静と動
動を好むは雲電風灯(うんでんふうとう)、寂(せき)を嗜(たしな)む死灰槁木(しかいこうぼく)、
すべからく定雲止水(ていうんしすい)の中に、鳶(とび)飛び魚躍るの気象あるべし むやみと動き回ってばかりいては、雲間の稲妻か風に吹かれる灯火のように、 落ち着きというものがまるでなくなる。といって、静寂ばかりを愛していては、 冷えきった灰か枯れ木のように、生気が失われてしまう。 動かぬ雲の間を鳶が舞い、静かな水の中に魚が躍るように、 静と動がひとつに融け合った境地こそ望ましいものだ。 『菜根譚』より この言葉非常に気に入っています。バドミントンの戦術にも「強い」「弱い」、「速い」「遅い」をショットや、フットワーク、体捌きに見ることができると思います。例えば、弱いドロップショットを入れた後に、素早く移動して強いプッシュで攻めるなどがそうでしょうか。この対比の調和を無理なく実現するのはどっしりとした心の安定と体軸だと思います。 |