公式戦直前
いよいよ明日からインターハイ予選が始まります。生徒の様子もマイペースな者、焦っている者、体調を崩す者、結果が伴わない者など様々です。
「どうすれば・・・(うまくいくのか)」と質問攻めの日々ですが、単刀直入に「○○すればOK」と答えにくい内容なので苦労しています。日々の中で感じておかないと修正するのに時間がかかることが多いからです。「今になって気づくのか・・・」と思うこともありますが、「今にならないと気づけない」のかもしれません。 結果に対する周りの反応を気にするあまり、「やる気の起こらない」選手はさすがにいませんが、今は自主的な練習に任せています。 目標となる公式戦を目の前にして「モチベーションが上がる」のもわかりますが、さらに考えてみますと、普段の毎日の練習の中で「やる」といってからやっているうちは長続きしないものが多い(森信三先生)のも事実です。試合に合わせて「モチベーション」を上げているうちは、試合がないと「モチベーション」を上げられません。直前になって辻褄を合わせているようではただの「軽業師」になってしまいます。崩れだすともろいものです。 結果が評価される時だけ頑張る「軽業師」ではなく、日々の中で見本となるプレーの模倣、いろいろな知識の吸収から、バドミントンを通して「しまり」のある人間に成長して欲しいと思っています。 |
新入生に向けての言葉
新入生を迎え、めまぐるしい日々が続きます。お互い緊張の中、「担任」として接する時間が長く、話す内容にも気を使います。
とりあえず聞いてくれそうな時期なので(?)、森信三先生の「真理は現実のただ中にあり」より、「志を立てて生きる」の話をしました。親の気持ち、人生は一回限りのマラソン、幸せという人生の種まきとその具体的実行方法、人としての最低限の「紙くずを拾う」という義務、腰骨を立てて決心を貫く、毎日の3つの心がけについて引用しながら黒板に板書。難しいです。意識を失っている者も数名(笑)。 「勝つこと」のみを意識して(させられて?)きた数年間の生徒達にとっては退屈な話だったかも知れません。「勝って不幸になる人生もある」という米長邦雄名人の言葉が少し理解できたような感じがします。そうならないように気づいて欲しいと思っています。 “道徳は説教するのではなく、まず実践することが大切”という言葉のもと、更なる精進が試されます。 |