ヨーロッパ珍道中②

 試合初日、午前中はシングルスです。9時から練習コートに行きました。練習コートもコートマットでいきなり足に疲れが来てしまいました。ストップがかかるので足への負担は大きいですね。普段からできるといいなと思いました。緒戦はスペインの方。待機所で待っていると少し年配でした。しかし!背が高い!そして!何より不安なのは私のロングサービス。インパクトで変に手首を捻るので入らない、奥まで行かないというスランプです。案の定、サービスから一本目がサイドにカットを切られて取れない。ラリーになれば勝てるのですが、点取り合戦では常に競り合ってしまいます。1ゲーム目は延長ゲームにもつれ、チームからの「頑張るよっ!」という声に励まされながらギリギリ勝利。もうヘロヘロでした。

なんとか勝ちきり、午後からのダブルスに向けて一旦宿へ戻りました。部屋はもう清掃が終わっていて入ることができました。シャワールームはガラスドアでお洒落な感じです。熱いお湯を出しながら座ってマッサージ等をしました。お風呂でなくてもなかなか使えるやん、と上機嫌でした。シャワーが終わり、ガラスドアをスライドさせて一瞬、ん?止まらない?と思いましたがもはや手遅れ。
ガシャーン!!

ガラスドアが木っ端微塵に…。硬化ガラスのため全てが割れ落ちました。これは動くと危ない、と一瞬感じたのでそのままの体勢でじっとしていました。破片は細かかったのですが、端々は鋭利なので手や足数カ所から出血が。午後からのダブルスの為、大事に至らなければいいのにと祈りながら、奥さんに草履を持ってきてもらい、なんとかバスルームから避難することができました。幸い足裏は守れたのでなんとかプレーはできそうでした。あとは血が止まるかどうか。しかし…どうするよ、この状況…。ガラス代弁償とかシャレにならないぞー、とドキドキしながらフロントへ。写真をみせると「Oh…!」の一言。とりあえず部屋で待つよう言われ、部屋に戻り、保険会社に電話しようとするもなんか繋がらないポーランド後音声案内が。色々調べながら結局3時間後、部屋をかえるからフロントまでと電話があり、ヘトヘトになりながらフロントへ。うつされた部屋はグレードが下がり、少し狭くなっていました。請求されたらどうしようーと不安なまま試合会場へ。ダブルスの緒戦は緊張しましたがなんとか勝利。そこで同行しているミックスペアの方から宿を取った時のサイトに連絡してみると交渉してくれるかもと教えてもらい、早速「ブッキングドットコム」へメール。しばらくして返信が来ました。そこには…

「大変ご迷惑をおかけしました。ホテル側と交渉して宿泊費値引きと朝食サービスをつけます」

とのことでした。えっー!そんな感じで対応してくれたの?!まさに神!素晴らしい!部屋のダウングレードは仕方がないとして、弁償しなくてよかったーという感激に浸っていました。メイン通りに面していたので朝、晩はうるさかったですが、まあいい感じで過ごしました。

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