ここからの出発
近畿大会も終わり生徒達の試合も一段落です。シングルスでは2位、3位となかなかの健闘ですが、今ひとつ力が出せなかったのではないかと思っています。
決勝戦直前の準備に全力で力を注いでいた選手の方に勝利の女神は微笑んだのでしょう。 「肝心なのは負けた後」米長邦雄名人 という言葉を今日は生徒達に話をしました。トーナメントにおける勝ち残る人はただ一人(一組)。残りの人はすべて負けを経験します。勝って浮かれている人はそこで成長が止まります。次の機会には「何となく勝てそう」という自信もなく、もろくもプレッシャーに押しつぶされるでしょう。負けた人はその直後から次へのステップが始まります。 怠らず鍛錬を積み重ねていく人は、いずれその実力通りの場所へ行けると思います。たまたま勝ってしまった人は、その実力を磨かないとすぐに落ちてしまうでしょう。 「負けても笑える幸せと、勝っても不幸になる人生があることを知らねばならない」米長邦雄名人 勝っても負けても謙虚さを忘れずに精進することこそが大切なのです。 今日は久しぶりに学校の体育館でシャトルを打ちました。しかし、4日ぶりにしては少々負荷が強く、2時間コートに入りっぱなしでなかなかの疲労感です。さらに、夜1時間、社会人の練習にも参加してきました。 「4日間のアンダーストレスは、4日間かけて元に戻す」と考えています。今日のゲーム練習では負けてばかりでしたが、結果に左右されず、今やるべきことにしっかりと気持ちを入れていきたいと思っています。今日の高い負荷のストレスからしっかりと回復し、全身への身体意識を高めていくことが今の課題だと考えています。 |
近畿大会ダブルス
近畿大会ダブルスが終わりました。実力が出せなかった人、出せた人さまざまですが、出せたからといって結果がいいとは限りません。普段の行動も関係してくる「運」をどれだけ自分のものにできるかということを最近考えています。「幸運も、不運も実力」です。
今回はベスト4に3つ入り、2年生ダブルスが優勝しました。実力はあまり変わらないと思っていました。思えば夏のインターハイ3位から、校内においても勝ちから遠ざかっていたペアのうれしい優勝だと思います。準決勝では圧倒的なゲーム展開を見せ、決勝では1ゲーム目を取られるものの、逆転しました。 結果に押しつぶされることなく、自分の「今なすべきこと」を謙虚に受け入れることができた結果でしょう。負けた後は「あの時はうまくいかなかったね〜」などと話してもいいですが、勝った後は静かにしておくほうがいいと思います。喜んでもいいですがあまりしつこいといやみが出てきます。 「笑えるときに笑っておけ。いずれ泣く時がくる。」(升田幸三 実力制第四代名人) この言葉には本当に深みを感じます。 |
ある程度の孤独
今日から近畿大会のため和歌山県に来ています。去年までの日程ではほんとに体育館が寒いのでコート等が必要ですが、今年は何とか薄着でしのげそうです。
うちの生徒のコートを使っての練習時間は50分間。こういうときはゲーム形式でしたほうがいいのか、もっと負荷を与えるためにパターン的なものを行うのか迷います。 ゲーム形式ではラリーがすぐに切れることが多いため、結局、あまりシャトルを打つ時間は確保できません。しかし、「ゲーム感覚」(?)は体験できるかも・・・生徒がゲームを希望したのでその割り振りを指示しました。 人数が多かったのでコートに入れない選手もいましたが、空き時間はあまり動きたくないらしく、ずっとストレッチ等をしています。トレーニングもいいストレッチになると思うのですが。 少し生徒に助言はしておきました。私は私の試合でもないにかかわらず、コートサイドでトレーニング。汗だくです。人目を気にしていては自分の目標は達成できません。自分の目標に近づくためには、「ある程度の孤独」な状況を作らなければだめだと思うからです。結局頼れるのは自分自身しかいないからです。 明日はどんな状況が起こるでしょうか。余計な感情なしに生徒のために全力投球です。そういう姿勢をも勝利の女神は見ています。 |
