禅ゴルフ
「禅」というタイトル文字から選んでみました。予想以上に真剣に取り組むことができました。「シャンバラ」という伝説の国の話も出てきました。奥深いです。ゴルフとバドミントンの競技時間差はありますが、共通する考え方が多いです。アメリカに思想を伝えた鈴木俊隆氏は様々な分野に影響を与えたのだと感動しています。
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全国選抜大会
今日から全国選抜大会に向けて北海道へ旅立ちます。まだまだ寒いんでしょうね。
生徒達も合宿や練習試合を通して少しずつ成長できてきました。本番にかける気持ちの高ぶりで鼻息が上がっているようにも思えますが、「いつもと同じ」準備のルーティンを試合当日にどれだけ実践できるか楽しみです。 more>> |
生まれながらの能力
人心に一部の真文章あり、すべて残編断簡(ざんぺんだんかん)に封錮(ふうこ)されおわる、
一部の真鼓吹(しんこすい)あり、すべて妖歌艶舞(ようかえんぶ)に(湮没いんぼつ)されおわる。 すべての人の心の底には、必ず真の文章、すなわち生まれながらの理性が備わっている。 だが、多くの場合、それらはがらくたのような知識のかけらに覆われて、その真価を発揮していない。 すべての人の心の奥には、必ず真の音楽、すなわち天から授かった感性が備わっている。 だが、たいていそれは、怪しげな芸術によってかき曇らされている。 『菜根譚』より 生まれながらに持っている能力の偉大さとはどのくらいのものでしょうか。つまらない常識にとらわれて人の能力を過小評価していないでしょうか。「私が勉強できないからうちの子もできない」「私が運動できないからうちの子も運動神経がない」という言葉を聞いたことがあります。そう意識させると実際にそうなってしまいます。言葉かけも同じで、「ファイナルゲームになると君は必ず負ける」と意識させると本当にそうなってしまいます。 いろいろな知識は実践して初めて理解できると思います。試してもない知識をひけらかすのはとても危険なことだと思います。指導者の場合、その人に合うかどうかがわからないからです。 日々実践あるのみ。知識を言葉にするよりもまず行動です。 |
静と動
動を好むは雲電風灯(うんでんふうとう)、寂(せき)を嗜(たしな)む死灰槁木(しかいこうぼく)、
すべからく定雲止水(ていうんしすい)の中に、鳶(とび)飛び魚躍るの気象あるべし むやみと動き回ってばかりいては、雲間の稲妻か風に吹かれる灯火のように、 落ち着きというものがまるでなくなる。といって、静寂ばかりを愛していては、 冷えきった灰か枯れ木のように、生気が失われてしまう。 動かぬ雲の間を鳶が舞い、静かな水の中に魚が躍るように、 静と動がひとつに融け合った境地こそ望ましいものだ。 『菜根譚』より この言葉非常に気に入っています。バドミントンの戦術にも「強い」「弱い」、「速い」「遅い」をショットや、フットワーク、体捌きに見ることができると思います。例えば、弱いドロップショットを入れた後に、素早く移動して強いプッシュで攻めるなどがそうでしょうか。この対比の調和を無理なく実現するのはどっしりとした心の安定と体軸だと思います。 |
心を平らに
間時(かんじ)に喫緊(きつきん)の心思(しんし)あるを要し、
忙処(ぼうしょ)に悠間(ゆうかん)の趣味あるを要す 暇なときにも気を張った心持ちをし、忙しいさなかにもゆとりを持つ 『菜根譚』より 「暇」「忙しい」という表現ですが、バドミントンのオフシーズン(試合まで間が合いている時)や試合中などにも当てはまることがあると思います。 よく試合前になると練習を集中して始める人を目にすることがあります。逆に真剣に練習していると「試合が近いんですか?」と聞かれることもあります。「やる気」が起るまで休養を取ることはいいことだと思いますが、「試合が近くにないのでやらない」のは必ずその試合の瞬間に後悔の念が襲ってきます。暇と感じるときこそ毎日のやるべきことを実践することが必要です。逆に試合中はいろんなことを考えず、その瞬間に集中することが大切です。「今まで」や「未来の結果」を考えるといい結果が生まれません。そのコートに立っている自分を客観的に眺めれることができるくらい「ゆとり」を持つことがいい結果を生みます。 |