サービス試行錯誤
週末はとてもいい天気だったので山登りウォーキングに行きました。鳥の声も高く、ふとよぎる湿った暖かい風に春を感じました。
さて、最近の練習ではやはりサービスが相手のプレッシャーによって浮いたり短くなったりするのでどうしたものか考えています。フェイスブックを覗いていると日本リーグでのユニシスの練習風景の動画がアップされていたのでじっくりと見てみました。やはり肘を上げてシャトルに対してしっかりとラケットヘッドをセットし、インパクト時にはラケットがほぼ水平になる状態で打っていました。肘伸展がメインではなく、前腕の中央辺りを回転軸にして肘を下げることでコンパクトに振っている感じでした。以前、パナソニックの小椋さんもそのように解説されていたのを思い出しました。早速その晩の練習で試してみることに。しかし、今までは肘伸展がメインで打っていたのでこの「てこ」のような感じで打つとやはり力が伝わりにくくショートすることが多くなりました。そして、長めに打っていくと相手がドンピシャでタイミングを合わせてくるのでペアがリターンしきれないラリーが多くなってしまいました。 さて、どうしたものか...。元のサービスに戻そうかどうか...。 ふと先週の講習会で4スタンス理論を軸に練習していたのを思い出しました。そうそう、私はBタイプなんだよね...。 Bタイプとは重心がやや後ろ意識で安定するタイプだから...。 自分のサービスを観察してみるとインパクト前にす〜っと前の方へ重心を移動させている感じが。ん?これが原因か? よりネットに近づく為に前へ前への意識でかなり前重心になってしまっていました。前へ移動しないように、加えて後ろ側の足に体重を置いたままで打ってみようと試してみました。ネットからは遠いままなので不安でしたが打ってみると... 相手が前へ出てこない! サービスもやや安定する! なるほど!これいいかも!! 後ろ重心サービスが私には合っているのかもしれません。今週もさらに試してみたいと思います。 |
講習会
週末は兵庫県へ中学生対象のバドミントン講習会へ行ってきました。最初はお手伝いで参加するものだと気軽に考えていましたが、半日を任されるということでどうしたものか考えていました。今まで2時間くらいの講習をして後はゲーム練習などをしてもらうことはありましたが、4時間を全て講習に費やしたことはありません。2人の講師が午前と午後にわたって行う予定で私は午後からのパートになりました。前半の講師の方は5回目の講習ということで連続になっています。私の方は「その時のひらめきでお願いします」ということで午前の講習を見ながらサポートに回っていました.....って大丈夫か???
前半は4スタンス理論をベースにコート感覚を立体的に見るということと相手とのやり取りを感じるという内容でしたので後半の私の方は細かいコツのような部分を指導しました。 1.重力を使って楽に強い球を打つ 2.逆手を使ってバランスを保つ 3.ラケットヘッドは最短距離で移動する 4.オーバーヘッドのインパクト位置は正中線を外し肘は伸ばし切らない 5.重力を利用してロブを高く上げる 6.サイドハンドで球を沈める時の足着地といインパクトのタイミングを考える 7.ヘアピンのインパクト位置を考える などを指導しました。細かすぎてあまり伝わらないところもありましたが、皆熱心に取り組み、質問なども多く受けました。指導者の方々とも色々と話をすることができて大変充実した時間を過ごすことができました。後日、重力を使った練習に取り組むと「かなり変化がありました!」との声をいただき、大変嬉しく感じました。何がヒントになるかわかりませんが、自分だけの感覚にならないように伝える方法を色々と工夫していこうと思います。 |
近畿シニア
週末は近畿総合シニアの部に出場してきました。去年は怪我のため棄権していたので今回はノーシードからの戦いです。トーナメントを見てみると準決勝で弟ペア(シニアチャンピオン)と当たるということがわかり気合いを入れました。2回戦を競りながらもなんとか無事に勝ち上がり、いよいよ対戦です。
