シャンバラ 勇者の道
新学期が始まりました。新入生は新しい環境でそろそろ疲れが見えだしてきています。しっかりと食べてしっかりと睡眠が大切です。
哺乳類は環境の変化を嫌い、安全な場所にもぐりこもうとする性質があります。したがって日々のたゆまぬ精進なくては環境の変化に耐えることができません。自分のありのままを外にさらけ出し、日々の行いに初心を持って望む氣持ちが大切なのかもしれません。 「シャンバラ−勇者の道」チョギャム・トゥルンパ著 という本を思い出しました。「昇る朝日の人」「沈む夕日の人」いう表現は強烈に頭に残りました。 皆さんも一読されるとよろしいかと思います。 |
本とのつながり
定期考査が終わり、生徒達はいよいよ全国選抜に向けて全力で練習です。ただ、学校業務は忙しく、書類点検や作成に追われています。教育実習の時に言われた「授業は学校業務の1/3くらいですよ」という言葉が身にしみます。やり出すときりがないくらいの量があります。ともかく先を見ずに今やるべきことに集中して作業に取り組むだけです。そこに損得はありません。
「思い上がらず、下坐に徹して生きる時、天が君を助けてくれる」 森 信三 いい言葉です。このような言葉が毎日メールマガジンで送られてきます。「致知」という雑誌からですが購読を始めて本当にいろんな方の話に触れられて大変勉強になります。 学校の進路指導室にある「月刊PHP」という読み物もとても勉強になります。休憩時間などはその部屋でゆっくりと読ませていただいています。 本はとてもいいです。まだまだ知らないこと、わからないことが山のようにあることに気づきます。読むだけでも謙虚さが身に付いていくのかもしれません。学級には私が推薦する本を「学級文庫」としておいています。しかし、現状はまだまだ手に取ってみる生徒はほとんどいません。スポーツクラスなので参考にすれば役に立つかもしれないのに・・・と思うのですが、やはりそういう時期が来てないのかもしれません。 実は私も小学生の頃よく母親から「本を読みなさい」と言われたものでした。しかし、読まなかったですね・・・正直。物語などには興味がなかったのかもしれません。今は嘘のように読みあさっていますが、やはり読みたい本でないとだめなようです。 本を始めるにあたって、まず森信三先生の「人生論としての読書論」:致知出版社 を読むことをお勧めします。細かなところまで色々なアドバイスが書かれています。「書を読まぬは「生」への冒涜」とまで書かれておられます。 今は天外伺朗氏の本を色々と読んでいます。「イーグルに訊け」という本にはインディアンの祈りが収録されたCDが入っており、英語ですが毎晩聞きながら眠りについています。「Thank you for 〜」という感謝の言葉で綴られたこの祈りもぜひとも聞いて欲しいと思っています。 |
心を静める
学年末の定期考査が始まりました。知識だけで評価されるということに少し疑問を感じますが、何事にも前向きに向かい合って欲しいと思います。やる気や集中力などは評価できないものですから。
さて、今日は本を紹介したいと思います。心身統一合氣道会 会長 藤平信一氏著「心を静める」(幻冬舎)です。 以前にも紹介しましたが、「学び」には大きくわけて「知識を得る学び」と「身につける学び」があります。バドミントンではやはり多くが身につける学びだと思います。身につける学びには「教わる」姿勢ではなく「求める」姿勢が大切ですと紹介しました。 また、この本には「心身一如」という言葉が紹介されています。心と体が一つになっている状態を指しますが、心と体が分かれている「心身分離」では同じことをしても身に付かないといわれています。つまり、やりたくないと思いながら練習するなどですね。 教室ではたまに進路の話になります。部活動で進学する可能性がある生徒は「大学に進んだらまた4年間もしないといけないのか・・・。」とぼやいています。辛そうなのでついつい口を挟みますが、「やりたくないことをなぜ続けるの?」と聞くと黙ってしまいます。もはや、自分の一存ではやめる決断ができないのかもしれません。もちろん続けることは大切です。しかし、不満を持ちながらの継続は人生を無駄に費やしてしまうようでかわいそうに感じます。 「心身一如」については実践方法が詳しく書かれています。 また、学ぶ姿勢について主な5項目が挙げられていました。 1.伸びる子は先生の顔を見て心を向けている。伸びない子はよそ見したり視線が下がったりしている。 2.伸びる子は自分が受けるアドバイスだけでなく他人が受けるアドバイスもよく見ている。伸びない子は他人へのアドバイスは自分に関係ないと思っている。 3.伸びる子は出来ないことやわからないことをとことん稽古する。伸びない子は放置する。 4.伸びる子はよく質問する。伸びない子は自分が正しいと信じ込んでいるようで質問をしない。 5.伸びる子は模範をよく真似する。伸びない子は自己流で真似をしようとしない。 学校は学び方を教えるところだと思っています。強制はしませんが、生徒に心を向けて観察し、コミュニケーションを深めることから始められると考えています。 |