本に出会えた気分でした。終わった後、主審に(友人でした)「足が少し止まったね…」と指摘され、相手の方にも同じようなことを言われました。「そうだよね〜スマッシュが辛かった」と正直に思いました。残念ながら最終日には残れずでした。 翌日はミックスダブルス。完全に体が動かない状態でした。緒戦からファイナル、2回戦も20−16から逆転されファイナルと何ともふがいない状態でした。3回戦では何度か対戦した事のある男性で強いのは分かっていましたが、シングルス力のある動きに加え、女性のピンポイントショットに翻弄され1ゲーム目こそとれましたが、2、3ゲーム目は何をしたらよいか分からず完敗でした。19点をとられてから最後の最後で私もシングルスしてみようとそういう動きに変えた所、ラリーは楽になり互角に近づけた気がしました。気づくのが遅すぎましたが良い経験となりました。ミックスダブルスは強打も必要ですが、それ以上にショットの高低差と緩急ですね。特に男性はシングルスの動きとリズムがとても大切だと感じました。最近はシングルスを嫌がっている自分がいたのでこれも仕方が無いなという感じでした。 |