しっかりと立つ!立志あるのみ!
連休は近畿団体戦大会が福知山市で行われました。寒波到来で雪の中の移動となりましたが、事故もなくほっとしています。朝の景色はとてもきれいで雪の積もったいい景色が撮れました。生徒の引率は期間中は気が入っているので疲れを感じません。しかし、帰宅してからどっと疲れが襲ってきて、夜はなかなか寝付けないことが多くあります。自分の試合で行っている方がよっぽどか楽です(^^)。試合の合間の時間を利用してランニングやトレーニングはできましたが、膝が痛くなるほど冷え込みはきつかったです。
さて、試合は予選リーグで神戸村野工業高校と対戦、接戦となりました。しかし、少し相手の動きが硬く3−0で勝利しました。なんとなく勢い(声?)で勝ったような感じです。 本戦トーナメントでは決勝戦で比叡山高校と対戦になりました。今年の比叡山高校には近畿個人戦大会ではほぼ負けています。私は全日本シニアと重なってしまったため今回初めて対戦を見ました。 なるほど、と頷くくらいの完敗でした。肩に力が入っているのでアタックするも球の勢いは弱く、角度もありません。やたらとジャンプするため、リターンで切り返されると、バランスの取れていない着地姿勢から移動が遅れ、追い込まれてしまい反撃を食らいます。その上、どうしよう、どうしようと悩んでしまうために頭に意識が集まり重心がさらに上がってしまっているのでした。そうなるともはや床にしっかりと立つことはできず、地面からの力をもらうことができません。 重力のある場所での運動は、地面の力を利用することが最も大切です。いくら筋力を上げたとしても発揮される力は半減し、疲れは倍増します。しかし、意外としっかり地面に立つことができている人は少ないのが現状です。サービスリターンの構えでも重心が高くふらふらとしている人も多いです。少しずらされると打ち出す球が限定され、狙われてしまいます。「どの方向にも飛び出すことのできる体勢」に加え、「いつでも」というリズム感も大切です。 重心が上がる主な原因は、「力(ん)で勝とうとすること」「不安や怒りの感情に流されること」「呼吸が乱れていること」などが挙げられます。日頃の反復練習で身につけた技術が十分に発揮できないことくらい悔しいことはありません。それくらい心の持ちようと呼吸を整えることは重要であると考えています。人は機械ではありません。足らない部分(筋力)だけを補うように訓練したとしてもトータルとしてのバランスが崩れると上手く力を発揮できません。また、普段どおりの力が発揮できることは「稀れ」といっても過言ではありません。バスケットボールで有名な能代工の監督は「6割の力でも勝つ」練習をしていたと仰っていました。 土壇場で力を発揮する根底にあるのは「自ら向上しようとする姿勢」「素質」「高い志」だと思います。 与えられすぎるとお腹一杯になって動かなくなってしまうんですよね…。正直なものです。 |
(不安、怒りから?)イライラ・・・
いよいよ今年も終わりに近づいてきました。生徒達はこの週末に近畿団体戦が京都府で行われます。全国選抜の出場権は獲得しているのですが、今回は記念大会のため団体戦のみの開催です。順位決定がこの大会で行われます。選手一人ひとりは性格も様々で体格にも差があるのですが、運動センスでまず始めの要素としてあげられるのが「素質」という言葉を目にした時に、やはり人には差があるものだと感じてしまうのでした。それと「生きる力」とはまた別物なのですが。スポーツにおいて長い目で見れば最後には「努力し続けた人」が勝つのは当然なのですが、やはり若いうちはこの「素質の差」に泣かされるのはしょうがないのかもしれません。また、如何に「心」の大切さを説くかにもかかってくるのですが、10代の若者に聞く耳を持てというのも時間がかかるものだと感じます。
『「生きる力」の強い子を育てる 人生を切り拓く「たくましさ」を伸ばすために』天外伺朗著 を読みました。スポーツでの集中した状態である「ゾーン」「フロー」は、教育に於いても共通していて大切なことだと説かれていました。『如何にして集中した状態に入れられるか』に指導者の力量がかかってきます。まだまだ勉強不足を感じます。迷ってばかりです。 乾燥や埃で床が滑りやすい体育館もあります。腰を沈めようと意識してもスリップしてしまいます。ラリーのテンポだけに集中し「1、2、1、2」と数えていくとうまくいく時もありましたが、なかなか持続しません。しかし、そのような状態でも「しっかりと立つ」ことが出来ないのはバランスが悪いせいだと考えコートに入り続けています。ちゃんと立てない自分に少々いらだっている今日この頃です。 |
道具は使いよう
学校では定期考査に入りました。練習は1時間半ほどで終えるのですが、内容は主将に組み立てさせ、自ら周りの士気を高めるということも工夫させようと思っています。しかし、結構、生き生きとして指示しています。やはり大切なことだと思います。
『FACEBOOK』で白石豊先生のメンタルトレーニング研究会のグループに参加させていただくことが出来ました。そこでは大学での講義なども公開されておられ、大変勉強になります。また、元ソニー上席常務の天外伺朗氏から発信される情報なども随時掲載され、広がりつつある世界に少し興奮しています。 インターネット上では膨大な情報があふれていますが、今まではFACEBOOKはほとんど触らない状態でした。ただ友達を増やすことに抵抗感を感じていましたので。しかし、書籍の先生方にふれあうことが出来るというのはすごい世の中になったと感じます。 |
之を如何!!
生徒達の大会が終わり、芳しくない成績に少し焦っているようです。先日は生徒の方から反省会をしたいと申し出があり、1時間ほど全員の意見を出しながら話し合いを行いました。
今までは「とにかく練習しまくる!!!」という感じでしたが、ようやく今の現状をしっかり把握しようという意識が芽生えてきたように思えます。「肝心なのは負けたあと」なんですね(米長邦雄名人談)。 フットワーク練習の意義、基礎打ちの質の向上、シャトルをいかに相手コートに返すかの意識など、少しだけ私も加わりながら反省会を行いました。 「子曰く、之を如何、之を如何と曰わざる者は、吾之を如何ともする末きのみ」(論語) “どうすればいいか”と常に考えない者を、私はこれをどうすることも出来ません、という意味です。 体を練るという古武術の話でも、体の動かし方が「できない」という感覚が大切で、「できる」と思うと進歩が止まると言われています。 どうすればうまくいくか、これがまだまだできない、と悩んで悩んで突き進んでいくことが人生を豊かにするのではないでしょうか。 |