プレッシャーコントロール
出来るわけないですよね・・・まだ若干16、17才なんだから・・・。
先週は高体連の冬の大会がありました。何かの予選ではないのですが、公式戦ですので校内のランクにも響きます。一週間ほど前から生徒達は色々な表情を出していました。近畿大会で団体メンバーに入っていた生徒はもちろん負けられない試合であり、レギュラー以外の生徒はメンバー入りを狙っての試合になっているのです。熾烈な争いで過酷といえば過酷ですが、それは勝負がかかっているので当然といえば当然です。やはり、競争することでしのぎを削り合うことは大切であると思います。 トーナメントなので対戦に偏りも出てきます。スイスイとベスト8に残る者や、2回戦で競り合う対戦になったりもしていました。その中でも校内ではあまり勝てていない生徒が、一代奮起したのか、ものすごい気迫で勝ち上がりました。もちろんベスト8入り戦では団体メンバーを破っての勝利です。結局2人がメンバーを破ってベスト8に勝ち残りました。 負けた生徒に共通して見られたのが、「負けられない」というプレッシャーです。「声」にびっくりしてしまったり、打てども打てども肩に力が入っているので効果的なショットが出せないまま自分からエラー。 「前に勝ったことがある」 という自信はもろくも崩され、逆に自分の敵になります。そう思っている時点で集中力は欠けているのだと思います。人はロボットではありません。以前の結果など全く当てになるわけがないのです。 「逆境に耐えることは簡単だが、順境に耐えることは難しい。」 静かに内省し、乗り越えていって欲しいと思います。 天外伺朗氏著「教育の完全自由化宣言!」「「生きる力」の強い子を育てる」を参考に教室での授業を少し変えつつあります。 生徒達はやや戸惑っていますが、何でもやってみないと気が済まない性分なので仕方がありません。バドミントン部の運営にも絶対に役に立つと思っています。 |
選抜合宿を終えて
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始は数日間の休みを利用して家族でスキーに出かけました。いつも何か課題を持って滑ろうとしています。今年は高岡英夫氏の「ゆるスキー」を実践しようと気合を入れていました。 腰を中心に全身を左右にゆらゆらさせながらのターンです。今まではターン時に重心を移動させ踏ん張るイメージが強かったのですが、この「ゆるスキー」ではまったく逆で常にセンター軸が意識されているように滑らなければ力が抜けません。板だけが左右を往復しているようなイメージでしょうか。うまくいくときはターンした後に板が勝手にセンターへ戻ってきて、次のターン動作に入れました。しかし、この滑り方は楽なのですが、スピードがなかなか落ちません。急勾配やコブではまたまた力んでしまうのでした。しかし、林間や緩斜面ではとてもすがすがしく滑ることができます。次回もさらに練習したいと思っています。 先週末は近畿高校の強化合宿が2泊3日で行われました。私は幹事校のため宿泊から食事の手配と色々と気を遣わなければならないのでした。合宿2日目から全国合宿のため松山へ行っていた選手らが合流し、雰囲気がガラッと引き締まりました。やはり上位選手の集中力は周りにいい影響を与えます。 そんな中で能力が高いのに、だらだらとしてしまう選手がいます。やはり「挑戦」しなくてもいいので「退屈」してしまうのでしょう。または、目標が高すぎて芳しくない結果から逃れられず、疲れ果てているようでした。 〜何のための練習か〜プロセスがすべて ある話で「負けないように対戦を組む。負ける試合では使わない。」「負けそうになるとストップさせる」などを耳にしました。しかし、そのようにしてぼやかされて培われた(?)自信はすぐにメッキが剥がれてしまうものだと思います。「負ける試合」=「鍛えてくれる」と考えることが大切です。また、「苦難」と感じれば感じるほど自分にはまだまだ伸び代があるのだと思います。そう選手に伝える指導方法が本物だと思います。 |
しっかりと立つ!立志あるのみ!
