周りの人のために・・・
先週末は全国選抜に向けての強化合宿がありました。今回から宿泊やら食事などの手配を任せられたのでせかせかと忙しく動き回りコートに入る時間は全く取れませんでした。足首の痛みもあったので今回はしょうがないと割り切りトレーニングはランニングのみとなりました・・・。(って走れるのかいっとお思いになるかもしれませんが・・・単純な動きには足首はあまり痛まないのですがコート上ではやや厳しい痛みが走ります。)
大学生やOBなどいろいろな人が来てくれて今回も体育館にはどこかの試合会場並みの人数が入っていました。さて、試合を進めていくと最後の方になれば、1、2コートだけ試合が残っていることもあります。結構いいOBとの対戦カードだったので、一人を呼んで「ちょっと応援してあげたら?」と小声で伝えました。そうすると義務的な様子で応援に向かう様子。コートの周りに集まり応援が始まりました。 さて、2日目の最後の試合。2コートでシングルスがやってました。これもなかなかのいいOBとの対戦カードだったので、周りでは見ている人が多くいます。しかし・・・誰一人として応援しません。気づかないものだな〜とそっと見ていたのですが、そのうちに年配のOBさんから「応援ぐらいしてやれよ!!!!!」と叱咤の声。その方は一日目の応援を見ていなかったのですが、あまりにもしらーっとみている周りの雰囲気にイライラされたようです。 その言葉は私が言いそうになって飲み込んだものですが、やはり応援することが自分の力に変わる・・・なんてことは考えてもないのでしょうね。高校生にはわかりにくい目に見えないことですが、自分が勝ちたい勝ちたいと思ってばかりで、人を勝たせたいと思う人は少ないなと感じました。チームをそういうところから上げていくにはまだまだ時間が必要だと痛感しました。 |
韓氏意拳
週末は強化練習会が中止になったため、申し込んでいた韓氏意拳の初級者講習会を体験してきました。高橋佳三先生のフェイスブックから甲野善紀先生の対談を紹介され、そこで紹介されていた光岡英稔氏の講習会では「皆前向きで全くそのような体罰が起こらない」ということでした。もちろん求めて受ける人が多いそのような講習会では起こりにくく、こちらに目を向けない学校現場などとはやや差があることは感じるのですが、その方の対談の文庫「荒天の武学」を読みました。そこで、一度その韓氏意拳を体験してみようと思ったわけです。
さて、会場に入ると皆「カンフーシューズ」。むむ!体育館シューズは私だけか・・・と少しそこでビビってしまいました。守伸二郎先生が講師でした。後から調べてみると本業は呉服屋さんで「日本一強い呉服屋」と呼ばれているようです。穏やかな表情で韓氏意拳をいろいろな方向から説明していただきました。「こんな話は全くかけ離れているようですが・・・」と話されていましたが私には意外とその話がすっと入ってきました。先生の話では「ノートなどにメモを取ることも大切かもしれませんが、頭に入ることしか結局入りませんから・・・」とノートにメモる私たちに話されました。メモを取ることに必死で話のつながりに意識を向けられなかった私の行動に少し恥ずかしさを感じながら、ノートを取るよりも全力で話を聞こうとその時に気づきました。先生のシャツの背面には韓氏意拳の四大原則が書かれていました。「自然舒展」「一形一意」「整体参与」「自然産生」の4つです。型を通して自分をどう見るかという光岡氏の言葉を反映したものだと思いました。 手を前後に動かしたり、上下、開閉させたりとよくある光景だなと感じながら真似てましたが、先生に腕をもたれたり誘導されたりしながら「そうそう!」と言われたりもしましたが、その時はそうなのだと感じましたが、次の動きになるとまたまた動かそうとしている自分が出てきて「・・・」という沈黙の指導。ことごとくいろんな動きの例を受けながら誘導されていきます。周りの人は「フーハオ!!」(おそらくすばらしいの意味かなと思います)という言葉で次から次へとクリア。次第に先生が私のところに来ることが怖くなっている自分がいました。また自分で動かしてしまって修正されるのかなと・・・。 そんな中でもう一人全くの初心者の方もおられました。その人は「フーハオ!いいですね〜」と声をかけられていました。いろいろな価値判断からそうあるべきという常識とされる固定観念から逃れられない自分の思考体系にすっかり嫌気がさし、一人シューズを履いているのを脱いで裸足でやってみることにしました。