高校生は見える気迫を
日が沈むと体育館も下の方からす〜っと冷えてきます。川沿いのランニングも上下を羽織ってですが、空は高く夕日は綺麗で気持ちがよいです。この週末から大阪高校選手権大会が始まります。近畿上位入賞者はシードポイントがあるため参加しませんが、それ以外の生徒は数少ない公式戦なので頑張って調整しています。昨日は夜の社会人の練習に他校の高校生が是非参加したいということで本校で一緒に練習しました。うちの生徒と当たる可能性もあるのでいいのかな?と思いつつ相手をしました。おっさん相手になかなか勝てない高校生ですが、やはり若さ溢れる粘りと押し込んでくる勢いがなければ勝っていくのは難しいかなと思い、そういうところを少し話しました。技術がこなれてくると上手くかわしたり逃げたりするのが上手になって、相手のエラーを誘えることは多くあります。しかし、最後はやはり打ち込んでいく気迫のぶつかり合いで、そこから逃げると勢いをなくします。特に高校生以下のジュニアは声を出してぶつけていく気持ちが大切だと思います。
さて、私の方はというとラケットをいつも通り長めにもってプレーしていると、少しの振り遅れで球を撫でてしまい上手くコントロールが出来ない状態が土曜日にありました。なぜ振り遅れるのかわからなかったので、インパクトポイントがずれるのであまりやりたくないのですがラケットを短めに持って打ってみました。球はあまり強く打ち出せない感覚ではありましたが、タイミングが合いやすくなりそれほど球威は落ちることはありませんでした。前衛の方ではラケットの振り回しは良くなるため止められる球は多くなりました。エラーが少なくなりラリーが長くなると今度は腰が痛くなるという何とも....次から次へと....筋肉痛なので半分ありがたいのですが(笑)。今まではラケットを長めに持ってラケットの重さを利用して振り抜くということが多かったですが、とりあえずいろいろと試しながら今やらなければならない事を発揮できるように工夫は続けていきたいと思います。 |
合宿も終わり・・・
年始から始まった全日本ジュニア研修合宿に続き、この週末は近畿強化合宿がありました。前回は男子の責任者、今回は幹事ということでなかなかの日々でした。宿泊所では外部の指導者との積もる話し合いもあり、大変良い時間を過ごすことが出来ました。合宿が終わると日常に戻りましたが、少し心身ともに戻らない状態であったので、翌日は半日休暇をいただき、朝から山登りに行ってきました。山に入る前に麓の神社に初詣をすませ、その横から山道に入っていきました。空気は凛と締まり、上の方へ上がると時折聞こえる街の車の音以外は静寂に包まれています。葉の落ちた木々の枝を見ていると、少しも他の枝の邪魔をしていない様子を見て自然は凄い意思の元動いているなと感じました。時折ガサガサと歩く大きなキジに出くわすこともあります。夏はスズメバチに刺されましたが...。行き交う人との挨拶も気持ちよく、山道を掃除している方もいらっしゃいました。朝から歩くことは少ないのですがやはり朝からは良いものだと思いました。
夜間は社会人の練習会がありました。年が明けてから初めての練習でもあり、股関節の痛みもまだ若干残っているので不安でしたが、それなりに楽しく出来ました。ただ、肩関節後ろの筋肉に痛みがやや走り、スマッシュにおいて肩がまわしにくい状態になりましたが、なかなか開き直ることが出来なくて、強い球を選択している自分がいました。インナーマッスルのトレーニングを少しやっていこうかと思っています。 |
全国選抜近畿予選
今年最後の試合、全国選抜近畿予選が12月に行われました。本校は個人戦では権利を得ているので、学校対抗戦のみの出場です。第1シードのため昼からの試合になりました。緒戦は京都府です。第2ダブルスに1年生ペアが出ましたが、積極的に前に出て押し込んでいきました。ファイナルにもつれるものの上手く押し切り1ポイント。来年につながりそうないいダブルスでした。3−0で勝って決勝へ。決勝の相手は滋賀県です。やはり11月の時に比べて強くなっている様子で、兵庫県をしっかりと破って勝ち上がってきました。第1ダブルスは上手く沈める球を使いながらリードを奪い1ポイント先取。第2ダブルスはファイナルにもつれ込みました。11点を先取してチェンジコート。そのままリードして17−12まで行きましたが、そこからの2ポイントを取られたことに納得がいかなかったのか何となく嫌なムード。17−14の時に「ここがヤマかもしれないな〜」と感じました。しかし、相手の前に出る勢いは止まらず、こちらはぶんぶん振り回すだけの棒球。相手の目先を変えるような高低差、左右の変化があれば相手が出てきたとしても相手の勢いにも変化は生まれるのですが、もっと強く、もっと速くと考えてプレーしても、そういう「考えた」ショットは実はそれほど強く速くはなりません。逆に浮いたり遅くなったりしてしまうものです。「相手にしない」という逃げではない、戦術の変化が出来るかどうかがこういう状況では試されるのだと思います。攻める=スマッシュ、守る=ロブ、クリアという固定観念はプレーの幅を狭めます。何が得点につながるかは本当にわかりません。一辺倒の戦術では相手の変化についていけません。「自分のプレー」よりも「得点できる確率の高いプレー」をどう選択できるか、そこが難しいですが挑戦すべき課題だと思います。
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オリンピック有望選手研修会 その2
