逆境に立つ
耳中常に耳に逆らうの言を聞き、心中常に心に払(もと)るの事あれば、
わずかにこれ徳に進み行ないを修むるの砥石(しせき)なり、 もし言々耳を悦(よろこ)ばし、事々心に快ければ、すなわち、 この生を把(と)りて鴆毒(ちんどく)のうちに埋在(まいざい)せん 耳に入るのは耳の痛い言葉ばかり、 することなすこと思うようにいかないという状態の中でこそ、人間は磨かれる。 耳に入るのは甘いお世辞ばかり、何事も思いのままという環境ならば、 知らぬまに猛毒に侵されて一生を台無しにするだろう。 『菜根譚』より バドミントンの試合では思い通りにならないことがほとんどです。負けると嫌なうわさや言葉を聞くこともあるかもしれません。しかし、その逆境を経験するという事はそこに成長する機会が与えられているものだと思います。 「勝利とは」の部分でも書きましたが、何事も上手く行き過ぎると「怠惰」が生まれます。勝ち続けてちやほやされる事に甘んじれば、取り返しのつかない時間を無駄にすることになります。結果はその時だけのもの。負けても勝ってもその場限りで終わりです。直後から次への準備が始まります。 |