日本マスターズ
日本マスターズに出場してきました。この試合は40代、45代、50代の3つのダブルスで競う団体戦です。前日に移動し、会場での練習もすることができました。45歳代の方が先に練習されていたので基礎打ちをした後にゲーム練習。列車で座りながらの移動だったので身体が少し固くなっていたのかわかりませんが、シャトルとの身体の位置が少しずれていたようで肘と肩に少し痛みが走りました。ゲーム練習では強い球よりも今打てるショットを出来るだけ正確にと考えてラリーを楽しむ感じで動きました。1時間の練習も終わり宿へ。ま、とりあえずいきますかのように居酒屋へ。料金が安かったこともあり少し呑み過ぎている感じがしました。大量に水分を取り就寝。埼玉県は朝晩の気温は低くなって快適でした。宿泊している部屋も最初はエアコンをかけていたのですが、窓を開けた方が涼しく空気がきれいでした。
さて、試合当日。3チームのリーグ戦ですが初日は1試合のみでした。朝一で茨城県と当たりました。序盤は少しプレーに違和感があり競り合いましたが終盤はすっと抜けることができ勝利。45代、50代も無難に勝利して一勝。しかし、体力的にはきつくなかったものの試合後は極度の睡魔が襲ってきました。女子チームのコーチをした後、昼食をとり、その後は会場の隅で寝ていました。朝起きた時から試合に向けて準備を行うためその日の試合がもう無くないとなると一気にお休みモードに入ってしまいます。一時間くらい昼寝した後、試合を観戦していました。 二日目。リーグ戦と決勝トーナメント一回戦が行われます。負ければ帰阪です。まずは鳥取県。アップがうまくいったのかかなり柔らかく動くことができました。点数が離れるとやりたいことがむくむくと出てきて、前に出て無謀なプレーで点を取りにいくという「欲」が出ることもありました。この辺りは「まだまだ若いな」と感じました。2−0で取り各年代も勝利し決勝トーナメントへ。緒戦は静岡県。特に40代は福島県と大激戦して抜けて来た強敵でした。試合開始早々、やはり今までとは違いラリーが長くなる展開が多くなりました。チャンスと思えば慌ててスマッシュして息が上がるというなかなか情けない展開。 「まてまて、スマッシュだけが得点できる手段じゃない」 そう声に出しながら、相手のショットを冷静に見つめると、ドライブを強打してくるところから(バックアウトが多かったのですがついつい触ってしまう)前に詰めて攻めて来ていました。強い球ですが浮いていたりすることもあったのでその球を沈めたりしながら相手を前に出さないように心がけました。それ以上の強い球は見逃してバックアウト。後半は上手くまわり2−0の勝利でした。45代も上手くまわして勝利。翌日の準決勝へ残ることができました。 3日目。相手は石川県。元全国チャンピオンや実業団選手がいるとても層の厚いチームです。去年はなんとかそこに勝ったので優勝まで持っていけましたが今回も、というような甘い考えはさらさらありません。全力で準備をして3番目までまわってくることを期待しながらコーチ席に着きました。ここからは45代、50代、40代の順番です。45代は元インカレチャンピオンペア。とにかく強打、好守で隙がありません。アタックをかわされ、沈めても沈め返されて終止相手のペース。前衛が強い球を待っていることが見事に読まれていました。その辺りを伝えましたがやはり反射的に待ってしまうものは簡単に変えられません。私も数年前の全日本シニアで同じように沈められて負けた記憶がありましたから。0−2で負け。続く50代も左から繰り広げられる強打とドロップに苦しめられました。なんとかファイナルに持ち込み最後まで競り合いましたが1−2の敗退。3位に終わりました。終わった瞬間は「・・・・・・・。」でしたがしょうがありません。去年も40代の方と対戦できなかったので今回は対戦したかったのですが、そんなに甘くはありませんでした。 今回の大会から学んだことは、ウォーミングアップを十分に行うことはもちろん大切ですが、試合直前の2分くらいのアップではフリーな感じでゆるゆるとやった方が上手く試合につなげられると思いました。動画などから見ると海外選手のウォーミングアップは色々なショットを緊張することなくリズミカルに行っています。その辺りを今回真似してみましたが良かったと思います。 |
青空