近畿社会人の団体戦
昨日は近畿の社会人団体戦がありました。シングルスのエースが怪我のため、急遽、残りのメンバーでシングルスをまわすはめに。予選リーグでは競り合いながらも何とか通過。ダブルスのタイミングが合わなかったり、シングルスで怪我をしてしまうメンバーが出たりと山あり谷ありでした。
ダブルスではお互いのタイミングが非常に大切で(実力がかなり上の人ならうまくペアにあわせられると思いますが)、一人が動かなくても、動きすぎてもうまく機能しません。何かが原因でそうなっているのですが、緊張とプレッシャーでゲーム中に本人達が見極める事はかなり難しいです。コーチがいれば少しアドバイスができるというものですが。 決勝戦では私もシングルスで出場しました。相手は20代半ばの元気な選手です。最近はシングルスでの試合エントリーはしていなかったので、ほぼ7〜8年ぶりのシングルスでしょうか。高校生とたまにする事もありますが、レギュラーとは相手にならないのでしていません。怪我だけはしたくなかったので十分にアップをしてコートに入りました。結果は8-21、12-21。完敗です(笑)。それにしてもすばらしく高い位置からジャンピングスマッシュが来ました。しかし、あきらめていては勝利の女神に見放されてしまいます。タイミングをずらして相手を飛ばさないように、飛ばさないように考え、ゲームの終盤になってようやくネットのやり取りで主導権は握れるようにできました。が、日頃シングルスをしていない私には序盤でラリーに変化を付けられるほどのラリーイメージがありません。ロビングのバックアウトができないくらい何かの形にこだわってしまっていました。低いロビングを出しては打ち込まれ、出しては打ち込まれ・・・。 しかし、おっさん相手によくぞここまで打ち込んでくれた!と感心しました。T君どうもありがとうございました。筋肉痛がどう出るかわかりませんが、今日は少し腰痛です(^^) |
エラー → ごめんなさい
今日は生徒と組んでダブルスを一つしました。1ゲーム目は21-6でとり、2ゲーム目は14-21で落としてしまうという波の荒い展開に。そしてファイナルゲーム。5-5、12-12、18-18と競り合いが続きます。18-20とリードを許しましたが、20-20に追いつきデュースへ。
21-20とリードした次のラリーで、自分が深追いし、ペアが追いついているにもかかわらず私のエラーで21-21。今思うとそこで「申し訳ない!」という気持ちが自分の中で芽生えていました。 次のラリーでからは、ペアに「頼む!決めてくれ!」などと考えてしまっていました。そこからは私の中にリズムがなくなり、ペアと相手とのラリー展開に私がついていけなくなっていました。私の方にはあまり球が来ませんでしたが、結局21-23で負けてしまいました。 「頼む!決めてくれ!」などという考えは「ペアに頼りきってしまう」ので、もはやその時点で自分自身に勝ちにいく姿勢がなくなってしまっています。逆に考えると安易に「勝ち」を手に入れたいがための、消極的な考え方です。 自分の「余計な考え」に身体は素直に従いリズムをとらなくなっていました。私がリズムよく動けないという事は、ペアはもっと動きにくくなっています。つまり、敵は2人から3人に増えた訳です。 ペアに対する「ミスしてごめんなさい」とい態度は、やはり表に出してはいけません。それは自分自身の首をも閉めてしまう事になります。「ミスして申し訳ない」という気持ちはペアもわかってくれているはずです。 「私」の勝ちにいく姿勢は、ペアの動きにも影響を与え、また、結果にも影響を与えるものと思います。ペアへの余計な気の使いを態度で示しているようではまだまだ集中できていないという事がわかりました。エラーしてしまった場面では、少し間を取り、気持ちをリセットするプレルーティンが必要なのでしょう。 |