近畿高校バドミントン大会
先々週末は近畿大会個人戦がありました。4複4単のみの参加ですが、優勝すれば全国選抜につながるという大きな大会です。金曜日から開会式があるため午前中に奈良県に入りました。私は奈良県の高校出身で会場は何度も大会を行ったところだったので懐かしい気持ちで一杯でした。1週間後には全日本シニアも控えており、生徒が練習を終えて開会式まで時間をつぶしている間に体育館の周りをランニングしました。高校生の時も走ったような気がしますが、やはり「走らされて」いたのか全く覚えていません。稲刈りを終えた田園風景と用水路の小魚を見つつ30分くらい走りました。
土曜日からダブルスが始まり、1年生ペアは2回戦で最後追いつけそうな雰囲気でしたが逃げられ敗退。2年生の1ペアは京都府のトップに17−17まで競り合いましたが最後は力んだレシーブの返球を前で狙われ敗退。もう一つのダブルスは練習試合では勝っていた滋賀県のトップにドゥースまでもつれ込みましたが準々決勝敗退。試合での集中力の低さ、本番での弱さはまさに普段の姿勢の現れです。この敗退を真摯に受け止めてほしいものですが、「恥ずかしい」という気持ちの裏返しに「大きな態度を取る」虚勢の傾向が見られる人間はなかなか成長しません。保護者がとても腑甲斐無そうにされているのを見ると心が痛みます。しかし、本人が気づかないと何事も進みません。府予選でトップだったペアは変化に富んだショットを上手く使い問題なく優勝しました。一人はあまり器用ではありませんでしたが、「絶対に優勝する!」と毎日ノートに書いていました。そのおかげというのは言い過ぎですが、本番で力を出せていたと思います。 日曜日はシングルスです。準々決勝までは問題なく4人とも勝ち上がりました。しかし、一人は兵庫県のトップ選手の高いハイクリアとロブに思うように攻められず敗退。しかし、これは相手のショットが大変良くなっており、こちらも強くなったなと感心するほどでした。準決勝では大阪トップと兵庫トップの対戦になりました。やはり高いハイクリアとロブに攻めあぐねていましたが、それでもスマッシュしていかないと突破口は開けない思ったのでそのようなことをアドバイスしました。本人もそう感じたのか徐々にスピードアップすることが出来てラリーは競り合いましたが得点は抑え気味に勝利して決勝へ。もう一つの準決勝はうちの生徒同士の対戦になりました。1点ずつ入りながら最後までずっと競り合っていましたが、最後のラリーでは「あきらめ」が周囲にも明らかにわかる態度を出した方が敗退しました。お互いで長いラリーを作りながら、自分から勝負を降りるようではやはり勝てません。結果はどうあれ、息が上がる中で「まだまだ!!ついてこい!」という気持ちになれるかなれないかは、思考の習慣が大きく作用します。技術があっても、それを上回る相手は山ほどいます。良い技術を持つことが大切ではなくて、いま出来る技術をどう駆使できるかが、本当の強さになります。技術的には近畿の群を抜いていたはずの選手が敗退していくことに新チームでの難しさを感じています。 決勝はダブルスで優勝したペア同士の対戦となりました。1ゲーム目は終盤まで競り合いましたが、技術力もあり、力むこと無く淡々とスピードを上げていくトップ選手に2ゲーム目は上手く攻め込まれ、「絶対優勝する!」とノートに書いていた選手は2位に終わりました。しかし、全力で戦ったこと、それまで逃げずに準備して来たことは必ず力になっています。来年夏のインターハイでは2人が出場できるのでそれまでにまた、しっかりと準備をしていってほしいと思います。ただ、府予選はおそらく本校同士の対戦になるので見ている方もなかなか心痛むのが本音です。 |