インターハイ最終日
今日はいよいよクライマックス、準決勝から始まります。ダブルスは優勝候補との対戦。力の差はあるのですが、それに対してどのくらい力を発揮できるかを期待してましたが、やはり初舞台の2年生ペアにとっては雰囲気を自分で作り出すことはできなかったようです。決められるイメージや自分のミスが頭に残ってしまったのか、ほぼ3〜4ラリーで終わってしまっています。スマッシュを打ち込まれ、前衛に捕まるか、後衛からの揺さぶりにエラーをしてしまうか。アドバイスもなかなか耳に入っていかない様子です(この状態だと具体的な戦術を話することもできませんが)。
シングルスも相手は強敵です。しかし、序盤から離されていきます。ロブが甘く、ヘアピンが単調でした。プッシュができる体勢になかなか入れないようでした。1ゲーム目負け。2ゲーム目に入りいい感じで進みましたが、中盤離されます。しかし、17−17から3本連取され17−20。18−20になるも相手のロビングをアウトと判断しゲームオーバー。コーチ席でそのロブを見ていましたが、軌道からはアウトと判断できるものでした。しかし、落ちる直前に失速。エアコンの影響だったかもしれません。 インターハイが終わりました。負けを引きずるあまり、まだ心がストレスから回復できていない生徒もいます。人の目を気にしすぎると勝っても負けても心に良い影響は与えられません。心と体はつながっているので、体の回復力も衰えてしまうかもしれません。 「平常心」の保ち方が本当に問われるのはここからだと思います。 |
インターハイ4日目
今日はシングルスです。団体戦、ダブルスとフル出場の選手達は、体と心の疲れに悩まされているようです。本戦では練習試合の結果ほど当てにならないものはないと思いました。個人の力が出ないことがおおいにあるためです。試合前、試合期間中の調整とはどうあるべきなのでしょうか。調整とは奥深いものなのでしょう・・・・・・「調整」ってなに?
相手は全日本ジュニアでベスト○○・・・、全国選抜でベスト○○・・・など考えて試合に臨むほど愚かなことはありません。そのゲーム中、自分が感じたことを素直に受け入れ、戦術を考えることが一番大切です(ある程度の事前調査は必要ですが)。他人の意見や先入観はかえって余計な思考となってしまうように思えます。 明日は、ダブルスとシングルスに一つずつ出場します。もはや、開き直って思い切ってプレーしてほしいと思います。 “自分にできるはずのことを達成する勇気を、我に与えたまえ。” “達成できなかったことを受容する忍耐力を、我に与えたまえ。” “そして、この二つの違いを知る英知を我に与えたまえ。” |
インターハイ3日目
今日は個人戦ダブルスでした。団体戦の後の試合なので、今までもいろいろと波乱含みの結果が多くありました。今回もそのようで・・・。
3年生ダブルスは3回戦くらいで敗退。2年生ダブルスがなんとベスト4まで残りました(第4シードが棄権ということもあったのですが)。 3年生ダブルスは、一つ目の試合から何か気持ちの入らない様子です。リズムが悪く、羽を待てていない感じがありました。 良いプレーは、心と体がシンクロしたときに初めて生まれます。もしかすると、前日の試合の影響で体の疲れ、心に受けた極度のストレスから回復ができていなかったのかもしれません。「やる気」が戻ってこない様子でした。本人達もなぜそのようになってしまっているのかを理解できないまま試合は流れてしまいました。前日の団体戦準決勝ではとても高い集中力を発揮しています。逆に言えば、このような集中力を普段発揮できていなかったのかもしれません。強いストレスがプレーに影響したのかもしれません。 これからの練習では、強いストレスをかけて練習させ、そのストレスから回復できる時間をしっかり設けて、コートに入る時の集中力を持続させることが、大切なのではないかと感じました。 全国大会のようなストレスを感じさせる・・・。普段の学校の練習でどう工夫したら良いものか。環境整備が難しい課題です。 |
インターハイ2日目
3位でした。生徒達は力を発揮できたと思っています。惜しい試合でした。
試合が終わってもないのに、今に集中したいい動きを見せる姿に涙があふれることもありました。行為に没頭する姿は人の心を打ちます。いい顔、いい目になります。成長を目の当たりにした瞬間でした。なかなか埼玉は崩せません。強いですね・・・。 明日からは個人戦が始まります。疲れもあると思いますが、頑張ってほしいと思います。 晩には社会人の練習がありました。インターハイ期間中に自分の練習ができるとは本当に幸せです。心地よい汗で疲れが少し流れていった感じがします。 |
油断の伝染
今日は団体戦です。練習試合の結果から“おそらく勝てるであろう”対戦でした。しかし、試合前、「コートに入って試合終了まで絶対に結果のことは考えないこと」と話しました。つまり、点数差をつけ優勢であったとしても、もう勝てるだろうと油断して自らリズムを崩すと、自分の力が発揮できず不安につながってしまうということを伝えたかったためです。その時は「ハイ!」と言って素直に聞いている様子だったのですが、案の定・・・。
2−1リードでの第2、3シングルスが同時進行で入りました。共に1ゲーム目は圧倒しゲーム終了。そこでやはり異様な雰囲気になりつつあることに気づきました。ベンチが「もう勝てるだろう」雰囲気になってしまっているのです。おそらく観客席も。個人戦では応援によってやる気が左右されることは少ないですが、団体戦では目の前に応援している人の顔があります。冷めた雰囲気では、成熟しきれていない高校生が自分でモチベーションを上げることが難しくなります。「危ないな・・・」と心の中でつぶやいていました。 何とか勝つことはできましたが、「油断」はどこからでも強く伝染していくものだと思いました。結果を気にすることが日常茶飯事の選手達にとって、なかなか乗り越えにくいメンタルの部分だと痛感しました。 |