逆境に立つ
耳中常に耳に逆らうの言を聞き、心中常に心に払(もと)るの事あれば、
わずかにこれ徳に進み行ないを修むるの砥石(しせき)なり、 もし言々耳を悦(よろこ)ばし、事々心に快ければ、すなわち、 この生を把(と)りて鴆毒(ちんどく)のうちに埋在(まいざい)せん 耳に入るのは耳の痛い言葉ばかり、 することなすこと思うようにいかないという状態の中でこそ、人間は磨かれる。 耳に入るのは甘いお世辞ばかり、何事も思いのままという環境ならば、 知らぬまに猛毒に侵されて一生を台無しにするだろう。 『菜根譚』より バドミントンの試合では思い通りにならないことがほとんどです。負けると嫌なうわさや言葉を聞くこともあるかもしれません。しかし、その逆境を経験するという事はそこに成長する機会が与えられているものだと思います。 「勝利とは」の部分でも書きましたが、何事も上手く行き過ぎると「怠惰」が生まれます。勝ち続けてちやほやされる事に甘んじれば、取り返しのつかない時間を無駄にすることになります。結果はその時だけのもの。負けても勝ってもその場限りで終わりです。直後から次への準備が始まります。 |
真面目に過ごす
君子は練達ならんよりは、朴魯(ぼくろ)なるにしかず、
その曲謹ならんよりは、疎狂(そきょう)なるにしかず 万事に如才(じょさい)ないよりは、いくらか間が抜けているほうが、 また、ばかていねいよりは、一本気でぶしつけ、ぶっきらぼうの方が人間として信用できる。 『菜根譚』より 要領がいいことはとてもいいことだと思います。しかし、余計な事を計算する(私利私欲を求める)人は信用し難い障壁が生まれてしまうのも事実です。「世渡り」の上手下手が話題に上ることもありますが、「真面目」に生きている人はそれに見合う信用を受けるものだと思います。「気分転換、リフレッシュが必要」と言われるかもしれませんが、その瞬間を真剣に取り組むことが習慣となれば、意外と苦痛は伴わなくなると思います。 |
一時の孤立
道徳に棲守(せいしゅ)するは、一時に寂寞(じゃくばく)たり、
権勢に依阿(いあ)するは、万古(ばんこ)に凄涼(せいりょう)たり 達人は物外の物を観(み)、身後の身を思う、 むしろ一時の寂寞を受くるも、万古の凄涼を取ることなかれ 道を守って生きれば、一時(いっとき)孤立する。 権力にへつらえば居心地は良いが、その後に永遠の孤独が襲ってくる。 めざめた人は、現世の栄達、物欲に惑わされず、理想に生きる。 一時の孤立を恐れて永遠の孤独を招くな。 『菜根譚』より クラブ活動では団体行動での規律の遵守が重んじられます。もちろん大切なことだと思います。しかし、すべてにおいて右に倣えをしていると、自分の行動が自信につながらず、責任をもてなくなる恐れもあります。他人に迷惑をかける行為はよくないですが、他人を気にするあまり自分がやろうとした行動が妨げられるのは残念なことです。私は自分のトレーニングを組み立て日課としています。周りの人から「無理すると怪我するよ」とか「今いくつになったの?」という言葉をかけられることがあります。そういう言葉に惑わされること無く毎日を過ごしたいと思っています。 |
インフルエンザ
インフルエンザが流行っているようです。私の家族は「A型」だったのですが、病院に行くと「B型」の人もたくさんいました。この気温差の激しい日々は抵抗力が下がってしまいがちです。ここ数日は特に気を引き締めて生活を送っています。
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