心からの錯覚
試合に入る前、「この相手なら勝てそうだ」とか、「この相手には負けそうだ」などという心の声が聞こえてくることがあります・・・というかほぼ毎回そういう声が聞こえます。
何を根拠にそういう思考が生まれるかというと、過去の記憶、負けたことがあるとか無いとか、相手のプレーのイメージ記憶、強いショットがくるとか下手だったとかではないでしょうか。 この過去の記憶から引っ張られてくるイメージは、本人の意志とは無関係に、勝手に思い出させられ、それは瞬時に様々な思考をも引き出してしまいます。 それがマイナスに偏る場合はもちろんパフォーマンスを制限しますし、プラスに働く場合でさえ「油断」を引き起こしてしまうものです。 「心は暴れ馬のごとし」という言葉がありますが、「心」は勝手に記憶を瞬時に引っ張り出してしまうだけでなく、そこから生まれている思考を「これはあなたが考えている思考ですよ」と錯覚させてしまいます。 人も動物なので本能があります。危険や安全を本能的に察知します。その心のもやもやを言葉に換えることで人は「自分は今こう考えている」と理解しようとしているのではないのでしょうか。 試合に入る前、沸き起こって来た「不安」や「安心」は心から生み出された錯覚です。その心に囚われず、「ああ、また勝手に思考し始めているな・・・」と客観的に見つめることで、ラブオールプレーから「平常心」で向かえることができるのではないかと思います。 |
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