シャンバラ 勇者の道
新学期が始まりました。新入生は新しい環境でそろそろ疲れが見えだしてきています。しっかりと食べてしっかりと睡眠が大切です。
哺乳類は環境の変化を嫌い、安全な場所にもぐりこもうとする性質があります。したがって日々のたゆまぬ精進なくては環境の変化に耐えることができません。自分のありのままを外にさらけ出し、日々の行いに初心を持って望む氣持ちが大切なのかもしれません。 「シャンバラ−勇者の道」チョギャム・トゥルンパ著 という本を思い出しました。「昇る朝日の人」「沈む夕日の人」いう表現は強烈に頭に残りました。 皆さんも一読されるとよろしいかと思います。 |
森信三先生の教え
週末は全国選抜が広島県で行われました。広島県は小学校の修学旅行以来で「原爆ドーム」を間近で見る機会があり、戦争の恐ろしさを再認識しました。海外からの観光客も多く、その中をすり抜けてランニングしてきました。
今回の試合は記念大会でリーグ戦を突破したチームのみが決勝トーナメントに進めます。我が校は愛媛県と富山県と同じブロックに入り、我が校からみるとなかなかの激戦ゾーンとなってしまいました。 結果は1勝1敗。リーグ戦にて敗退です。経験不足を言っていいのかわかりませんが、戦略どころではありません。アドバイスでは「集中」「エラーが出てもひいてはいけない」などの言葉の選択しか出来ない状態でした。つまり、プレッシャーに押され意識は自分の内側へ向き、相手との勝負にもちこめません。「寂しさ」「傲慢さ」「甘え」からのしっぺ返しを一度に受け取った感じです。 何かが邪魔して力が出せないといつも感じでいました。これから森信三先生のしつけを実践します。 靴箱に目印を付けて 「靴のかかとを揃えること」と、 「寝ている時以外は腰骨を立てること」 です。今まで私は実践していますが、生徒全員に伝えるのは初めてです。強制はしませんが上手く習慣付けできるかそうかはこれからにかかっています。 |
残像メンタルトレーニング
高岸弘先生の「残像メンタルトレーニング」を用いた目標設定について考察したいと思います。
![]() 以前に先生の著書「思いのままに脳を動かす残像力」を読んだことはありましたが、今回はDVDでの講義を見ました。「人は目標がないと生きていけない」といわれるくらい目標設定は大切だと説かれています。残像ということなので3つのカードを使って「リラックス」「集中」「目標設定」をしていきます。カードというツールを使うことで行動に失敗や間違いが少なく、スポーツでは怪我をしにくいといわれていました。そしてスムーズに事が運ぶことによって脳内からドーパミンが分泌され疲れが癒され、脳細胞も活発になるそうです。 では、「夢」を「目標」に変えていくためにはどうすればいいのか。「夢」が実現されたらどうなるのかを自己に向けて4つの質問をすることで確認し、さらにそれが対外的に恥ずかしくないことなのか3つの質問をします。そうして設定された目標に向けての訓練をとりあえず1週間は続けることで本当に自分に合っているかどうかがわかるといわれていました。普段ぼや〜っと考えている夢を実現に向けて具体化していくことは、体調が良くなったり気づき、ひらめきなどにもつながっていくということでこれは人生をさらに生き生きとさせることが出来るのではないかと思います。 中でも目標設定が出来たとしても「いつ始めるのか」という問いに対しての答えが「状況が最も悪化した時に始めることが多い」という答えにはなるほど、とうなずきました。人は生命の危機や大きな挫折を味わった時にどーんと落ち込みますが、そこから今までよりも大きなやる気を発揮して以前よりも高いところに行こうとすることがあります。特に一流選手はこの大きな落ち込みを意図的に作ることで大きな飛躍を遂げていると言われていました。今回の震災に対して東北の方々を始め日本国民全体に大きな飛躍が準備されているのかもしれません。 具体的に目標設定をするために質問形式で自分を取り巻く環境を具体化したり、目標を絵にしてみようなどの発想はとても面白いと思いました。そして、中でも「習慣は4日継続で身に付きやすい」という言葉を聞いて「3日坊主」では全くだめということがわかりました。5日目にはやらないとムズムズしてくるように人間は出来ているようです。 具体的に目標を設定し、カードによる残像イメージトレーニングを行うことは、自分の秘められた能力の開花にもつながるのではないかと思いました。 |
