外での表情
新入生を交えての初めてのシングルス公式戦です。準々決勝からは同校同士の対決が多くなりましたが、校内の試合では見せない表情を、公式戦での同校対戦でどのような課題が出てくるのかを見つめていました。
体調が今ひとつでも、切れの良い得意ショットで得点を重ね、逃げ切る選手。 普段通りの集中力で上級生をもう少しまで追いつめることのできた選手。 いつも通り相手の出方をじっくりと見ながら淡々と試合を進める選手。 シーソーゲームになりながらもしっかりと相手を見据えて試合を進める選手。 「我」を抑え、集中力の高い「ゾーン」に入った選手。 自らのパフォーマンスに溺れ、自滅する選手。 得点差から油断し、傲慢なプレーから焦りにつなげてしまった選手。 「あきらめ」という怒りが表に出てしまった選手。 「がんばり」過ぎて限界を超えてしまった選手。 筋力によるスピードを追い求めるあまり、逆にスピードが遅くなってしまった選手。 負けたあと、次への課題にしっかりと取り込もうという姿勢を見せる選手。 一人ひとりのいろいろなプレーを見ました。しかし、実力が出せなかった選手に共通して見えたのは、自分は!自分は!という「慢」の欲望が集中力を妨げ、結果的にエラーが出て、「焦り」「あきらめ」「なげやり」という「怒り」にかわり、敗北につながっているということでした。結果のイメージ(点数、エラー)から勝手に生まれてくる感情に飲み込まれて、負のスパイラルイメージが増幅してしまっています。 「考えろ!」とよく言いますが、この場合の思考は明らかにマイナスに傾きます。「こうしなければ!」という執着から離れたとき、実は集中力を取り戻すターニングポイントであるような気がします。「沈める!」「押す!」「打ち込む!」を言葉で考えるのではなく、映像で体にイメージを渡すことが大切です。そのためのきっかけとして深く呼吸し、一点に集中する。 もし、上手くいかなかったとしても、運が「まだ」なかったと開き直り、次!次!の謙虚な姿勢で取り組むことが「傲慢さ」を押さえ、「勝利の女神」も微笑みやすくなるものだと思います。 |
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