手のひら、肘に「目」
いまひとつリズムに乗れない時のプレーは、バランスが悪くなっている事が多いです。原因としては疲れや、ある打ち方などへのこだわりなどいろいろとありますが。
脊柱の軸回転運動をうまく行えば、ストロークは安定します。しかし、この軸回転運動を上手く行うには、ラケットを持った手とその逆の手の双方の運動が必要です。 バランスが悪くなっているときは、この「利き腕の逆の手」が上手くつかえていない事が多いのではないかとアドバイスを受けました。 今日は、聞き手の逆の左手をどう意識すればいいか考えていました。 一つの方法として試してみたのが、左の手のひら、左の肘に目がついていると仮定し「シャトルを見る」ように動かすという事です。自然と手は下がった状態ではなく、上に上がってきます。試してみると上手くいく事もありました。 ただ、バランスが整ってくると、思考を停止させ、体の感覚をフルに発揮できるようにあまり意識しないようにする事が大切です。 |
インターハイまで一ヶ月ちょっと
暑くなってきました。体育館の室温はおじさんには過酷です・・・。
生徒達はインターハイ予選も終わり、何となく小休止の雰囲気が漂っているのが気にかかります。季節の変わり目は学校生活も大変で切り替えるのに苦労しているようです。 インターハイまであと一ヶ月程です。生徒達の心持ちはどのような感じなのでしょうか。担当クラスの運営に手がかかり、早々に体育館へ足を運べませんが、この時期を大切に、集中して乗り切って欲しいと思っています。 |
全国社会人大会
週末は石川県で行われた全国社会人大会の個人戦シングルスに出場してきました。左足ふくらはぎに不安を抱えながらも、キネシオテープを張り、サポーターをつけ、しっかりとアップをして準備しました。3位に終わりましたが、足の方は悲鳴を上げることはありませんでした。ただ、セーブせずに全力で動いたのが、ファイナル14-20からだったという、何とも遅すぎるスパートで17-21の敗北でした。
今回の試合で感じたことは、35歳以上という年齢制限もあったのでしょうが、常に速く動いて強く打ち込むだけではひとつも勝てなかった気がします。 クリアとロビング中心で1ゲーム目は守り中心に考えましたが、相手のクリアとドロップに翻弄され、なかなか奥まで運ぶことができず1ゲーム目は半分くらいで負けました。しかし、2ゲーム目に入ると徐々に相手のショットが拾えるようになり、競り合いが続きます。その中で、「ここ」というキーポイントがあったのでしょう、そのラリーを制することで展開が変わることがしばしば起こりました。 体勢が良くてもエラーは出ます。しかし、体勢が悪かったり、「打ち込めば決まる」という“欲”が出てくるとエラーの確率は極端に上がりました。そのゲームの「キーポイント」まで我慢して、我慢して、スピードをセーブすることが大切なような気がします。 エラーの確率を無視しては勝負になりません。ショットを練習でもっと細かく観察し、エラーの性質を見極める必要があると感じました。「もっと高く!もっと速く!」が体力的にできない年齢に差し掛かると、自分のできることを丁寧に磨くことが大切なのだと思います。 「キーポイント」がどこなのか、見極めることはとても難しいことですが、自分の心と体の状態に囚われず、相手の攻め方やミスの種類、表情などを冷静に観察してつかんでいく必要があるのだと思います。 |
勝ちたい(欲望)<今すべきこと
インターハイ予選、ダブルス1位が決定しました。3年生ペアを2年生ペアが破るという結果に会場もざわざわしていました。ダブルスではサービスの良し悪しで2人のリズムが変わってしまうことが多く、得点にも大きく影響を及ぼします。
決勝での3年生は、力が入っていたのか、シャトルを持っている手が小刻みに震えているのが見えました。 「本番に強くなる」―メンタルコーチが教えるプレッシャー克服法 白石 豊 (著) という本を思い出しました。 今回の準決勝、決勝はY社のシャトルだったのですが、最近のシャトルは「最初は速く、次第に羽が開き重くなる」という傾向を感じます。以前は羽が徐々に欠け、速くなっていく事が多かったですが。 ラリー中に急激にシャトルが重くなったにもかかわらず、戦術を変えずに「勝ちたい」という力だけで打ち込み、余計な体力を消耗してしまったケースも目にしました。 「如何に早く点を取るか」 ゲームでは、自分の技術や体力を披露するのではなく、相手よりも先にゲームをとることが最も大切です。エラーに対して自己否定で時間を費やすことなく、いち早く状況の変化に対応し、戦術を考えることが、「今すべきこと」なのでしょう。 |
「守り?」「攻め?」
今日はダブルスのノックをしました。上から打ちおろされるショットをリターンしたり、サイドからのショットを沈めて前への返球をプッシュしたり。
攻めるという気持ちが作りやすいプッシュ練習では足が動くのですが、リターン練習では「守る」という意識が強いのか、なかなかリズムにのれません。 「守る」「攻める」といいますが、何となくバドミントンではそのような区別がされるラリーは少ないような気がします。守っているようで攻めている、攻めているようで守っているような。 練習のときは「守り」「攻め」などという区別で意識付けをしないことが大切なのかもしれません。 |