強化練習会を活かす
先週末には強化練習会がありました。高校選抜出場メンバーと有力新入生が社会人のヒッティングパートナーに相手をしてもらいました。トリッキーパンダースの選手をはじめ、国体成年男子選手、今期で引退する実業団選手や元国体優勝選手、私を含めた(笑)シニア選手などがいい汗をかきました。今回は大学生の都合がつかず、何となく少ないような気がしましたが、社会人は何事にも決して手を抜かず、たとえ自らの足が痙攣を起こしそうになったとしても気持ちで引っ張っていきます。生徒たちもなかなか勝つことができず、重なる試合の中でいろいろなことを学んでいたように感じました。
終盤には、それぞれの社会人コーチにコートを割り当てて生徒を指導してもらうようにしました。これがなかなか充実しており、生徒たちも色々なアドバイスを受けていました。コーチたちの性格と特性に合わせて、生徒たちを割り振るのはなかなか難しいところでしたが・・・。 今週末から合宿に入ります。ゲーム練習中心になると思いますが、それまでに各自の課題を常に頭に置くことで「気づくチャンス」を生かしてほしいと思っています。問題意識のないところに気づきはありません。また、迷いのない人生はありません。「無明尽くることなし」です。 それを受け入れ、 「小さなことにも手を抜かない。」 「人が見ていようがいまいが、悪いことをしない。」 「失意のどん底でも決して投げやりにならない。」 という菜根譚にある三つ言葉を、いつでも実践しようと腰骨を立てることが大切ですね。 |
本とのつながり
定期考査が終わり、生徒達はいよいよ全国選抜に向けて全力で練習です。ただ、学校業務は忙しく、書類点検や作成に追われています。教育実習の時に言われた「授業は学校業務の1/3くらいですよ」という言葉が身にしみます。やり出すときりがないくらいの量があります。ともかく先を見ずに今やるべきことに集中して作業に取り組むだけです。そこに損得はありません。
「思い上がらず、下坐に徹して生きる時、天が君を助けてくれる」 森 信三 いい言葉です。このような言葉が毎日メールマガジンで送られてきます。「致知」という雑誌からですが購読を始めて本当にいろんな方の話に触れられて大変勉強になります。 学校の進路指導室にある「月刊PHP」という読み物もとても勉強になります。休憩時間などはその部屋でゆっくりと読ませていただいています。 本はとてもいいです。まだまだ知らないこと、わからないことが山のようにあることに気づきます。読むだけでも謙虚さが身に付いていくのかもしれません。学級には私が推薦する本を「学級文庫」としておいています。しかし、現状はまだまだ手に取ってみる生徒はほとんどいません。スポーツクラスなので参考にすれば役に立つかもしれないのに・・・と思うのですが、やはりそういう時期が来てないのかもしれません。 実は私も小学生の頃よく母親から「本を読みなさい」と言われたものでした。しかし、読まなかったですね・・・正直。物語などには興味がなかったのかもしれません。今は嘘のように読みあさっていますが、やはり読みたい本でないとだめなようです。 本を始めるにあたって、まず森信三先生の「人生論としての読書論」:致知出版社 を読むことをお勧めします。細かなところまで色々なアドバイスが書かれています。「書を読まぬは「生」への冒涜」とまで書かれておられます。 今は天外伺朗氏の本を色々と読んでいます。「イーグルに訊け」という本にはインディアンの祈りが収録されたCDが入っており、英語ですが毎晩聞きながら眠りについています。「Thank you for 〜」という感謝の言葉で綴られたこの祈りもぜひとも聞いて欲しいと思っています。 |