夏休みも終わり授業再開です。週末には早くも2年生以下の全国大会、ジュニアオリンピックが始まります。この大会での成績によってはジュニアナショナル選考会や合宿に推薦されます。厳しいですが自分の目標に向かって頑張ってほしいと思っています。私は引率したいのですが学校業務のため行けません。少し残念です。
色々なゲームを見ながら少しずつヒントをもらっては実践しています。最初はうまくいっても、そのうち上手くやりたいという気持ちが強くなるとぎこちなくなってきます。そのプレーをイメージだけでやっている時は自己から離れられているのですが、上手くやりたいという結果に意識が向かっている時は自己のフォームでやるので違和感が出てしまいます。 「自己を離れる」と本来の動きが出てくるとよくいわれます。潜在意識にアクセスして身体が持っている身体感覚に任せる。しかし、「身体感覚に任せられている」という“考え”が出てきたとたんに自己が戻ってくる。無意識だと自分がやっている感じがなくて達成感がない。やっぱり自分がやっているようなやった感がないと自分の存在が確認できなくて不安になってくる。結果に拘っているようで、実はみな自己の存在への不安感がある。私も然り。父が他界し、そのことを最近はさらによく考えます。 自分の存在確認。最初は褒められている、見守られている、勝ったという結果などからそれを確認し、次第に権力や名誉、お金に執着しその確認をする。しかし、一時的に確認できても、次第にその確認要求が強くなってくる。 天外伺朗氏は母親から引き離された「バーストラウマ」が誰にでもあり、それを克服しない限りこの問題は解決しないと著書「問題解決のための瞑想法」より話されています。色々な瞑想方法を提案されており、やはりすべての問題は周りにあるようで実は自分自身の中にあると言われています。しかし、いくら瞑想しても自己が自己を見つめるならば進歩はなかなか出来ません。自己が落ちたときを感じなければやはりダメだそうです。その辺りの方法を提案されているのがワンダルマ仏教僧の山下良道氏。ポッドキャストで話をされているのを聞いてはいましたがその著書「青空としての私」にようやく書店で出会い読んでいます。自分の感覚に集中することから次の慈悲の瞑想に入る。これは両氏に共通していることでありやはりこの辺りがすべての問題可決に至る入り口なのかもしれないと考えています。 「私」は例えるならば「雲」ではなく「青空」である 機会があれば一法庵の山下良道氏の話を聞きたいとも考えています。近畿でやることもあるので...実現できるかな〜.....。 |
インターハイも終わり
インターハイも終わり、直後の山口遠征もなんとか乗り切り、そのまま近畿予選へと突入しています。3年生のナショナルメンバーは合宿で、さらに常山君はユースオリンピックで南京へと飛んでます。次世代を期待される逸材とテレビでも話題になっていました。頑張ってきてほしいですね。
さて、インターハイでは惜しくも学校対抗とシングルスは準優勝、ダブルスは初優勝に終わりましたが、声をかけられるのは「残念でしたね」がほとんどで、「ダブルス優勝おめでとう!」は数えるほど。しかし、本当に接戦で結果はどっちになるかわからなかったため、私としては「ダブルス優勝おめでとう!」の方が嬉しいです。「残念でしたね」を非難するわけではありませんが、何となくそこには「後ろめたさ」と「欲」が絡んでいるような気がして少し引いてしまいます。べらべらと敗因を話すのもなんとなく嫌な感じがするので。考え過ぎかもしれませんが。しかし、そういうところにも人間性が表れ、なるほどね...と関係性が見えてきます。 大会中、いつもは部屋にこもっているのですが、今回のインターハイでは色々な人と食事をしながら話をすることができました。時々愚痴を聞いてもらったりするとかなり気持ち的に楽になるものですね。まだまだ未熟なため色々なところに引っかかってイライラしてしまうことが多く、それに拘ってしまう癖はなかなか抜けません。日々修行だな...と感じます。 インターハイから帰ってきてほとんど学校に顔を出せずに試合会場を転々としています。週末には国体の近畿ブロック予選も控えています。ま、この日々もおそらく自分が選んでいるものとなんとか乗り切りたいと思います。 |
トッププレーヤー
梅雨も明け、蝉の鳴き声が響く夏本番となってきました。先週末には合宿が行われ、多くの練習相手に参加していただきました。今回は他府県の高校生、大学生はもちろんですが、トナミ運輸、NTT東日本、東北マークス、和歌山県国体選手などの実業団選手が相手をしてくれました。
