近畿社会人の団体戦
昨日は近畿の社会人団体戦がありました。シングルスのエースが怪我のため、急遽、残りのメンバーでシングルスをまわすはめに。予選リーグでは競り合いながらも何とか通過。ダブルスのタイミングが合わなかったり、シングルスで怪我をしてしまうメンバーが出たりと山あり谷ありでした。
ダブルスではお互いのタイミングが非常に大切で(実力がかなり上の人ならうまくペアにあわせられると思いますが)、一人が動かなくても、動きすぎてもうまく機能しません。何かが原因でそうなっているのですが、緊張とプレッシャーでゲーム中に本人達が見極める事はかなり難しいです。コーチがいれば少しアドバイスができるというものですが。 決勝戦では私もシングルスで出場しました。相手は20代半ばの元気な選手です。最近はシングルスでの試合エントリーはしていなかったので、ほぼ7〜8年ぶりのシングルスでしょうか。高校生とたまにする事もありますが、レギュラーとは相手にならないのでしていません。怪我だけはしたくなかったので十分にアップをしてコートに入りました。結果は8-21、12-21。完敗です(笑)。それにしてもすばらしく高い位置からジャンピングスマッシュが来ました。しかし、あきらめていては勝利の女神に見放されてしまいます。タイミングをずらして相手を飛ばさないように、飛ばさないように考え、ゲームの終盤になってようやくネットのやり取りで主導権は握れるようにできました。が、日頃シングルスをしていない私には序盤でラリーに変化を付けられるほどのラリーイメージがありません。ロビングのバックアウトができないくらい何かの形にこだわってしまっていました。低いロビングを出しては打ち込まれ、出しては打ち込まれ・・・。 しかし、おっさん相手によくぞここまで打ち込んでくれた!と感心しました。T君どうもありがとうございました。筋肉痛がどう出るかわかりませんが、今日は少し腰痛です(^^) |
エラー → ごめんなさい
今日は生徒と組んでダブルスを一つしました。1ゲーム目は21-6でとり、2ゲーム目は14-21で落としてしまうという波の荒い展開に。そしてファイナルゲーム。5-5、12-12、18-18と競り合いが続きます。18-20とリードを許しましたが、20-20に追いつきデュースへ。
21-20とリードした次のラリーで、自分が深追いし、ペアが追いついているにもかかわらず私のエラーで21-21。今思うとそこで「申し訳ない!」という気持ちが自分の中で芽生えていました。 次のラリーでからは、ペアに「頼む!決めてくれ!」などと考えてしまっていました。そこからは私の中にリズムがなくなり、ペアと相手とのラリー展開に私がついていけなくなっていました。私の方にはあまり球が来ませんでしたが、結局21-23で負けてしまいました。 「頼む!決めてくれ!」などという考えは「ペアに頼りきってしまう」ので、もはやその時点で自分自身に勝ちにいく姿勢がなくなってしまっています。逆に考えると安易に「勝ち」を手に入れたいがための、消極的な考え方です。 自分の「余計な考え」に身体は素直に従いリズムをとらなくなっていました。私がリズムよく動けないという事は、ペアはもっと動きにくくなっています。つまり、敵は2人から3人に増えた訳です。 ペアに対する「ミスしてごめんなさい」とい態度は、やはり表に出してはいけません。それは自分自身の首をも閉めてしまう事になります。「ミスして申し訳ない」という気持ちはペアもわかってくれているはずです。 「私」の勝ちにいく姿勢は、ペアの動きにも影響を与え、また、結果にも影響を与えるものと思います。ペアへの余計な気の使いを態度で示しているようではまだまだ集中できていないという事がわかりました。エラーしてしまった場面では、少し間を取り、気持ちをリセットするプレルーティンが必要なのでしょう。 |
条件付きゲーム
今日は条件付きのゲーム練習を行いました。まず、3人グループのリーグ戦を作り、それぞれくじ引きで条件の書いたクジを引いていきます。くじを引いたら周りの誰にも知らせないで元に戻します。自分の条件はわかっていますが、対戦相手の条件はわかりません。しかし、黒板には引いたくじの番号だけは書くようにしました。ほかのリーグで同じ条件になっている人がいます。つまり、あの人は同じ条件だという事が当人同士にはわかっています。
