日本のトップ選手
全日本総合では、なんと常山がシングルスでベスト4に入るなど今年の有終の美を飾ってくれました。日曜日に東京で合流しいろいろと話を聞きました。
「竹村選手はやはり戦い方が非常に上手なので、裏をかかれたり、はめられたりといろいろな戦法がある事に気づかされた。終盤差をつけても、そこからの点の取り方が上手く、この選手の強いところはこういうところかという事がわかった。準々決勝の内藤選手は強打とスピードがすごく、押し込まれるところも多く、やはりパワーも大切と感じた。準決勝の佐々木選手は戦い方も非常に上手くその上パワーも上だった。やはりすごい選手だった。」 いろいろな選手と戦い、さらに先を見つめる姿勢は成長したな〜と感じました。学校での練習後、夜間の社会人の練習でも少し時間があるといろいろな人と打ってあげています。練習後であるのになかなか出来ない事ですね。 |
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全日本シニア
先々週末は全日本シニアで愛知県に行ってきました。金曜日は夕刻から移動し、とりあえず銭湯の場所を確認(笑)。ロビーでは徒歩15分、車で5分と言われましたが、徒歩で移動することに決定。歩いてみると7分くらいでつきました。地元の古くからある銭湯を大きくしたような感じでいつも行くところとよく似ているので好感が持てました。
さて、初日はダブルス。緒戦は京都府の三菱自動車の監督さん達ペアです。生徒達がお世話になっていることもありましたが、ここはそんなことを考えていられるようなところではないので常に全力で集中です。しかし..いきなりのサービスエラー..ネットにかかる...肩が固すぎてラケットが引けません。その後もリターンが中途半端、ロブは甘いなど連発しますがペアのフォローで点数はリード。最後の最後のマッチポイントでようやくいつものリズムで数本のドライブから前へ詰めてのアタックが出来ました。なんともラッキーな緒戦でした。終了後、相手と話をしながら、「よく動くね〜」と言われましたが「それだけが取り柄です・・・」としか答えられませんでした。 2回戦は東京都の方達です。背の高い(180cm以上?)方と背の低い方(約160cm)のペアで何となくどう攻めれば良いかわからない状態でしたが、アタックロブに対してスマッシュをエラーしてくれたというラッキーも重なり、得点的に見ると差の出た結果となり2回戦突破でした。 3回戦は同じ県の高校出身の友人との対戦となりました。去年のプレーからも実力は高いとわかっていたのでここからが一つの山場だなと思っていました。しかし、少し相手を気にし過ぎてか狙い過ぎている傾向があり、「これで決まるだろ!」という欲が先行していて、リターンされるとあわてて取りにいくということが度々出ていました。おまけにクロスに振りながら、クロススマッシュされると待っていないなどの油断も見え隠れして、「危ない、油断していて集中できていない」という自分との戦いになっていきました。これでは良いプレーがでないこともわかっているのですが、そのときはまずそこしか考えられない状態でした。1ゲーム目は見えやすいコートに入っていたこともあり21−12で勝利することが出来ました。それも更なる油断を呼んだのか、2ゲーム目は逆に終始リードされます。5点差くらいを終盤良い流れになり追いつけそうになりましたが、相手のプッシュに対するリターンがネットの白帯にかかるエラーでファイナルへ。ファイナルは11−9で折り返し、12−9で広げましたが、そこから固さが出たのか12−12。そのあたりから徐々に差を広げられていきました。17−21で敗退。残念ながらベスト16へ入ることが出来ませんでした。 翌日はミックスダブルス。緒戦は滋賀県の方達との対戦です。男性の力強いショットと女性の前に出てくるブロックには手こずりましたが、男性を動かすことでチャンス球を作ることが出来ました。女性同士の長〜〜〜いハイクリア合戦もありましたが、なんとか勝利。