社会人リーグ戦
19日は社会人リーグ戦のメンバーがぎりぎりのため、久しぶりに団体戦に出場してきました。ダブルスーダブルスーシングルスの3試合で勝敗を決め、私は第2ダブルスでの出場でした。シングルスは先輩にお願いして出ていただいていたのでポイントできる可能性は低く、とにかくダブルスを2つ勝たないと勝利はありません。1試合目はリードを保ちながらなんとか最後までいきそうでしたが、最後の方では思いもよらない固さからのエラーの連続・・・。「落ち着け・・・何してる・・・」などの心のつぶやきは全く効果のないものですね。結果から一喜一憂している様子が客観的に見えて、面白くも感じます(その時はそんな余裕がないのですが、本当ならそういう時の笑顔が大切なんでしょうね・・・でも結果は別ものですが)。お互いにそんな心のやり取りを乗り越え結果が出るわけですが、幸い逃げ切ることができたものの何ともいえない憂鬱感が拭えません。相手には失礼ですが、結局自分の描くプレーとその実際のギャップから自尊心がちくちく痛むことから逃げようとしているのかもしれません。
「こんなはずじゃない・・もっと出来たのに・・」 しかし、結果は変わらないものです。いい訳を考えてもそれはまた自分を苦しめるだけ。人は自分自身の心でさえ全く理解することは出来ないものです。もともと自分自身のものでもないのですが・・・。 さて、2試合目。トップダブルスが取り、いよいよ私たち第2ダブルスの出番。相手はなかなかの若手ペアでした。スマッシュッ!!するものの、いきなりのカウンターエースッ!「あら?完全に読まれていた?」「まあ、こういうこともあるある」と落ち着かせながら進めていると、終盤盛り返すものの18−21。2ゲーム目、気を取り直して進めるものの、強打に頼るあまり、相手からのリターンを思うように攻められず5−11。ハーフタイムでペアの方に「ハーフスマッシュでいってみます」と告げ、打ちたくなっても打たない!と覚悟を決め実行。もしそれで前に出られて追い込まれたとしても焦らずに沈め続けるつもりでした。上手くいったのかなんとか追いつき逆転勝ち。ファイナルゲーム。いいペースで進めることができましたが、14−10で何となくイヤーな氣の抜け方を感じました。あっという間に14−15。「おいおいッ!!!」その後のラリーで、またしても強打を打ってしまいカウンターリターンエースで失点、14−16。「強い球はいらない!!」とベンチからの声。「やっぱりそうだった」と片手を挙げ、我を捨てようとつぶやきました。なんとか18−18で追いつき、そこからペアの方のスーパーサービスが炸裂。2本のロングサービスエースで逃げ切りました。終わった後はそういう心の葛藤からかどっと疲れが来ました。「とにかく沈めないと」と実行していたラリーはほとんど覚えていません。ただ、スマッシュはハーフで打ったのだけが断片的に記憶に残っています。もう一度やれといわれてもやれる自信はありません。集中するという事はそれだけ記憶に残るものが少ないのかもしれません。結果から「勝った!」ということは喜べますが、じゃあ同じように次も、というわけにはいかないのが人間なんでしょうね。そこを勝ち続ける人たちの各々の自己との深い対面には頭が下がります。 |
永遠の0
11日から近畿高校選抜強化合宿が本校で行われました。私は食事や宿泊の手配やらで大忙しです。お金を扱うのは本当に気を使いますね。いつになっても慣れません。ナショナルの選考会に参加していた5名は続けての合宿です。年明けから10日続けての合宿に体の方も悲鳴を上げているようでした。その中でどうするか。「勝て」とは言いません。しかし、怪我や出来ない事がある事をふまえての戦い方もあると思います。桜井章一氏は怪我で足が動かない時のボーリング大会で「足が動かないか...楽しいな...」という考え方で今何が出来るかを試しています。バドミントンではうまく出来ないとき、もしくは上手くさせてもらえない時があります。そういう時に戦い方を考える、工夫する余裕が自分の心にあるかどうかは、こういう機会にどれだけ試せたかが自信につながります。
さて、合宿翌日は休暇をもらい映画を見に行きました。本で読んでいましたが今話題の「永遠の0」です。やはりいい映画でした(一部台詞の内容がありますのでこれから見る方には申し訳ありません)。「風立ちぬ」は零戦の開発者の話でしたが、今度はその操縦士の物語。宮部教官は誰に対しても謙虚に敬語を使い、その上、陰での努力を惜しまない。そういう姿に心打たれました。そして、最後の方の台詞。 「生き残ったのは死んだ者の死を無駄にしない事だ。そして、物語を続ける事だ」 スポーツは死とは直結しませんが、それに例えていうと 「勝ったのは負けた者がいるという事を忘れない事だ。そして、日々鍛錬を続ける事だ」 という事でしょうか。いい映画でした。 |