連休は近畿団体戦大会が福知山市で行われました。寒波到来で雪の中の移動となりましたが、事故もなくほっとしています。朝の景色はとてもきれいで雪の積もったいい景色が撮れました。生徒の引率は期間中は気が入っているので疲れを感じません。しかし、帰宅してからどっと疲れが襲ってきて、夜はなかなか寝付けないことが多くあります。自分の試合で行っている方がよっぽどか楽です(^^)。試合の合間の時間を利用してランニングやトレーニングはできましたが、膝が痛くなるほど冷え込みはきつかったです。
さて、試合は予選リーグで神戸村野工業高校と対戦、接戦となりました。しかし、少し相手の動きが硬く3−0で勝利しました。なんとなく勢い(声?)で勝ったような感じです。 本戦トーナメントでは決勝戦で比叡山高校と対戦になりました。今年の比叡山高校には近畿個人戦大会ではほぼ負けています。私は全日本シニアと重なってしまったため今回初めて対戦を見ました。 なるほど、と頷くくらいの完敗でした。肩に力が入っているのでアタックするも球の勢いは弱く、角度もありません。やたらとジャンプするため、リターンで切り返されると、バランスの取れていない着地姿勢から移動が遅れ、追い込まれてしまい反撃を食らいます。その上、どうしよう、どうしようと悩んでしまうために頭に意識が集まり重心がさらに上がってしまっているのでした。そうなるともはや床にしっかりと立つことはできず、地面からの力をもらうことができません。 重力のある場所での運動は、地面の力を利用することが最も大切です。いくら筋力を上げたとしても発揮される力は半減し、疲れは倍増します。しかし、意外としっかり地面に立つことができている人は少ないのが現状です。サービスリターンの構えでも重心が高くふらふらとしている人も多いです。少しずらされると打ち出す球が限定され、狙われてしまいます。「どの方向にも飛び出すことのできる体勢」に加え、「いつでも」というリズム感も大切です。 重心が上がる主な原因は、「力(ん)で勝とうとすること」「不安や怒りの感情に流されること」「呼吸が乱れていること」などが挙げられます。日頃の反復練習で身につけた技術が十分に発揮できないことくらい悔しいことはありません。それくらい心の持ちようと呼吸を整えることは重要であると考えています。人は機械ではありません。足らない部分(筋力)だけを補うように訓練したとしてもトータルとしてのバランスが崩れると上手く力を発揮できません。また、普段どおりの力が発揮できることは「稀れ」といっても過言ではありません。バスケットボールで有名な能代工の監督は「6割の力でも勝つ」練習をしていたと仰っていました。 土壇場で力を発揮する根底にあるのは「自ら向上しようとする姿勢」「素質」「高い志」だと思います。 与えられすぎるとお腹一杯になって動かなくなってしまうんですよね…。正直なものです。 |
(不安、怒りから?)イライラ・・・
いよいよ今年も終わりに近づいてきました。生徒達はこの週末に近畿団体戦が京都府で行われます。全国選抜の出場権は獲得しているのですが、今回は記念大会のため団体戦のみの開催です。順位決定がこの大会で行われます。選手一人ひとりは性格も様々で体格にも差があるのですが、運動センスでまず始めの要素としてあげられるのが「素質」という言葉を目にした時に、やはり人には差があるものだと感じてしまうのでした。それと「生きる力」とはまた別物なのですが。スポーツにおいて長い目で見れば最後には「努力し続けた人」が勝つのは当然なのですが、やはり若いうちはこの「素質の差」に泣かされるのはしょうがないのかもしれません。また、如何に「心」の大切さを説くかにもかかってくるのですが、10代の若者に聞く耳を持てというのも時間がかかるものだと感じます。
『「生きる力」の強い子を育てる 人生を切り拓く「たくましさ」を伸ばすために』天外伺朗著 を読みました。スポーツでの集中した状態である「ゾーン」「フロー」は、教育に於いても共通していて大切なことだと説かれていました。『如何にして集中した状態に入れられるか』に指導者の力量がかかってきます。まだまだ勉強不足を感じます。迷ってばかりです。 乾燥や埃で床が滑りやすい体育館もあります。腰を沈めようと意識してもスリップしてしまいます。ラリーのテンポだけに集中し「1、2、1、2」と数えていくとうまくいく時もありましたが、なかなか持続しません。しかし、そのような状態でも「しっかりと立つ」ことが出来ないのはバランスが悪いせいだと考えコートに入り続けています。ちゃんと立てない自分に少々いらだっている今日この頃です。 |
道具は使いよう
学校では定期考査に入りました。練習は1時間半ほどで終えるのですが、内容は主将に組み立てさせ、自ら周りの士気を高めるということも工夫させようと思っています。しかし、結構、生き生きとして指示しています。やはり大切なことだと思います。
『FACEBOOK』で白石豊先生のメンタルトレーニング研究会のグループに参加させていただくことが出来ました。そこでは大学での講義なども公開されておられ、大変勉強になります。また、元ソニー上席常務の天外伺朗氏から発信される情報なども随時掲載され、広がりつつある世界に少し興奮しています。 インターネット上では膨大な情報があふれていますが、今まではFACEBOOKはほとんど触らない状態でした。ただ友達を増やすことに抵抗感を感じていましたので。しかし、書籍の先生方にふれあうことが出来るというのはすごい世の中になったと感じます。 |