序盤から長いラリーが多く、打っても打っても決まらず持久戦になりました。攻守が何度も入れ替わるラリーは面白く色々工夫した攻めや切り返しを楽しめました。中盤になんとかリードすることができて1ゲーム目は逃げ切ることができ先取しました。2ゲーム目はやはり序盤からリードされ離される展開に。緩い球と前からのプッシュで押し込まれ翻弄されました。しかし中盤からその緩いスマッシュや浮かせたスマッシュを積極的に足を出しながらプッシュしていくことができて終盤は16−18くらいまで追い上げました。かなりリズムに乗ってきて押せ押せの感じになって追い上げました。が、逆に足が出過ぎて振りが早くなりサイドアウッ!!!!あららら....ファイナルゲームへ。ファイナルゲームはやはり上手く苦手なところをつかれながらじわじわと引き離されていきました。半分くらいで敗退。ドロドロの攻め合いに持ち込みたかったのですがそうはさせてもらえませんでした。確実に弱点をピンポイントで攻められました。流石シニアチャンピオンです。しかし、大阪総合では0−2で負けていたので今回はかなりゲームを楽しむことができました。 翌日はミックスでした。しかし、緒戦からサービスは入らずショットは浮いて、中途半端なショットに安定した姿勢を作れずエラーばかりでした。ペアに助けられながら初戦突破し、2回戦へ。次は大阪で対戦して勝っていたペアでした。やはり油断していたのかスマッシュして返ってくるだけで私のラケットワークがぎこちなく、全く感覚を感じることができませんでした。あまりにもショットが安定せず思わず笑ってしまうほどでした。競り合いながら終盤に入りましたがなんとか小手先で騙して逃げ切りました。スミマセン...。一度気を緩めてしまうと自分自身で首を絞めてしまいます。 「決まるだろうと隙だらけで我が儘なショットを打ちながら、返ってくるとラリーのタイミングが取れていない受け身の状態での対応に。ショットがコントロールできず、相手が上から攻めてくる球に慌てて対応しながら結局エラーになったり決められたりする。次のラリーを取り返しにいって打ちっぱなしのショットが多くなりさらにエラーを重ねると今度は不安になってきて手が縮まる。」 典型的な「自分に」負けパターンでした。猛反省です。 次はシードがあったので決勝でした。大阪で対戦した時はかなり競ったので今度はわからない状態でした。得点の動きに一喜一憂せずどれだけ集中できるかが鍵だなと準備していました。最初こそ緩い沈められた球に苦戦しましたが、ペアの鋭いクロスカットにも助けられリードすることができました。そのうちに私の重心が下がってきて外されても強くコントロールしたショットを出せるようになりました。 「もう大丈夫か...」 しかし、結局は自分との戦い。淡々とラリーに向かいました。1ゲーム目をとり2ゲーム目へ。「まだまだッ!」のつぶやきとともにゲームを進め、気づくと11−0でハーフタイムにいけました。しかし、ワンゲームの中には相手にとっても必ずチャンスは来ると思っていました。やはりそこからこちらのエラーが少し増えてきて得点的には取り合いになりました。しかし、終わってみると前半のリードが効いて21−11でした。優勝できたことも嬉しかったのですが、なんとか自分らしいプレーができたことの方が嬉しく感じました。 さて、次の試合は3月の全国社会人大会です。また楽しんで調整したいと思います。 |
冬の大会
高校生の冬の大会ダブルスがありました。奥に返されるとまだまだ返球できないので如何に相手に攻めさせないようにするか、サービス周りの練習と沈める練習を学校でして臨みました。「強打を打てる生徒とカットとクリアが上手な生徒ペア」は1ゲーム目はとられるものの、2ゲーム目はそれぞれの得意球が出せるようにラリーを組み立て、難しい状況ではなんとか沈めて上手く取り返すことができました。一人ひとりの持っている技術は未熟だとしてもそれをどう組み合わせるかによって勢いを引き寄せることができます。「ラリーを切る」ような鋭いショットも大切ですが、地味でも相手に攻めさせないように沈め、タイミングを少しでも外すようなショットはそれ以上に大切だと思います。相手の待ちやパターンをよく観察し、それがパターン化されている場合は少しの変化で対応できる場合もあります。素晴らしいショットで決められたとしても怯まず、自己否定に陥らず、客観的に自分の状況眺めてみる。それを普段から練習しておくことが大切ですね。さて、ファイナルゲームは中盤まで競りましたが、終盤はエラーが重なり敗退となりました。
もう一ペア「一通りこなせる(それなりに)生徒とショットが不安定な生徒のペア」の試合は、ショットが不安定な生徒の厳しい状況でのエラーは仕方がないのですが、それ以上に「上手くやりたい」のか「エラーを取り戻そうとしている」のか終始表情は硬く集中した状況には入れませんでした。もう一人のフォローもむなしくストレート負けでした。試合になると緊張したり不安になったりという部分のコントロールは色々な要素が絡み難しいですね。 |
