「ゾーン」について考える
インターハイから国体予選と夏を駆け抜けました。白石豊先生の「本番に強くなる」をもう一度読み返し、その中の「ゾーン」についての書籍を取り寄せました。
「最高の自分を生きる〜達人達に学ぶ「ZONEに入る」生き方」:丸山敏秋著 致知出版社 ゾーンとは・・・「精神的にも肉体的にもまるで自動操縦されているように感じながら、最高のプレーができる状態」をいいます。 私もかつて、入っていたのかもしれない状態を体験したことがあります。返ってくる球に対してかなり無防備(手がだら〜っと下がっている状態)になっていながらも、目の前のシャトルを相手のある部分に打ち込めるイメージが浮かんでいて、次の瞬間にはラケットヘッドが回っている、ショットは正確に打てることが当たり前に感じ、打ち終わった後はもう次の返球に対して狙っている、ことがありました。体は熱く、心はとても穏やかでした。 その後も「構えない」「構え」で「できる」という感覚があり、ただ成り行きを見つめる自分が他にいたようにも感じました。 「自我から離れ自由自在となる」とよく言われます。「○○がしたい」「○○でなければだめだ」という自己への固執はそういう「ゾーン」には入れないようです。 「私」がするのではなく「それ」がする。「弓と禅」オイゲン・ヘリゲルによるとそのように表現されているようです。「結果の善し悪しからの快と不快から離れ、平常心で結果から超然としているように心がけなければならない。まるで別の人が行ったかのように喜ぶことが最も大切だ」と阿波研造師範は仰ったそうです。 DNA解明の世界的権威、筑波大学名誉教授の村上和雄博士によると、「ゾーン」に入る心構えとして、 ・感謝や感動の心が大きいこと ・出来事すべてプラス思考で考えること ・先を考えず、目の前のことに精一杯取り組むこと ・目標を高く持つこと ・与える精神で生きること と記されていました。さらに、そのプロセスは、 型を通した練習の繰り返し→試行錯誤を繰り返しながら練習を継続→人の脳を十分に発達させる→直感による開眼から「ゾーン」に参入 練習を継続する中で「習慣化」されることは最初はいいが、習慣に陥っては進歩は望めない。したがって習慣を壊す非日常を作り出すことが人の脳を発達させる鍵を握るそうです。 それについて丸山敏雄先生は「即行」を実践することが大切であると記されています。気づいたらすぐに実行。簡単そうで難しいこの実践。 生徒達には「挨拶」「返事」「履物の踵をそろえる」ことを「しつけ」として実践させる必要を感じました。 この本はぜひ一読されることをお薦めします。 |
コメント
コメントはありません。
| | mail | url | |
|
この記事のトラックバックURL
http://badminton.ac/blog/tb.php/409
トラックバック
トラックバックはありません。
| | |
|