トレーニング

ストレスを与え、回復するというサイクルからみても、筋力トレーニングを行うことは望ましく、人生を活気あふれるものとしてくれます。さらに習慣化することで回復時に伴う気力の充実から、病気などからも遠ざけてくれます。バドミントンの為でなくても、毎日続けられる負荷を自分で設定し、習慣として行うことが実は最も大切なことです。

バドミントンでは、運動と休息を短時間で繰り返します。また、ジャンプしたり、走ったり、ストップしたりと筋肉への負荷はかなり高いものになってます。勝つために「フットワークを速くしたい」、「もっと高く飛びたい」、「もっと強い球を打ちたい」などと、一度は考えることがあるのではないでしょうか。その ために筋力トレーニングは欠かせないものとなってます。

筋肉はなぜ動くか

筋肉におけるエネルギー代謝は、大きく分けて3つあります。

1.ATP-CP系
これは筋肉中のクレアチン燐酸という物質を分解することでエネルギーを得る方法で、強い力が出る代わりに持続時間は10秒くらい。

2.解糖系
ご飯やパン、麺類などから摂取できる炭水化物が体の中ではグリコーゲンという糖質の一種に変えられ、それを使うことでエネルギーを得る方法で、1ほどではないが中くらいの力を出すことが出来る。持続時間は30秒くら い。しかし、この過程では、筋肉の動きを阻害する乳酸が作られてしまう。

3.有酸素系
体内のグリコーゲンや脂質を酸素によって分解してエネルギーを得る方法。強い力は出せないが理論上は無限に運動できる。

1と2は酸素を必要としないので、無酸素性(アネロビック)といい、10秒+30秒で40秒は強い力が出せるということになります。

バドミントンでは?

では、バドミントンにおいてどういうトレーニングをすればよいか。バドミントンをしていて「筋肉が張っている」「筋肉に力が入らない」というような筋中に乳酸がたまった状態は誰もが経験していると思いますが、このような状態になると思ったようなプレーが出来なくなります。したがって基本的な筋力(走る、飛ぶ、止まるなど)はコートトレーニング(フットワークやノック)やウェイトトレーニングで鍛えておかなければなりません。筋肉の量が多いとその分だけ各筋線維への負担は軽くなるので、エネルギー代謝において乳酸が作られにくくなるからです。

バドミントンのラリーは約10秒から長くても30秒くらい。つまり、上記のエネルギー代謝でいうと、酸素を使わないアネロビックな状態でのプレーが出来てもおかしくないわけですが、なぜ酸素の摂取能力を高めなければならないのでしょうか。

酸素摂取能力を高めよう!

バドミントンの運動は、ほぼアネロビックな運動です。したがって、続けていくうちに筋中には乳酸がたまり最後には筋肉が動かなくなってしまいます。しかし、何十分も試合が出来るのはなぜでしょうか。それは活動休止時に筋中の乳酸を酸素によって分解する過程が行われているからです。この過程のおかげで筋肉は活動を続けることが出来るのです。酸素摂取能力を高めるということは、回復力を高めるということなのですね。
では、酸素摂取能力の目安は何でしょうか。呼気と吸気の酸素の量から計るのが一番正確ですが、実際には出来ないので、ここでは「1分間の心拍数」を指標にします。
各個人の年齢で最大心拍数は変わるので、以下に目安の計算方法を示します。

最大心拍数=220-(年齢)

つまり、20歳の人では200回/分が最大心拍数になるわけですね。いかにバドミントンのプレーの中で、この心拍数の80%以上を持続することが出来るかが鍵になります。

<トレーニングの紹介>

心肺機能を高めるトレーニング

インナーマッスルトレーニング

筋力トレーニング

トラベリングでのトレーニング例