終わってから「先生、ありがとうございした!」という言葉に何とも身の引き締まる思いになりました。2回戦は地元愛知県のペアです。相当強いであろうことはわかっていましたがミックスダブルスはペア同士の相性もあるのでやってみないとわからないと思っていました。第1ゲーム。相手は男性が後ろからサービスを打つという本格的な形です。しかも、そのサービスがまた平行に出てくるので打ちにくい!さらに、女性のバックハンドサービスもロングサービスがわかりにくい!これは苦戦するなと思いました。なんとか相手のエラーも最初は出て来たので13くらいまでは競り合いました。しかし、そこからサービス周りで上手くまわされ引き離され15−21。とにかく2ゲーム目を頑張ろうということで始まりましたが... 相手の沈めてくるショットが異様に精度が高く、女性が詰めてくるのでネットにも置けない。 上げて甘くなれば打たれる、打たれそうで落とされる、上手く上げても上手く沈めてつながれる。 そのうちロブが難しく感じるようになりバックアウトが出る。 得点に差がついてくると上げないように考えてクロスのハーフを狙ってみる、しかし、女性の頭は超えても男性が前に突っ込んで来てアタックされエースを取られる。 ネット前に上手く落とせても今度は女性のスピンネットが異様に回転して上げにくい。 ドライブ合戦になると対応できるのですが、それ以外は完全に主導権を握られ、久しぶりに何をしたらいいかわからないまま、思わず「凄いな〜!」と感嘆の声が出てしまうほどの完敗でした。ミックスダブルスはサービス周りはもちろんですが、ロビングと沈める球の精度がものすごく影響するなと感じました。後衛の男性のサイドにテンポよく動きながら沈めてくる姿は印象に残って頭から離れません。また良い勉強をさせてもらいました。 翌日は帰りに鈴鹿サーキットによって息子とジェットコースターに乗って騒いできました。息子は本格的なゴーカートに乗ってタイムアタック。なのに前者が遅いのでインから抜かそうとしてクラッシュ、ピットインと間違える、最終停車で前者に追突....やってくれました息子君! それでも楽しいシニア紀行でした。 |
近畿高校バドミントン大会
先々週末は近畿大会個人戦がありました。4複4単のみの参加ですが、優勝すれば全国選抜につながるという大きな大会です。金曜日から開会式があるため午前中に奈良県に入りました。私は奈良県の高校出身で会場は何度も大会を行ったところだったので懐かしい気持ちで一杯でした。1週間後には全日本シニアも控えており、生徒が練習を終えて開会式まで時間をつぶしている間に体育館の周りをランニングしました。高校生の時も走ったような気がしますが、やはり「走らされて」いたのか全く覚えていません。稲刈りを終えた田園風景と用水路の小魚を見つつ30分くらい走りました。
土曜日からダブルスが始まり、1年生ペアは2回戦で最後追いつけそうな雰囲気でしたが逃げられ敗退。2年生の1ペアは京都府のトップに17−17まで競り合いましたが最後は力んだレシーブの返球を前で狙われ敗退。もう一つのダブルスは練習試合では勝っていた滋賀県のトップにドゥースまでもつれ込みましたが準々決勝敗退。試合での集中力の低さ、本番での弱さはまさに普段の姿勢の現れです。この敗退を真摯に受け止めてほしいものですが、「恥ずかしい」という気持ちの裏返しに「大きな態度を取る」虚勢の傾向が見られる人間はなかなか成長しません。保護者がとても腑甲斐無そうにされているのを見ると心が痛みます。しかし、本人が気づかないと何事も進みません。府予選でトップだったペアは変化に富んだショットを上手く使い問題なく優勝しました。一人はあまり器用ではありませんでしたが、「絶対に優勝する!」と毎日ノートに書いていました。そのおかげというのは言い過ぎですが、本番で力を出せていたと思います。 日曜日はシングルスです。準々決勝までは問題なく4人とも勝ち上がりました。