確かな意志
今日はインターハイ予選のシングルス決勝が行われました。1位が決定し、2位以下は決定戦に後日臨むこととなります。特に女子シングルスではトーナメント途中、苦しい展開がありましたが、逆転に次ぐ逆転で勝利をものにしました。男子シングルスでは、点差が開いているにもかかわらずスピードアップを試み、全力でぶつかっていました。
高校3年間でどれほどの心の成長があったのでしょうか。優勝者2人ともとても勇ましい感じを受けました。今日の勝利は今日で終わり。明日からは本選に向かって更なる精進を続けなければなりません。背筋を正し「今」に意識を集中して欲しいと思いました。 |
いつも通り
選手に「普段やってないことをするな」とふがいないゲーム後に檄を飛ばすことがあると思います。しかし、よく観察してみると、普段やっている姿がそのままゲームに現れていることが多いことに気付きます。
ゲームでは負けたくないがために、ミスをした(トリッキーな?)ショットはその後使わない(使えない)と思い込み、自分のショットのバリエーションを少なくしている人も少なくありません。しかし、練習では確かにそのようなトリッキー(?)なショットを使っている場合が多いのです。練習では使っているのになぜ試合では使う勇気が出てこないのでしょう…。 練習ではミスをしてもその原因を考えるまでも無く、すぐに忘れてしまう事が多いからです。ペナルティーがないからですね。しかし、ゲームでは相手に得点が入るというペナルティが課されるため、「ミスした」というマイナスイメージが尾を引いてしまう場合があります。 ゲームでも練習でも「今」する事に違いはありません。その瞬間のミスには必ず理由があるのです。ゲームではラリー中、後悔の念を持たないことが大切ですが、その原因を前向きに転換して解決するプラス思考が、練習でもゲーム中でもラリーとラリーの間に考えることが必要だと思います。 |
先行く不安
学校生活やクラブ活動では、ストレスのたまる勉強やつらい練習などが毎日行われているものと思います。特に1年生などは、「あと約3年この(つらい)状況が続くのか…」と先行く不安感に囚われている人も多いかと思います。先日、生徒たちに話をしましたが、まだ起こってもいないそのような未来を考えると、毎日「本当にやれるのだろうか」という不安感で頭がいっぱいの状態で生活してしまうことになってしまいます。そのような心の状態では、その日の「全力」が出なくなってしまいます。ましてや、就職してからなど「定年になるまであと○○年この会社であくせく働くのか…」と考えてしまうとやる気が失せてしまうのは当然です。
先行く未来というものは存在しません。あるのは今の瞬間だけです。変えることのできない未来を考えると、毎日全力を出すことができなくなり、全力を出せなかった日々が積み重なった未来が本当に来てしまいます。戦術的に体力をセーブすることはあったとしても、その一日に、その瞬間のラリーに全力で挑戦する姿に、その人の本性が現れるものだと思います。 |
新学期
新入生の担当となり忙しい日々が続いています。今日は何とか仕事を片付け体育館に顔を出せました。ある人から「お疲れの顔ですね」と伝えられました。目がくぼみ、疲れた顔になっていたようです。今日はゆっくりとトレーニングのルーティンに取り掛かりました。おかげで終わった頃には目の重たさは消え、背筋も伸ばせたような気がしました。つらい状態でも体を動かすことで心に好影響を与えることができたと感じました。
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準備が整う
新入生のオリエンテーションがありました。ミーティングで話をしようと思っていましたが上手くまとめられなかったのでその時に話はしませんでした。話をしようと思ったのは、「知識を得ることの意味を考える」です。
人を栄養分たっぷりの柔らかい土壌と例えました。もともと人はこの状態だと思います。日光が降り注ぐ中で、土壌はいつでも知識という種を待っています。しかし、普段から心に過去への後悔や未来への不安という雲を分厚く作っている人は、日光をさえぎってしまうため土壌が固くなっていて種を受け付けてくれません。そのようなマイナスの黒い雲に煩わされることなく流してしまうことが大切です。 知識という種が土壌に受け止められ、「毎日習慣としている行動で培われるやる気」という「水」をやることでその知識の意味が理解され、種は成長していきます。途中色々な感情の雲が日光をさえぎりますが、その雲を流すことで、種という知識は成長し、やがて「知恵」という実をつけます。この実がなっては初めてよりよく生きる事に活かせる「準備が整った」状態となります。 知識という種は多く蒔かれることが大切ですが、行動を伴わないと成長しません。ましてや不安や後悔という雲にとらわれてしまうと日光は降り注いでくれません。今の行動に全力で集中することが大切なのです。 このようは解釈はいかがでしょうか? |