気持ちをひとつに
林成之先生(脳神経外科医)による講演会がバドミントン指導者連盟主催により行われました。私は参加できませんでしたが「Badminton Journal」にまとめられていたので少しまとめてお伝えしたいと思います。
皆さんもダブルスにおけるパートナーとの関係について、うまくいったりぎくしゃくしたりといろいろな経験をされていると思います。しかし、気持ちがバラバラのままプレーしても、やはりかみ合うことなくいろいろなところで不具合が出てきます。林先生はそこで「神経の同時発火」という名前でもって気持ちをひとつにする大切さを述べられました。キーは前頭葉にあるのですがそこからの情報が一気に脳全体に広がり、さらには相手に伝わるというものです。語らずとも伝わるのです。 気持ちをひとつにする方法としては4つ。 1.相手を好きになる。 2.共通の目標を持つ 3.相手の脳に入る 4.相手を尊敬する 1と2はわかりやすいと思います。では、3番目はどうするのか。例えば子供がおもちゃを買ってとだだをこねている時に、「ダメ」とか「それは違う」などという否定後を使わないこと。「そうそう、私も買ってあげようと思ったんだよ。でも、今はお金がないんだ。」というように子供の言葉を使うことで脳に入ることができます。 4は「尊敬できるところがない」といってはねのけてしまっては元も子もありません。なぜ尊敬しなければならないかというと、そうしないと「勝てない」からです。尊敬する部分が見つからないときはとにかく理由もなしに尊敬してしまうというような自我を突き抜けた自らの姿勢が必要になってくるかもしれません。相手がどうではなく、やはり自らの未熟さ乗り越える以外にはないのかもしれません。 JOCのセミナーで林先生は「相手(監督やコーチも含む)を好きにならないと、皆さん北京オリンピックで力を発揮できないんです。どんなに嫌いだと思っても神様が皆さんに力を発揮させるために使わせたコーチだと思ってください。」と語ったそうです。 本当に強いペアはやはりお互いを尊敬し合っています。本当に強いチームは選手と監督、コーチがお互い尊敬し合っています。そこが大切なのだと思います。 |
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