ネットイン
久しぶりの更新となりました。最近は「バドアカ寺子屋」への質問回答に少し時間を割いています。
さて、生徒たちは学校対抗、シングルスのインターハイ出場が決定しました。今回は沖縄県での開催ということで「海!」を楽しみたいところですが、体育館にこもりっきりになるのでしょう・・・。エアコンの利きがよければいいのですが。 インターハイ予選もダブルスを残してやや小休止です(総合大会、定期考査等を配慮して)。 ちょっと気になること・・・。 Youtubeなどで世界大会のシングルスを見ていると、ネットにあたってインになることが少ないことに気づきました。ヘアピンではたまにありますが、スマッシュ、カットではほとんどありません。リン・ダン選手のショットは強いのでたまに見かけましたが、タフィック選手、リーチョンウェイ選手にはほぼありませんでした。 中でも、アンダーハンドからのネットにかけるエラーはありますが、オーバーハンドからのネットにかけるエラーは極端に少ないです。確実にネットよりも数cm上を狙っていると思われます。 スマッシュなどが「ネットイン」したときに「狙い通り!」なんて思ってしまうことがありますが、これらの選手は「ラッキー!危なかった・・・」としか思っていないのではないでしょうか。あくまでも予測ですが・・・。 |
外での表情
新入生を交えての初めてのシングルス公式戦です。準々決勝からは同校同士の対決が多くなりましたが、校内の試合では見せない表情を、公式戦での同校対戦でどのような課題が出てくるのかを見つめていました。
体調が今ひとつでも、切れの良い得意ショットで得点を重ね、逃げ切る選手。 普段通りの集中力で上級生をもう少しまで追いつめることのできた選手。 いつも通り相手の出方をじっくりと見ながら淡々と試合を進める選手。 シーソーゲームになりながらもしっかりと相手を見据えて試合を進める選手。 「我」を抑え、集中力の高い「ゾーン」に入った選手。 自らのパフォーマンスに溺れ、自滅する選手。 得点差から油断し、傲慢なプレーから焦りにつなげてしまった選手。 「あきらめ」という怒りが表に出てしまった選手。 「がんばり」過ぎて限界を超えてしまった選手。 筋力によるスピードを追い求めるあまり、逆にスピードが遅くなってしまった選手。 負けたあと、次への課題にしっかりと取り込もうという姿勢を見せる選手。 一人ひとりのいろいろなプレーを見ました。しかし、実力が出せなかった選手に共通して見えたのは、自分は!自分は!という「慢」の欲望が集中力を妨げ、結果的にエラーが出て、「焦り」「あきらめ」「なげやり」という「怒り」にかわり、敗北につながっているということでした。結果のイメージ(点数、エラー)から勝手に生まれてくる感情に飲み込まれて、負のスパイラルイメージが増幅してしまっています。 「考えろ!」とよく言いますが、この場合の思考は明らかにマイナスに傾きます。「こうしなければ!」という執着から離れたとき、実は集中力を取り戻すターニングポイントであるような気がします。「沈める!」「押す!」「打ち込む!」を言葉で考えるのではなく、映像で体にイメージを渡すことが大切です。そのためのきっかけとして深く呼吸し、一点に集中する。 もし、上手くいかなかったとしても、運が「まだ」なかったと開き直り、次!次!の謙虚な姿勢で取り組むことが「傲慢さ」を押さえ、「勝利の女神」も微笑みやすくなるものだと思います。 |
打ち分け
今日は後ろから打ち分けの練習です。バドミントンでは4角に打ち分ける事が大切ですが、十分な体勢でそれができるのは、実際のゲームでは(レベルが高くなってくると)相手もスピードを変え、ディセプションを使ったりと様々な方法で有利にゲームを運ぼうと考えてくるので、難しくなります。
![]() 上の図のように、青の方は、赤丸のどちらかに打ちます。赤の方は、ネット前の球に対しては、必ずストレートネットで返球するという条件を設定し、後ろの球は1から4の順に打ち分けていきます。逆の移動方向も行います。 ネットをいれる事で実戦に近い状態に近づける事ができ、赤の方は追い込まれた体勢になりやすくなります。後ろからバックハンドを使う事も多くなるので、ハイバックショットなどを別に練習しておく事も大切です。 |
スピードアップ
2対1、3対1でのゲーム練習をしています。もちろん1の方は不利ですが、それは設定上当たり前の事です。シングルスではあり得ないようなタッチも来る事でしょう。
設定は、 1.21点2ゲーム 2.2人の方は、1人の方に10本よりも多くとられた得点分×10回ジャンプする。 (例:15ー21で2人の方が勝った場合でも、5×10回=50回ジャンプ) 3.3人の場合は、1人の方に8本よりも多くとられた得点分×10回ジャンプする。 4.コートはシングルスコート 5.1人の方のジャンプはない というものです。 とにかく、2、3人の方は1人の得点を押さえ、早く試合を終わらせるように心がけます。 不利でも得点を取ろうとする工夫が大切です。如何に攻めるか。負けるからと“すねて”いては時間の無駄遣いとなってしまいます。 |
シングルス
10年ぶりのシングルス公式戦に出てきました。小指が上手く利かなくなってからロングサービスが思うように上がらず、これまで練習してきました。直前にはなんとか上がるまで感覚が戻ったのですが、いざ、本番のサービスが始まると・・・コート中央までしかいっていない!!当然スマッシュ一撃でアウトです(汗)。しばらく打ちましたが上手くいかず、開き直ってショートサービスへ。ゴルフの「シャンク」にも似た症状のような気がします。
体力には少し自信があったので、なんとか「押す!押す!」で勝っていけましたが、前に置くというラリーの少なさに自分でも唖然としました。相手は後ろだけ守ってれば、私からのショットが来るわけです。何とも頭の悪い・・・でも置くとプッシュされそう・・・。ダブルスのようなシングルスになってしまっていました。 そんなこんなで自分で自分を追い込み、決勝戦では体力的にも限界が来たのか、左ふくらはぎが痙攣・・・20年ぶりにつりました。しかし、相手にも同じような症状が。もはや泥沼化していました。 幸い、スマッシュが沈んでいたのでなんとか逃げ切り勝つ事ができましたが、イメージを取り戻すのに10年の空白はなかなか荷が重そうです。来月、再来月も試合があるので、自分のプレーに呆れないように努力したいと思います。 |