さて、前回に続きオリンピック有望選手研修会の初日が終わりました。宿泊はツインでライフル射撃の指導者と一緒になり、いろいろと話をしました。協会の仕事をボランティアでそこまでやらなければならないんだという少し辛いお話を聞きました。お若い方だけに任されているのかもしれませんが、競技歴(競技に関わる)の長い方からの年功序列はどこにでもあるものだと思いました。協会はその競技についてよく知っているという人で構成されることは間違いではありませんが、いろいろなところで馴れ合いが起こってしまい、金銭や人間関係の問題が起こる事も少なくはありません。もともと保守的な哺乳類では一度成功体験をするとさらに保守的に傾くことは大いに考えられます。そこに新しい風を入れてさらなる進歩を遂げるのか、このままの状態でいいと守るのかを冷静に見据えた人材がそこにいるかどうか、組織にその意見を汲み取るだけの器があるかないかが試されます。正解はその時代、その状況によって変わります。この世は多くのことが自分でもコントロールの難しい「感情」で成り立っています。だからお互いの意見を本気でぶつけ合い、解決策を皆で考えるという場を如何に作るかがその長に任されている役割の一つなのでしょうね。
二日目。前半はトレーニングです。レスリング、ウェイトリフティング、ウェイトトレーニングを3種目時間を区切ってこなしていきます。私は股関節を痛めていたので見学です...。レスリングでは2組になり、肩の触り合いや4足歩行での倒し合いなど、ウェイトリフティングでは重りを持って移動したりラダートレーニング、ウェイトトレーニングでは体幹や懸垂などをサーキットトレーニング形式で行いました。常山君は前日までの全日本総合の疲れもあるのか最初はかなり辛そうに動いていましたが、身体が温まるにつれて積極的にトレーニングを行っていました。そうなると姿勢も良くなり目力も強くなっていきます。人の「目」はすべてを語っているように思えます。伸びる時とそうでない時の判断はまずそこから見えてくるのかもしれません。汗だくになりながら、皆楽しそうにトレーニングしていました。やはり「オリンピック有望選手」達です(笑)。 後半は英語講座でした。生徒達と指導者達で会場が分かれたので、私は大人が相手です。私はここは絶対に英語教師であることは隠し通さねば!と心に決めていました(笑:恥ずかしながら)。まずはグループで自己紹介を英語ですることから始まり、会話のやり取りに入っていきます。そのあたりは先陣を切って話しました。しかし、英単語が出てこなくて代わりの単語を探すという作業に悪戦苦闘しながらなんとか伝えていきました。しかし、外国人に日本語しゃべれますか?という質問に「スシ!」「カワイイ!」など単語を並べて自信を持っている姿は参考にすべきだし、日本人は完璧に英語をしゃべらなければならないという強迫観念があるとドラマで言っていました(ドラゴン桜より)。英語も楽しむこと、そうでないと感情に訴えることが出来ずに身に付きにくいと思います。ディスカッションの最後にはオリンピックに向けて東京では何を準備すべきかを話し合いなさいという課題が出ました。なかなか難しい問題ですが目的は英語で話すこと。所々にジャパニーズが入りながらも英会話をしていきました。 |
オリンピック有望選手研修会 その1
12月の頭の土日とオリンピック有望選手研修会に参加してきました。今回は個人競技種目が多く、レスリングやダンス、卓球 やライフル射撃などの選手も参加していました。初日のテーマはやはりコミュニケーション。少々苦手な自己紹介を連発し、グループを作ったりしていくのです が、選手とともに指導者も行います。恥ずかしいですね〜額から汗が出ていました。なんでこんなに緊張するんだろうと思うくらい笑顔が引きつっています (笑)。チームで体を使って挑戦するゲームになると、いろいろな意見も皆で出し合いながらかなり楽しく出来ました。女性がこけそうになるところを助けてあ げた事に非常に嬉しかったという感想を述べられた時には少し自分を褒めてあげました。(女性じゃなくても助けますけど...^^;)
その 後、選手は(元)オリンピック選手達とのミーティングです。中には伊藤華英さん(水泳)や寺尾悟さん(スピードスケート)もいらっしゃいました。なんだか すごいところだな〜と感じました。指導者達はコミュニケーションの研修です。マクレガーの「人間は生来怠け者で、強制されたり命令されなければ仕事をしな い」とするX理論と、「生まれながらに嫌いということはなく、条件次第で責任を受け入れ、自ら進んで責任を取ろうとする」Y理論の話から始まりました。内 容は理解できていましたが、そういう名前がついている事は知りませんでした。私はY理論推進派です。その後、傾聴の3段階についての実習がありました。 レベル1:内的傾聴 コーチングを行う相手ではなく、自分に焦点が当たっている段階です。ただの自己を満足させるデータ収集で傾聴ではありません。聞いている時から違う事を考えています。 このやり方は簡単でした。とにかく興味がある事が出てくるとそれに対して質問を考えるので相手の話はあまり記憶に残りませんでした。 レベル2:集中的傾聴 相手に焦点を当てて集中している状態がレベル2です。言葉だけでなく声の調子や、間の取り方なども意識して、感情の変化など相手に起こっていることをとらえます。 こ れが、なかなか難しかったです。話の方向性を相手にゆだねる事が大切なのでそんな話したくないと思えば思うほど話をそらせたくなる欲求が出てきます。内容 ではなく共感できるかどうかです。しかし、おもしろいもので話の内容は心を動かされているので後になっても記憶に残っていました。 レベル3:全方位的傾聴 自分と相手だけでなく、周囲にも気を配って感じ取ることができる状態です。明るさや気温、雰囲気など周りの環境の影響にもそれとなく注意を払えるような状態と言えます。 これは、今回は触れませんでしたが、直感や雰囲気、全体視、見の目ではなく観の目などとても興味のある領域です。これこそがコートサイドで観なければならないところかもしれません。 |