むずかしいことをやさしく
台風も去り、日々秋めいてきました。体育館でもようやく暑さによる息苦しさが少なくなってきました。しかし、これからは体の動きにくさが出てくるので関節を緩めるようにアップを考えていかねばなりません。以前の練習で少しアップをした後の基礎打ちの段階では、それなりに体も切れショットもコントロールできていました。しかし、基礎打ち後入念にストレッチを行ったあとにゲーム練習に入ると、うまく体が動かず、おまけに背筋の一部に痛みが走り練習を続行できなくなりました。ストレッチを入念に行う(しっかりと柔軟運動で筋肉を伸ばす)と逆に動きは悪くなると言われていますが、今回の出来事は考慮すべき体験なのかもしれません(私特有のものかもしれませんが...)。しかし、運動前には思いっきり伸ばしたくなるんですよね、癖で(^^)。
さて、部活動の方は試合も終わり、各自に感想文などを書いてもらいミーティングを行いました。もちろん全員強くなりたいということなのですが、話し合いで決まったことは「徐々に強くなりたい」「日曜日はしない」「ランニングはたまに」でした。徐々にって・・・たまにって・・・なに?きついことはあまりせずに強くなりたい?一人でも軸になる選手がいれば引っ張ってチームの目標も高くなるのですが、まだまだそのような心構えが低いので難しい問題だなと思いました。ワンラリーを勝たせることは戦術を徹底すれば勝てると思います。しかし、その戦術に相手が対応してきた時に自分の違う戦術を引き出しをもっと出していかなければなりません。そうなるとそれを習得する体力と気力、モチベーションは必要になってきます。最近は努力を続けられることも「才能」なんだなと感じます。先天性かどうかはわかりませんが人生のうちのどこかでそれに気づき努力を続けられる生活習慣が出来るのでしょう...か...。ともかく今出来ることを楽しんでやるしかありません。楽しくなさそうなことはどうすれば楽しめるかを考えます。 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに」 井上ひさし 何事をするにもこのことを頭に置いてやらねばと思っています。 |
今やれる事
気温の高い日と集中した雨が続きます。まさしく熱帯雨林気候?という感じですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。週末はいつもの近くの山にウォーキングに行きました。そこは一年中うぐいすの鳴き声が聞こえます。うぐいすって春だけじゃないの?と思っていましたが、年中鳴いてます。蝉ももちろん鳴いています。今まではヒグラシの声が上の方のある日陰の多い場所でしか聞こえなかったのですが、今年は下の方でも聞こえます。そのせいか分かりませんが、少しクマゼミの鳴き声は減ってきているように思えます。ある部分は大量の雨で木が倒れ、最近の集中豪雨の激しさが伺えます。自分では変わらぬ景色と思っていても、日々、年々環境は変化しつつあるものだと感じます。
今年は奮起して、英語教師としての本分、英語の勉強を本格的に進めています(今までは・・・・・さぼっていました...正直。)勉強すればするほど全くと言っていいほど浅くしか理解していないところが多く、やらなければならない事が山のように迫ってきます。なかなか覚えられない英単語を前に「英単語の覚え方は・・・・」なんて偉そうに生徒に言っていた自分が恥ずかしいッ!日本語のニュアンスからつながりにくい単語に四苦八苦しています。英語が好きかどうかは別として、ともかく少しでもわかってくると少しずつモチベーションが上がっているような気がします。「語学はトレーニング」と言われる分野なのでマラソンのように基礎を繰り返し、少しずつペースが上がっていけばと思っています。 学校の練習では夏休みで時間に余裕があるので、しっかりと基礎の考え方を指導してみました。なかなか上肢の回旋運動で打つ事ができないので、座った状態で打ってみたりしながら色々と試してみました。そこから、動けないとコントロールしやすい場所で打つ事が出来ないことを伝え、フットワークの練習に。バランスを取るための逆の腕の使い方なども話しながら一時間半ほど練習。試合で使えるかどうかはまだまだ分かりませんが、ほんの少しでも気づいてくれればと思っています。 |