やはり中でもトマス杯優勝メンバーの佐々木さんと平田さんのプレーは目を見張るものがあり、色々と参考に出来ました。 平田さんのダブルスではサービスから前衛のやり取りで上げることがなく、緩急入れながら相手に上げさせるやり取りが本当に丁寧で、後衛の時にドライブ等で攻められてもラケットを立てながら押し出すイメージで押し返したり前へ沈めたりと、これはエラーするわけがないというラケットさばきでした。「点」で打つとコンパクトになるので相手にショットを読まれにくくなりますが、タイミングが少しでもずれるとコントロールミスが生じます。「点」で打つ時と「線」で打つ時を判断し使い分けることが大切だと思いました。川前・平田対下農・常山では川前さんの強烈アタックと平田さんの上手いやり取りにもなんとかついていっていました。 佐々木さんのシングルスはスマッシュに隙があると前で触ってクロスのハーフに沈めるという「そこで触るか!」というレシーブが印象に残りました。さらにフォア奥へ上げさせてからのストレートスマッシュはほぼライン際、同じフォームからのクロススマッシュはライン際でぐいっと沈む球。そこに上げるとほぼエースを取られました。修正しながら奥まで返球できている時はリターンできましたが、奥まで上げるロブというのがこれほどまでに重要であると感じたゲームはありませんでした。また、ラリー間のタオルを取ったり、パウダーを振ったりする所作が本当にリズムが一定で、次のラリーに向かう「ルーティン」に重要な意味を持たせている印象が強かったです。汗が多くなるとゲーム間でも着替え、短パンも着替えられていました。違和感を少しでも減らそう、プレーに集中できるように工夫しようという姿勢は大変参考になりました。 インターハイまであと10日ほどです。練習試合が重なりますがいい調整になればと思います。 |
文武両道
期末考査が終わり、しばしの休養も終わりです(笑)。今月末にはインターハイに出発です。インターハイの激励会では様々な種目が出席していて、大阪の代表校を知ってなかなか面白かったです。公立の進学校が代表校になっている種目もあり驚きました。アメリカではセカンドキャリアを見越しての教育が盛んです。トップアスリートを終えた後も次の職業で活躍できるように文武両道が当たり前になっています。プレーしてはいけない時期(オフシーズン)も設定されており、大学では成績が下がると出場権が剥奪されるなどのペナルティがあります。最近の日本のスポーツで勝てれば勉強は必要ないというような考え方はもはや危ないと思います。
両親が小学校の教員だったということもあり、学校では絶えず周りの目を気にしながら何でも頑張りました(担任の先生も親の友人だったりしたので)。また根っからの負けず嫌いでしたのでバドミントンが伸び出してからも「勉強はできない」と言われるのが嫌で勉強もそれなりにやっていました。中学校では友人に、高校では先輩に学力優秀な人がいたのも影響が大きかったのかもしれません。 中学生時に肘を壊し、「スポーツでご飯を食べる」という考え方は非常に危うい事だと思っていました。大学を選ぶ際もプレーが続けられなければどうしようもなかったのでスポーツ推薦ではなく一般受験して大学に入りました。高校、大学と推薦入試をすべて断っての受験でしたが今思うとそれで良かったのだと思っています。 最近の子供達を見ていると中には全く勉強に興味を示さない子もいます。バドミントンはレベルが上がっているのですが、プレーが終わった後はどうなるんだろうかと心配です。稼業を継げればいいですが、結局色々なところに頼み込んでその種目に関係するところで働かせてもらうのかと思うと、「本当にそれでいいのか?」と余計な心配をしてしまいます。 本当のところをいうと今の学校での勉強は人が作り出したこの世のシステムに上手く乗っかれるようにするための手段でしかありません。また、学校で教えていることはもしかすると「教員になるために」という勉強が多いのかもしれません(教員は職業として教員しかやってないことが多いので)。本当の勉強というものは誰も教えてくれず、自分で求めるしかないと思っています。しかし、目標を持ちにくいこの世の中では今来た「LINE」に返事することだけに一生懸命になってしまうのかもしれません。縁に気づけない心理状態ではこの世の中はとても生きにくいものです。 |