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試合から得るもの
今日は練習が休みでした。大会で力を出せた者、出せなかった者が一緒に集う場所に明日は顔を出します。しかし、この「力を出せた」「力を出せなかった」と客観的に評価するのは指導者の役割ですが、やはり「結果」が伴わないと、そこでのいい評価も聞き入れられないというのが現実です。ある意味、勝利は「麻薬」です。何をしてでも「勝利」を得た瞬間に、それまでの間違いなども受け入れられてしまうのです。例えば「体罰」でさえもです。
しかし、アマチュアなのに結果に大きく左右されるのは、本当は危険なことだと思います。選手達の能力や楽しみまで奪ってしまう可能性があるからです。特にバドミントンにおいて日本は中国などとは全く違う基盤に成り立っています。金銭に偏りきっていないところはまだ大丈夫だと思います。「スポーツを通して人生を生き抜く」という精神は忘れてはならないと私は考えます。 |
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サービス時の意識
生徒の大会が終わりました。ラリーポイント制での初めての個人戦でした。各選手の試合毎にベンチに座るので忙しかったです。
ようやく慣れてきたとは思うのですが、サービス権を持っているときに「一本!」、レシーバーの時に「ストップ」という掛け声は変わりませんでした。選手達がそれでサービス権があるときに安心してしまうかどうかはわかりませんが、ラリーポイントとなった今では、いつでも「一本!」ですよね。サーバーは不利になることが多いので、サービスをする前に次のラリーをイメージし、打つ時にはいろいろな工夫が必ず必要になると思います。 それにしても体育館はとても寒かったです(^^) |
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構えの大切さ
2005ワールドチャンピオンシップス、男子ダブルス決勝での一場面。
インドネシアのチャンドラ・ウィジャヤ(左)とシギット・ブディアルト(右)の構えをご覧になっていかがでしょうか?相手からの鋭いスマッシュをチャンドラが2本返した後です。シギットの前傾、右足つま先立ちに対して、チャンドラの重心は両足の間、足はしっかりと地面を捉えています。この構えを如何に速く作るか。もはや筋力だけでなく、股関節によるバランスの傾きをいち早く察知する感覚(センサー)の勝負になります。 この後、チャンドラは3本目のアタックに対してリターンで押し切り、相手はスマッシュを左側にサイドアウトしてしまいました。 ![]() |
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試合前
生徒達の試合が押し迫っています。プレッシャーからかどの選手も硬さが抜けません。緊張や不安を覚えるのは誰でも同じです。また、逆にそれを全く感じないのは、感情を遮断してしまっているのでいい結果は出ません。感情を無理に押さえ込むとストレスになり疲れてしまうからです。大切なのは、そういう感情を感じ取ったうえで上手く対処することだと思います。緊張や不安は、原因を探り、今すぐに対処できるかどうかの優先順位を考え、今悩む必要が無ければ流してしまうことが大切です。緊張や不安を感じるほど、「真剣」に「情熱的に」取り組んでいる自分を少し「褒めて」あげましょう。
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中心視と周辺視
人の目には、物の色や形をはっきりと捉える中心視と、なんとなく残像として捕らえる周辺視とあります。訓練された一流選手は時にシャトルを見ずに背面などで捉えることもありますが、多くの上級者はしっかりとシャトルを中心視でインパクトしています。なぜなら、ラケットのスウィートスポットは意外と小さいので、そこ以外に当てるとシャトルがうまくコントロールできないからです。
今日の私は、ドライブや速いアタックロブに対して、シャトルの残像しか見えませんでした。中心視できず周辺視になっていたのかもしれません。原因を探っているのですが、やはり股関節の緩みが少なく、つま先立ちの状態で対応してしまったためか…と考えています。 今日は寝る前にゆる体操をしてから休みたいと思います。 |