しかし、一人は兵庫県のトップ選手の高いハイクリアとロブに思うように攻められず敗退。しかし、これは相手のショットが大変良くなっており、こちらも強くなったなと感心するほどでした。準決勝では大阪トップと兵庫トップの対戦になりました。やはり高いハイクリアとロブに攻めあぐねていましたが、それでもスマッシュしていかないと突破口は開けない思ったのでそのようなことをアドバイスしました。本人もそう感じたのか徐々にスピードアップすることが出来てラリーは競り合いましたが得点は抑え気味に勝利して決勝へ。もう一つの準決勝はうちの生徒同士の対戦になりました。1点ずつ入りながら最後までずっと競り合っていましたが、最後のラリーでは「あきらめ」が周囲にも明らかにわかる態度を出した方が敗退しました。お互いで長いラリーを作りながら、自分から勝負を降りるようではやはり勝てません。結果はどうあれ、息が上がる中で「まだまだ!!ついてこい!」という気持ちになれるかなれないかは、思考の習慣が大きく作用します。技術があっても、それを上回る相手は山ほどいます。良い技術を持つことが大切ではなくて、いま出来る技術をどう駆使できるかが、本当の強さになります。技術的には近畿の群を抜いていたはずの選手が敗退していくことに新チームでの難しさを感じています。 決勝はダブルスで優勝したペア同士の対戦となりました。1ゲーム目は終盤まで競り合いましたが、技術力もあり、力むこと無く淡々とスピードを上げていくトップ選手に2ゲーム目は上手く攻め込まれ、「絶対優勝する!」とノートに書いていた選手は2位に終わりました。しかし、全力で戦ったこと、それまで逃げずに準備して来たことは必ず力になっています。来年夏のインターハイでは2人が出場できるのでそれまでにまた、しっかりと準備をしていってほしいと思います。ただ、府予選はおそらく本校同士の対戦になるので見ている方もなかなか心痛むのが本音です。 |
目標の試合
先々週は体育大会が行われ、教員チームとして飛び入りの綱引きに出ました。やっているとやはり力は抜けないもので全力で5本引っ張りました。案の定、終わった後は握力がほぼ無くなり、お風呂では洗面器も持てないくらいになっていました。翌日の練習ではラケットも振れないのではないかと心配でしたが、意外にもラケットを軽く扱うことが出来たのか前衛でのストップが異様に連続で出来ていました。何が功を奏するかわかりません。プレー前から「今日は○○だからできない」という考えを「○○だけどどんなプレーが生まれるかな」と切り替えることでその時間を充実させることが出来ると思います。そういう考え方は桜井章一氏の著作から大いに学べます。「自己」を離れ身体の感覚に敏感になれるようにはどのような心持ちが大切か、または何がその感覚の感度を下げる邪魔しているのかということを常に考えています。多くは「傲慢さ」であったり「欲」なのですが。
全日本シニアも近くなり、社会人の練習も力が入ってきました。とにかく今は機械のようにこなす時期かなとも考えています。「勝ち方」も大切ですが本番は何が起こるかわかりません。積極的にコートに入れるように練習前は調整し、ゲーム間も気持ちの切り替え方を考えながら次、次、と心がけています。ただ...試合でコートに立てることだけを考えながら、お互いにこの試合にターゲットを絞って出場して来た人達に会えることを考えています。「それは敵だ!」と心が言ってくることもありますが、しっかりと準備しておけばそういう不安感は薄らいできます。ただ、今はそれを見つめながら練習あるのみです。 高校生の方は近畿大会まであと数日となってきました。ゲーム練習の結果に右往左往しているようですが、余裕を持つよりは不安である方がいいと思っています。煽りはしませんが...。近畿大会は試合数が多いので最後は気持ちの戦いになることが多いです。理屈ではなくごりごりと押していくということも大切です。そういう姿勢は相手にも影響を与えます。「苦しい時に逃げなかった」経験を自信に変えて頑張ってほしいと思います。 |