身体を練る(考2)
相変わらず古武術に思考が傾いています。一本足の下駄と4尺ほどの杖を注文してしまいました・・・。Youtubeでは合気道の塩田剛三氏のすばらしい体さばきや、高岡英夫氏のゆるスキーを見学しました。今日は、さほどストレッチをせずに、ランニング後、肩関節と股関節をゆらゆらとほぐしながらコートに入りましたが、これがなかなかいい感じです。古武術の高橋佳三氏によるとストレッチをした直後では筋力が落ちるということでした。筋が引き延ばされた後なので縮めることが難しいと。なるほどの考え方です。じゃあアップなしでコートに入れ、ということではないですが、必要以上に伸ばすのは考えものかと。それよりも肩関節、股関節をほぐすことが大切ではないかと考えています。少しトレーニングは控えています。
杖の体さばきでは「体が練られる」と書かれていましたので、体育館の隅で少しずつ実践しようかと思っています。生徒に白い目で見られそうですが・・・。 試合というものは勝ったり負けたり。先の試合を考えずに今の練習に集中する根性がまだまだ足りません。「ま、いっか」と甘やかす心の声をなかなか乗り越えられない日々が続きます。考えて考えて攻め抜く。最後には勢いがある方が勝利する。敗けには必ず理由がある。しっかり反省して理由がわかったら楽天的に。まだまだ鍛錬が足らないようです。 |
身体を練る(考)
体の使い方に最近は興味があります。「身体を練る」という発想。古武術ではよく使われる言葉ですが、今ひとつわかりません。私が参考にしているブログで「身体感覚の目覚め」というサイトがあります。この方はバドミントンをされており、古武術をどう使うかと稽古に励んでおられます。中でも以下の記事にはとても興味が引かれました。
「センスのいい選手と同じような体使いは部分的にばらして練習したとしても再現は出来ない、同じようにトレーニングしたとしてもそのような体使いは手に入らない。昔の練習方法は気の遠くなるような反復練習で、その中から体の使い方を覚えていった。体の使い方は動きの質を上げる『身体を練る』という発想を持って、套路という型をそのツールとして兼ね備え、だれでも質を向上させていける可能性を持っている。」 薄々は気づいていましたが、やはり反復練習がすべてです・・・。この戦術をやれば、この技を持ってすれば、手っ取り早く勝てる・・・なんて虫のいい話ですね。 古武術をスポーツに活かすという書物を取り寄せました。特に肩関節と股関節の使い方を重点的に参考にしたいと考えています。バドミントンは歴史が浅く、指導方法、練習方法ともにまだまだ発展の余地があると思います。数百年の歴史を持つ日本武術を再度見直さねばならない時期に来ているのかもしれません。 |
甘える哺乳類の脳
定期考査中はいろいろな教室の試験監督をします。クラスによっては暑い!寒い!と口々に騒いでいます。本当に何度が心地よいのでしょうか。呆れてしまいます。人の脳が大きくわけて3層構造になっている話を思い出しました。
・爬虫類の脳・・・行動をつかさどり、運動を自動化する。反射など。 ・哺乳類の脳・・・感情をつかさどり、強い恐怖心を持っている。新たな刺激を恐れ、習慣化を好む。 ・人の脳・・・思考をつかさどり、色々と試行錯誤することにより稽古を積み重ねられる。 暑い、寒い、など不平不満を言っているのは哺乳類の脳。まさに心地よい布団の中でまどろんでいたいという気持ちでしょうか。成長するためにはこの甘えから抜け出さなければなりません。 思いついたらすぐ行う「即行」の精神で日常を突抜け、人間らしく生きることが大切でしょう。 「靴の踵をそろえる」話を生徒に行ったところ何人かが実施しているようです。一見無駄に思えるこの「しつけ」は自分の姿勢と心を正しく整えてくれます。決して人のためではなく、自分のためであるということを忘れないでいて欲しいものです。 |
学ぶ=真似ぶ
雨が去り、一気に秋に突入です。気温が下がったとしても「寒い」と言わないことが周りへの甘えを抑え、人として大切なことと思います。それにしても「暑い、寒い」と周りでよく聞きます。一体、人というのは何度が心地よいのでしょうね。よくよく考えてみると結局どちらかに傾いてしまうのかもしれません。ならばその気温をただじっくりと感じることで余計な感情を生まず、心地よく過ごせるかもしれません。
「勝負のこころ」大山康晴著を読んでいます。それにしても将棋の本は本当に参考になります。内弟子生活の中から生き方を学び、強くなりたければ「真似をする」という姿勢で生き抜くというところに名人に到達できる強さが培われるのでしょう。「教え過ぎ」=「過保護」なのかも知れません。勝つための「魔法」なんて実は無いのでしょうね。自分自身を変えるのは自分しかいません。無駄と思えるような努力に真剣に費やした時間だけ本当の底力が培われるのだと思います。 |
逆手でバランス
週末は近畿総合バドミントン選手権大会一般の部がありました。実業団や大学生にの中に混じっての試合です。生徒達はダブルス、シングルスで3位に入賞するといういい結果を残してくれました。シングルスでは7試合という超過酷な中、よく最後まで集中力を切らさなかったと感心しています。アドバイスの中で強調したのは「結果を目標にしないように。今できる課題克服に挑戦すること。」です。結果に意識を向けたとしても、相手次第では上手く乗り切ることができません(相手が負けてくれれば別ですが)。課題、例えば「ネット前の球に対して、プッシュかヘアピンかを読ませない体勢で入る」などを意識させると、もしかしてミスしたら・・・ということは意識から無くなります。今できる課題に対して挑戦することが集中力の継続につながったのかもしれません。
和歌山県の選手でしたが、シングルスで片方が義手の方が出場されていました。ラケットを持つ手にシャトルを持ち、放り投げてからサービスをされていました。やはり、バランスがとりにくいのか、できるだけ体を床に対して垂直に構え、脊柱の軸回転をさせるように揺すりながら移動されていました。ラケットを持たない手が如何にバランスを保つために貢献しているかが本当に良くわかりました。良い勉強をさせていただきました。 |