まだまだ「バドミントンやってますよ〜」という気持ちが少しあったのかもしれません...お恥ずかしい。 そこから、少し地面に立てている感覚になり、その時に安定している立ち方の指導がありました。背中を壁にもたれさすイメージで立て、腰骨はそんなに後ろにそらさない。股関節と肩関節の位置を調整すると感覚的には「何となく後ろに転けそうで不安定」というものでした。 しかし、身構えた時にはぽこっと押し倒されたにもかかわらず、同じように前から押されても横から押されてもお腹の辺りで何となく耐えられるようになっていました。「不安定こそ安定するのです」この言葉がすっとお腹の方に入ってきた感じがしました。「不安定では身体が若干動いています。動いている方が安定するのです。安定の逆は不安定ではなく固定です。」この言葉には身体だけでなく思考も同じであると思いました。 身体を柔らかく使うことから心を柔らかくする。心や表情や言葉を柔らかくすることから身体を柔らかくする。 韓氏意拳に一歩踏み入れる準備ができたかどうかの卵の段階ですが、機会があればまた参加してみたいと思います。「練習は一人でするものです。間違っていたとしてもやめてはいけません。上手くいっているかなという感覚は実は脳が作り出している錯覚です。なんだかよくわからないけど続けていくうちに「それ」はでます。それは意識を通り越したものなのでつかむことは出来ません。次の機会にそれらの間違いは修正できます。またよければお越し下さい。」やや誇張して表現していますがそのような話をされて講習会は終わりました。 次の機会があるかわかりませんが、練習は続けていきたいと思っています。終わった後は「フーハオ!」って言われたかったな〜と思いましたが、言われていたらもしかするとモチベーションが下がっていたかも、これで良いんだと変な気持ちがおこり勘違いしてしまっていたかもとも思いました。 バドミントンというの狭い世界の中で、積み重ねてきたものを宝のように大切にしまい、徐々に頭の固くなっている自分がいました。運動にはもっともっと深い動かし方が存在し、パフォーマンスの決定に筋力トレーニングが大部分を占めるものではないことを頭に置き、これからももっともっと動きを観察していきたいと思います。 |
膝抜き on the Pool
先週末は修学旅行でグアムに行ってました。暑い日差しの中、生徒達はプールや海で思いっきり楽しんでいるようでした。さて、そのプールでの出来事ですが、水の上を走る遊具がありました。15m程の長さで50cm四方のスポンジ版がつながって浮いているものです。
↓このようなイメージ ■=■=■=■=■=■=■=■=■=■=■=■ ここに映像を載せている方がいらっしゃいました。 勢いをつけて走ろうとする人、足を速く回転させている人、ゆっくりと慎重に進んでいる人と様々でしたが、なかなか最後まで到達できません。延べ100を超えるような挑戦を見ながら到達した人はわずか2人。たまたまうまくいった感じでした。しかし、その中で現地スタッフが見本を見せる場面が。 なんと最後まで行ってそこから振り向いて逆に戻り始めました。そしてさらに振り向いて3往復!! 「おぉ〜!!!!」と大歓声。 これには驚きました。やはりコツがあるようです。 よーく観察してみると、腰を低く一定に保ち、足は蹴り出すのではなくすっと膝から前に足を抜いていく感じ。両手は横に広げバランスを保っていました。 「これか!」 膝抜きの連続技でした。もしかするとバドミントンにおいても前への移動方法としてこの動きを取り入れると地面とケンカせずに上半身が安定した速い移動が可能になるのではないかと思いました。板を蹴ろうとすることは床とケンカしているのと同じですから。 さて、そのコツを目の当たりにしている生徒達がその後どう動きに工夫を加えるのかも見てみました。 それが真似をしようとする生徒は・・・皆無でした・・・。相変わらず腰が高く、手を一生懸命振って速い駆け足で一気に抜けようと試みる人ばかり。半分も行かずに脱落です。 私も見ていただけで自分が挑戦していないので人のことは言えませんが、皆はただ単に楽しんでいるだけのようでした。コツを再現してみようと試みて上達していけばもっと楽しみが増えるのにな〜と少し残念にもなりました。 部屋は硬式野球部の監督と同室となりました。部活動について色々な話が出来て大変勉強になりました。やはり甲子園で優勝させた経験のある監督です。人間教育に重きをおく姿勢はどんなスポーツでも同じように大切なことであることが再認識できました。 |