ルールは正式ゲーム通り行います。しかし、条件に違反した場合、判断する人がいません。この部分に関して、 そのラリーに負けた場合は違反を報告しなくてもよい。しかし、そのラリーに勝った場合は必ず報告する事。報告はラリーが終わった時点んで良い。勝った場合はそのラリーをレットとする。 というルールを設定しました。 設定した条件は、 1.スマッシュ抜き 2.カット抜き 3.クロススマッシュ抜き 4.クロスカット抜き 5.条件なし 6.ショートサービス抜き 7.ロビング抜き 8.プッシュ抜き 9.クロスクリア抜き というものを今回は設定しました。 最初は相手の条件を探るべく、いろいろなラリー展開に持っていきます。しかし、頭のいい生徒は不利になる展開になると条件違反を犯してラリーに勝ち、レットになるけれども自分の条件は相手に悟られないようにカモフラージュするという事を行っていました。 また、お互いに条件がわかってしまった場合でも、勝てるラリーにどう持ち込むか、また、自分が条件違反を犯してしまったラリーで、如何に勝ってレットに持ち込むか。さらに、相手も同様に如何に条件違反をさせるように持ち込むか、という事で本当に頭を使った戦術を練っていたようです。 最後に条件を披露しました。「あ〜やっぱりそれか!」という声も聞こえました。 このゲーム練習はかなり面白かったです。条件がばれたとしても、頭を使えば相手に点をとられないように工夫できるからです。これからも、機会があれば行いたい一つのメニューとなりました。 |
ミスができない練習
今日も「ミスしたら○○のトレーニング」の練習です。試合では100%の力はなかなか出せません。60%くらいの力で戦わなければならないときもあります。
「ミスしたらトレーニング」というプレッシャー下でのショットは、おおよそ60%くらいの力ではないかと思います。 今日は、バックの両サイドからセンターへカット。打ち込める球はストレートへスマッシュしてもよい。という条件で行いました。カットミスについてはペナルティが科せられます。 ミスができない状態だとカットの軌道も甘く、それを打つようなフォームで打っています。実戦では前に出られたり、次のショットで追い込まれたりするでしょう。気づいている生徒は高い位置からスマッシュを打ち込むようなフォームでカットを打っていっています。ミスしたくない=トレーニングしたくない生徒は甘い状態でノーミスでクリアしています。 練習ではどんなにいろいろな練習を行ったとしても、「上手くなりたい」という意識が低い人は上手くなれないと思っています。結局は本人の意志次第。お尻を叩いて煽ったとしても長続きはしません。自分自身でプレッシャーを乗り越え、その瞬間の集中力を感じる事ができたならば、脳からは必ず快感物質の「ドーパミン」が分泌されるはずです。 「いつ気づく事ができるか」 人によって差がありますが、まだまだ高校生には早いのでしょうか・・・。 |
残像イメージトレーニング
思いのままに脳を動かす「残像」力(高岸弘著)を読みました。建築家の方が書いた本ということで導入から興味を注がれました。恥ずかしながら今までこのトレーニング法は知らなかったのですが、テニスや野球では多くのチームが取り入れているメンタルトレーニング法だそうです。DVDも出ています。
試合に集中できない時どうするか。この本では瞬間的に集中するだけでなく集中力を維持するための方法が書かれてありました。その手順とは、イメージカードを使うのですが、 リラックス → 集中 → 目標設定 という手順をとります。いきなり集中しなおすというのではなく、まずリラックスするということです。 イメージを頭の中に思い描くということは、左脳による思考はあまり必要がありません。むしろ右脳を活用させる方が身体の潜在能力を発揮させやすいということです。 また、脳の新皮質は現代のヒトを象徴するものですが、米長邦夫名人の「運を育てる」にも、羽生名人の危機予知能力、動物的カンは新皮質によるものではなく旧皮質(哺乳類、爬虫類)によるものであろうと書かれていました。新皮質だけに偏らず、ときには休ませることが脳のバランスが保たれ感性が磨かれるとのことです。 |