「目」
一気に猛暑日がやってきました。体育館ではとても代謝がいいのか(?)大量に汗をかきます。練習終盤には短パンから汗がしたたるほど・・・自分の汗に足が取られてしまっています。夏の大会の予定がホームページに掲載され、生徒達は初めて高校生としての試合にドキドキしているようです。練習もゲーム中心から、2対1のパターン練習、ノック練習などへも興味を示し、気持ちが前向きになっているようです。「体力をつけたい」という申し出で、ランニングをやってみました。学校の外周を5周走りました。約4.5kmくらいだそうですが、その日は気温と湿度がとても高くなっていたので生徒達は走り終えるとへろへろになっていました。私も一緒に走りましたが完走後もしばらく汗が吹き出ていました。炎天下の日中はあまりよろしくないのかなと思いました(日が沈んでからが良いですね)。
先日は社会人の練習に中学生選手がきていました。シングルスを色々な人とやっていましたが、特にバックハンドが上手で「これは!」というショットも見えました。ただ、オーバーヘッドストロークにやや癖があったのでその辺りをアドバイスさせていただきました。話をしているととても綺麗な目をしていました。「目」はその人を語ります。その輝きをどうすれば磨けるかはあまり自信はありませんが、やはり「誠実さ」「謙虚さ」「明るさ」なのではないかと思います。その根本の原動力(躾)として「挨拶」「返事」「靴の踵を揃える」は大切です。加えて「落ちているゴミは拾う」「引いたイスは入れる」も大切です。 自分の脱いだ靴を見ては「おいおい!揃えろよ!」と自分をいつも叱咤しています(笑)。 |
体調管理
蝉が鳴く季節がやってきました。この声を聞くと合宿の朝や、インターハイ会場の朝など思い出します。今年はどんな夏になるだろうか、今まで出来なかったことも含めて色々なことにチャレンジしたいと思っています。特に旅行はしたいッ!!!
最近、体調の変化には腸内細菌が大きく関わっているとよく言われます。色々調べてみると、草食動物なのになぜバネのような筋肉がついているのか(カモシカなど)不思議ですよね。腸内細菌が摂取物を一度原子レベルまで分解して、再構成しているということらしいのです。牛乳を悪くいうわけではないですが、牛乳を飲んだからといってカルシウムが即摂れるというわけではないようです。 そんな中で榎本孝明氏の「不食」という試み。水のみで30日間生活したという記事を見て驚きました。本来、自然に備わっているはずの「生きる力」のスイッチが入り、頭脳明晰、呼吸は腹式に変わりスタミナが増えたということです。この、「生きる力のスイッチをオンにする」という言葉に凄く興味が引かれます。桜井章一氏も自然に身を置くという行為をしていたそうですし、古武術においても身体の声(感覚)に従うとよくいわれます。意識過剰になっている時は自分の我が儘な我見しか聞こえません。昨日のゲーム練習では劣勢時、その声を消そうと体をラケットでたたいてばかりいました。13−20から4点取ったところで私のジャッジエラーで負けてしまいましたが、自分自身をコーチングするようで批判ばかりしている声はうるさいだけです。 さて、腸内細菌を保つ(育てる)ために必要な栄養素は微量ミネラル70種だそうですが、理想の栄養バランス食は「一物全体食」だそうです。日本でそれが可能と言えば野菜類でも葉や茎まで食べたり、魚は丸ごといただいたりとということらしいです。さっそく昼食を「にぼし」のみで試してみました。しかしッ!最初は満たされるものの、しばらくすると強烈に空腹感が!結局、夜多めに食べてしまいました...。 この「不食」までとはいかずとも、食べる量を減らして腸内細菌を良好な状態に持っていくには、「徐々に」やっていかなければならないということでした。腰痛に悩まされていた石川遼選手は「内蔵」を意識して食べ物を選び、時間も考えているようです。腸内細菌ももちろん関係していると思います。トレーニングしてしっかり食べるのも大切ですが、腸を休ませて体調を整えるということにもこれから意識を置いていかなければならないと思いました。 |
