甘える哺乳類の脳
定期考査中はいろいろな教室の試験監督をします。クラスによっては暑い!寒い!と口々に騒いでいます。本当に何度が心地よいのでしょうか。呆れてしまいます。人の脳が大きくわけて3層構造になっている話を思い出しました。
・爬虫類の脳・・・行動をつかさどり、運動を自動化する。反射など。 ・哺乳類の脳・・・感情をつかさどり、強い恐怖心を持っている。新たな刺激を恐れ、習慣化を好む。 ・人の脳・・・思考をつかさどり、色々と試行錯誤することにより稽古を積み重ねられる。 暑い、寒い、など不平不満を言っているのは哺乳類の脳。まさに心地よい布団の中でまどろんでいたいという気持ちでしょうか。成長するためにはこの甘えから抜け出さなければなりません。 思いついたらすぐ行う「即行」の精神で日常を突抜け、人間らしく生きることが大切でしょう。 「靴の踵をそろえる」話を生徒に行ったところ何人かが実施しているようです。一見無駄に思えるこの「しつけ」は自分の姿勢と心を正しく整えてくれます。決して人のためではなく、自分のためであるということを忘れないでいて欲しいものです。 |
学ぶ=真似ぶ
雨が去り、一気に秋に突入です。気温が下がったとしても「寒い」と言わないことが周りへの甘えを抑え、人として大切なことと思います。それにしても「暑い、寒い」と周りでよく聞きます。一体、人というのは何度が心地よいのでしょうね。よくよく考えてみると結局どちらかに傾いてしまうのかもしれません。ならばその気温をただじっくりと感じることで余計な感情を生まず、心地よく過ごせるかもしれません。
「勝負のこころ」大山康晴著を読んでいます。それにしても将棋の本は本当に参考になります。内弟子生活の中から生き方を学び、強くなりたければ「真似をする」という姿勢で生き抜くというところに名人に到達できる強さが培われるのでしょう。「教え過ぎ」=「過保護」なのかも知れません。勝つための「魔法」なんて実は無いのでしょうね。自分自身を変えるのは自分しかいません。無駄と思えるような努力に真剣に費やした時間だけ本当の底力が培われるのだと思います。 |