バドミントンを考えるコラム#27 「習慣」を考える①

 良い成果を望むとき、大切なことは「やるかやらないか」だと思います。「いつやるの?今でしょ」という言葉が流行したように、行動を起こすということは実は大変なエネルギーを必要とします。哺乳類の一員である“人”は基本的に怠惰で、変化を嫌います。今の状況の居心地がいいとあえて痛みを伴うことはしません。痛いのは本能的に嫌いですから。しかし、今の状態に満足していればそれはそれで楽しいはずなのですが、人には「欲」があるため、今の状態では不満になり“もっともっと”とより良い状態や結果を望みます。そのために行動していくのですがこれがなかなか続かない。「もっとこうありたい」と思ってもそのための行動がつながっていないことが多いのです。そこで「自己否定」する。「自分は結局そうはなれないんだ」と考え行動をやめてしまう。結果変われない。今でも今までもたくさんそういう部分が私にもあります。「またやっちゃったよ…」とか「やめちゃってるよ…」と反省する部分が。

 脳を騙す

 ネットなどを見ていると習慣を変えるのは「脳に覚えさせる」ということが最も重要であると書かれています。本能的に「その行動が日常的なもので心地いい」と思わせるということです。脳が「普通の状態」だと錯覚を起こすまでの時間が書かれていました。

レベル1:行動 1か月
レベル2:身体 3か月
レベル3:思考 6か月

読書などや英単語帳などは7回読めば忘れないと言われています。それを1週間後、2週間後、1か月後と繰り返していくとのことでした。

 「TOEIC」の勉強

 昨年の2月に奮起して6月のテストまで4か月間、全力で勉強してみようと取り組みました。報酬はもちろん得点アップです。それまでに3年くらい語学教室に通っていて英語力はそこそこついていたと思っていましたが、なかなかTOEICのスコアが上がらない。どうすればいいかを息子(海外留学経験あり)に聞いたり、書籍などから学び実践しました。まずは勉強時間を記録して、1週間の勉強時間を達成することから始めました。朝は5時半に起床して出勤前に1時間。そして帰宅後は2時間程度やり平日は3時間確保していました。休日は6時間程度。最初の1か月目に比べると4カ月目には学習時間が減っているのがわかりましたが、一応ノルマは達成できていました。テストの結果は…80点アップ!…ってそれだけ?というのが正直な感想でした。200点くらい上がると思っていたのに…。点数は上がりにくかったですが試験終了後の疲れ方が今までよりは格段に楽になっていました。これが報酬だったのか?少ない報酬にがっかりした自分はその学習方法を継続することはありませんでした。

 食事

 もう4年くらい続いていますが、食事の習慣は続いています。「半日断食」に関する書籍や整体院の先生に勧められたりして「朝食抜き」を実践しています。人によるかもしれませんがこれで体重は増えなくなりました。また、お腹に違和感があるときはバドミントンのプレーが今一つで、特にプレー前の食事には気を付けるようになりました。内臓の状態はプレーに非常に影響が出るということを身をもってわかったので現在は昼食を豆乳ヨーグルトとリンゴ、ナッツ類で試してみています。夕飯は普通に食べますが、補食は豆類が多くなっています。報酬は体重が増えないこと、内臓の状態が把握しやすくなったこと、プレーに集中できるようになったことでしょうか。報酬が大きいのか続けられています。

 速読

 新たな境地を目指すべく「速読」教室に通っています。まだ始めて2週間程度なので習慣化はされていません。しかし実践していくと「本を読むためのパワー」を減らすことができているように思えます。ある程度の厚めの本を1回読むのに1日でできるようになりました。このリラックスして「ひととおり読む」方法を学んでいる途中です。また同じ気持ちを持った受講生の方々と学ぶのも面白いので続けられると思っています。

 日記

 朝起きてすぐに日記を書いて思考を整理するという習慣が素晴らしい!という情報を得て実践してみました。最初の1週間は毎日ノートに3ページ分くらい書きました。5時半に起きてとりかかると6時過ぎまでかかります。書き出すと面白いくらいに色々なことが書けるものなんだなと思いました。しかし1か月くらいすると1週間空いたりしてなかなか続かなくなりました。朝起きるのが辛くなってしまったのです。勉強では何とか起きれていたのですが日記では続きませんでした。そうこうしているうちに15分程度の時間しかなく半ページしか書けなくなりました。報酬は何だろう?その実感がわかなかったのです。今ではそのノートを見ると「最近書けてないな~」と恨めしく見てしまいます。

 行動を起こすには

 人は行動を起こすまでに20秒以上迷ってしまうとやめてしまうそうです。たった20秒を超えることができないそうです。ですので20秒以内に行動を起こす「アクショントリガー」を用意しておかなければならないとのことでした。勉強を続けていた時は朝起きてその部屋に入るとスケジュール帳を開いておいておき、そこに今からやることを書いて見えるようにしておきました。書くものも横に並べておいて見ると同時に始める。これで続けることができました。ただし期待よりも低い報酬だったので終わってしまったのですが…。頑張りすぎるとよくないような気がします。
 逆に身の回りに、これはあまりやらない方がという習慣、例えばテレビを見るとかなどはコンセントを抜いておいたり、リモコンを遠くに置いておくだけでも効果があるそうです。私は最近のテレビ番組のほとんどが「不安」と「欲望」を刺激するためだけに流され、それを長時間見ることで脳に刷り込まれると気づいたので、選んで録画した番組しか見なくなりました。「不安」は恐ろしいです。行動を制限され、よからぬ出来事を引き寄せます。次回はそのあたりも含めてお話しできればと考えています。

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