甘える哺乳類の脳
定期考査中はいろいろな教室の試験監督をします。クラスによっては暑い!寒い!と口々に騒いでいます。本当に何度が心地よいのでしょうか。呆れてしまいます。人の脳が大きくわけて3層構造になっている話を思い出しました。
・爬虫類の脳・・・行動をつかさどり、運動を自動化する。反射など。 ・哺乳類の脳・・・感情をつかさどり、強い恐怖心を持っている。新たな刺激を恐れ、習慣化を好む。 ・人の脳・・・思考をつかさどり、色々と試行錯誤することにより稽古を積み重ねられる。 暑い、寒い、など不平不満を言っているのは哺乳類の脳。まさに心地よい布団の中でまどろんでいたいという気持ちでしょうか。成長するためにはこの甘えから抜け出さなければなりません。 思いついたらすぐ行う「即行」の精神で日常を突抜け、人間らしく生きることが大切でしょう。 「靴の踵をそろえる」話を生徒に行ったところ何人かが実施しているようです。一見無駄に思えるこの「しつけ」は自分の姿勢と心を正しく整えてくれます。決して人のためではなく、自分のためであるということを忘れないでいて欲しいものです。 |
逆手でバランス
週末は近畿総合バドミントン選手権大会一般の部がありました。実業団や大学生にの中に混じっての試合です。生徒達はダブルス、シングルスで3位に入賞するといういい結果を残してくれました。シングルスでは7試合という超過酷な中、よく最後まで集中力を切らさなかったと感心しています。アドバイスの中で強調したのは「結果を目標にしないように。今できる課題克服に挑戦すること。」です。結果に意識を向けたとしても、相手次第では上手く乗り切ることができません(相手が負けてくれれば別ですが)。課題、例えば「ネット前の球に対して、プッシュかヘアピンかを読ませない体勢で入る」などを意識させると、もしかしてミスしたら・・・ということは意識から無くなります。今できる課題に対して挑戦することが集中力の継続につながったのかもしれません。
和歌山県の選手でしたが、シングルスで片方が義手の方が出場されていました。ラケットを持つ手にシャトルを持ち、放り投げてからサービスをされていました。やはり、バランスがとりにくいのか、できるだけ体を床に対して垂直に構え、脊柱の軸回転をさせるように揺すりながら移動されていました。ラケットを持たない手が如何にバランスを保つために貢献しているかが本当に良くわかりました。良い勉強をさせていただきました。 |
やっぱり座禅?
「スポーツを楽しむ―フロー理論からのアプローチ」チクセントミハイ/ルイス(著)を読み終えました。図書館で借りるというのはある意味期限があるので、読む時間を作り、ぐいぐいと進めなければ読破できません。夜のお酒も控えめにしなければなりません(笑)。いろいろなスポーツの本を読んでいて気づくことは、最終的に「思考をコントロールする」ことにつながっていきます。必ず「座禅」の大切さが説かれています。持って生まれた才能の有る無しが影響するかもしれませんが、この思考をコントロールする・・・思考を客観的に眺めるのはトレーニングが必要であるとどの本にも書かれています。
足を組まなくとも椅子に座り、腰骨を立てて、呼吸に集中する・・・最初は五秒と持たないかもしれません。しかし、トレーニングを積むと30分は維持できるようになってきます。 最近、私は足を組んで坐ることは毎日していませんが(足首に負担がかかり練習に影響が出たので)、ランニングやトレーニング中に呼吸や数を数えるように意識しています。今の動作を行うにあたり、他のことを考えていないかどうかを常にチェックするように心がけています。食事中なども大切で、できる限り食事に集中し、味わうようにしています。不思議なもので呼吸を吐き出している時しか味ってしないものなのですね。私だけでしょうか・・・。流し込むのではなくのどを通っているときも意識をします。このあたりの教科書としては「考えない練習」小池龍之介(著)がいいかもしれません。 |
「ゾーン」について考える2
9月に入り涼しくなったと思えば厳しい残暑が続きます。体育館では真夏のようなサウナの香りがします(笑)。学校では体育大会の練習などが入り、生徒達は少し疲れ気味ですが、なんとか積極的に乗り越えてほしいものです。
週末は社会人の試合がありました。ダブルスでの出場でしたが股関節の力の調節がうまくいったようで、ラリーテンポの変化に柔軟に重心の移動を対応させることができたように思えます。トレーニングに「足上げー上下」「足上げー左右」を取り入れており、効果が出たのかわかりませんが継続していきたいと思っています。 最近は「集中」に関する「ゾーン」に関心があり、関係の書籍を読んでいます。「弓と禅」はドイツ語を翻訳したもので少し難しい表現が多かったですが、まだまだ半分も理解できていないので繰り返し読みたいと思っています。「スポーツを楽しむ―フロー理論からのアプローチ」チクセントミハイ/ルイス(著)は廃盤になっており古本でもかなりの値段がついていました。しかし、図書館で借りることができたので早速取りかかっています。「意識すればするほど本来の能力が発揮されなくなる」という一見矛盾した考え方がこの「ゾーン」への鍵を握ります。選手達の体験談を多く載せているのでいろいろな参考になると思います。しかし、ゾーンはスポーツだけに限らないということなので興味津々です。 |
青森インターハイ 個人戦
インターハイから帰ってきました。青森は25度くらいで快適でした。体育館も涼しく、熱中症などは起こらなかったと思います。
岩木山体育館でも個人戦が行われました。壮大な山の麓でとても静かでいいところでした。 団体戦の実力が今ひとつ出なかったところからの個人戦でしたが、やはり全体的に今ひとつな成績でした。ダブルスでベスト8に入ったのが最も良い成績でした。 more>> |