社会人リーグ(前半)
先週末には社会人リーグ戦がありました。私が所属しているチームはおそらく最長で1部に残っています。危ないなという時もなんとか残留してきました。周りのチームが若い選手を補充する中、今回は怪我等でメンバーが欠場し大きなピンチとなりました。このリーグ戦はダブルス、ダブルス、シングルスの3試合で行われ私は2番目のダブルスにオーダーされました。まずトップダブルスは出だしこそ固かったものの、相手が強打を待っているところを上手く外してエラーを誘い、最後は前に出て勝利しました。アドバイスをしてもそうしようと試みてそれが実現されるかどうかは難しいのが現実です。うちのチームのトップダブルスはそのあたりが非常に素直で自我を抑えて集中することができます。全日本シニアでは早々に優勝ペアと当たってしまい負けてしまったらしいですが、「良い勉強になりました!」と話すくらいいい成長を続けていると思います。
さて、リーグ戦の3番目に行われる最後のシングルスは相手が強烈に強いため勝つことはかなり難しく、チームの勝利は第2ダブルスにかかってきました。相手は全日本シニアの40代ダブルスチャンピオンの1人(弟のペア)。つまり私は弟と組んでいたのでシニアチャンピオンが別れての試合となりました。よく練習しているのでプレーを知られています。1ゲーム目は相手が少し固かったためリードしながら進めることができ先取。しかし、2ゲーム目は上げ過ぎたのか打たれて落とされて揺さぶられて前に詰められました。ファイナルゲームへ。前へ出よう出ようと試みますがむやみに出るとタイミングが狂いコースが甘くなってしまいます。ただ相手のスマッシュに対して逆らわないようにだけ心がけ強打よりも下で触らせることを意識しました。そのうちに相手の一人が明らかに息が上がってきているのが見え、そちらを狙いましたが、相手も目の前にくるシャトルに対しては強烈にリターンしてきて逆にこちらがエースをとられる始末。 いやいやいや....狙うといても動かさなければ....。 些細なことですが相手のショートサービスを少しずつずらしてリターンして動かすように心がけました。じわじわと終盤になってきました。15−16でのビハインドから“ここは一発狙う!”とロングサービスから相手の前へのカットを読んで前に詰めてプッシュ、続くロングサービスは相手が見逃したまたまオンラインでインで逆転に成功。そこからはじわじわ進みましたが20−19で相手のドライブがバックアウトで勝利しました。久しぶりにビリビリとした緊張感を味わいました。 2試合目はGOSENのO田J君ペア。数年前に何度か対戦しましたが上手く前に詰められて負けています。とにかく何を打っても決まらずそのうちに前に詰めてきて打ち込まれます。今回はそういうプレーに感化されて頑張りすぎないように心がけようと淡々と試合を運べるように意識しました。1ゲーム目は中盤まで競り合いましたが終盤に沈める球が効いてきたのかぐっと離すことが出来て勝利!奇跡的なのか集中が途切れませんでした。特に私が左側にいる時、相手がストレート位置からセンターに打ってくるスマッシュをバックハンドでストレートに返すリターンが非常に効いて上げさせることができました。このショットは常山選手がよく使っていた攻め方です。同じことを繰り返しても意外と前衛に捕まらないものだなと思いました。 しかし...2ゲーム目はサービスからのやりとりで全くラリーを作ることができず数点で負け、ファイナルゲームも序盤から離されての負けになりました。トップダブルスもとられていたので0−2で負けは確定しました。2ゲーム目の途中で少し「あきらめ」が入ってしまったのかファイナルゲームに繋げることができませんでした。 なかなか損得勘定から離れることができないのは理解できますが、結局今やっている行為以外は存在しません。もちろん過去や未来に影響は及ぼすものでしょうが、変えられることは今にしかできません。しかし、「今何をしたらいいか」に「勝つ」という曖昧な考え方では具体的に解決策は見えてこずに迷うのかもしれません。状況から悲壮感は感じるかもしれませんが「どうすれば楽しいか」「どうなったら楽しいか」を頭に置き「笑顔」をベースに挑戦することが大切だなと思いました。「勢い」や「流れ」上、勝利は逃すかもしれませんがそういう積み重ねで底力(下意識)が培われるのかもしれません。 |