大阪総合
「大阪総合」年代別のダブルスと混合複に出場してきました。ダブルスでは緒戦からの固さが出て(いつものことですが)なんとかしのぎ切ったという感じです。相手は全日本社会人でもベスト16に入ったことのある選手で試合運びはやはり上手でした。1ゲーム目こそ半分くらいで取りましたが、2ゲーム目は前に出てきて沈めたり押し込んできたりとラリーの主導権を握られていました。終盤、18オールからなんとか上がってきたところをスマッシュし逃げ切ったという感じです。「足を出す」というのは本当に相手にプレッシャーをかけられます。触れるからと足を出さずに手打ちになるとコントロールが難しくなったり、相手に読まれたりします。しかし、足を出していくプレーは体力を奪います。年代別ではそのあたりどう戦うかが鍵となってきますね。
3回戦は力が抜けて相手のスマッシュを前に出ながら沈めていくことが出来ました。3回戦は窓の光でシャトルが見えにくいサブアリーナでの試合になりました。見えにくい方のコートから入りましたが、相手のスマッシュが本当に見えないッ!!!気づいたら体の前にシャトルが!という状態でした。1ゲーム目は攻め込まれてリードされてしまっていました。終盤、もう開き直って上がってくると何でもアタックしていきました。すると不思議なもので相手が少しずつ引いているのが見えてきました。なんとか逆転して1ゲーム先取。2ゲーム目は相手のショットが見えるので引き離すことが出来ました。終わったあと話をしましたが、“戦術云々よりも勝負所はやはりアタックしていくことが大切ですね”と話しました。そういうところから勢いが生まれるものだと思います。 決勝戦は弟ペアとの対戦です。初めて公式戦で当たりました。試合慣れしているのはわかりましたが、やはり勝負所で上手くエラーを誘われます。決められるというより隙をつかれているという感じでしょうか。押し込んでいってもタイミングが合わずバックアウト、前に出てもその前に沈められる・・・・。しかも終盤には意識し過ぎてサービスが浮くッ!!!!ワンプッシュで決められる始末でした。残念ながら準優勝に終わりました。その晩、社会人の練習でサービスを工夫して練習してみました。少し手応えがあったので混合複で試してやるッ!と意気込んでいました。 翌日の混合複、緒戦の相手はダブルスで当たった強打がきつい相手でした。打たせたくないので沈めていき、スマッシュしましたが、ペアの女性のレシーブ力が強く何でも前へ沈めてきます。決まるだろう〜と油断していたのかスマッシュを打った後が劣勢になっていることに気づきました。ペアと話し合い、緩い球で沈めて相手の体勢を崩してから攻めるという戦術に変えるとそれが上手くはまりリードできました。 3回戦はかなりこなれた相手で上手くつないで攻め込んでくるペアでした。シャトルがよく伸びたのでアタックしていくもののバックアウト、ロビングも高く上げてもバックアウトとなかなかペースがつかめませんでした。終盤、ようやく相手のショットが見えてきたのか相手のアタックのバックアウトが選択できるようになってきました。なんとか決勝へ。 決勝は去年も当たっているペアで、勝ってはいたもののどう転ぶかわからない相手です。競り合いのまま1ゲーム目終盤に。なんとかペアのレシーブと前への突っ込みが効いて先取。2ゲーム目も競り合いながらいきましたが、相手の男性の足に異変が!痙攣しそうな感じ!でも私も足を出していく中で、右お尻に少し痛みが走っていました。ロングサービスなどで揺さぶろうかと思いましたが、相手の異常を気にするよりも「なんとか1点取るためにいつも通り沈めよう!」と心に決めゲームを運びました。終盤は離すことが出来て優勝が決まりました。二日間で8試合。終わると急に足のだるさが襲ってきました。 今回から全日本シニアの出場枠が狭まる噂がありましたが、決勝まで残ることが出来たので権利を獲得することが出来たと思います。11月の大会まで地道に練習に励みたいと思います。 |