油断の伝染
今日は団体戦です。練習試合の結果から“おそらく勝てるであろう”対戦でした。しかし、試合前、「コートに入って試合終了まで絶対に結果のことは考えないこと」と話しました。つまり、点数差をつけ優勢であったとしても、もう勝てるだろうと油断して自らリズムを崩すと、自分の力が発揮できず不安につながってしまうということを伝えたかったためです。その時は「ハイ!」と言って素直に聞いている様子だったのですが、案の定・・・。
2−1リードでの第2、3シングルスが同時進行で入りました。共に1ゲーム目は圧倒しゲーム終了。そこでやはり異様な雰囲気になりつつあることに気づきました。ベンチが「もう勝てるだろう」雰囲気になってしまっているのです。おそらく観客席も。個人戦では応援によってやる気が左右されることは少ないですが、団体戦では目の前に応援している人の顔があります。冷めた雰囲気では、成熟しきれていない高校生が自分でモチベーションを上げることが難しくなります。「危ないな・・・」と心の中でつぶやいていました。 何とか勝つことはできましたが、「油断」はどこからでも強く伝染していくものだと思いました。結果を気にすることが日常茶飯事の選手達にとって、なかなか乗り越えにくいメンタルの部分だと痛感しました。 |