こんばんは。高校2年の息子についての相談です。息子は中学からバドミントンを始めて高校1年の春の地区大会(この地区は強豪校の集まる地区)で5位になり、これから頑張ると思った矢先に先輩とその場所を変えられ納得行かないまま、気持ちを切り替えてまた次の県大会で16に入りこれからと言うときに、今度は1年生に息子の場所を譲らされ、本人はすっかりやる気を無くしてしまいました。息子は毎日誰よりも早く学校に行きコツコツ頑張る子です。学校の順位決めでは1年には負けていません。親として、バドミントンが大好きな息子のやる気を出させてやりたいのですが、どうアドバイスしてやればいいでしょうか?
(お母さんさん)
難しい問題ですね。選ぶ側としては実力順に、といくのが基本ですが、ラリーポイント制に変わり少ない対戦数だと実力差がわかりにくくなっているのは事実です。出場の権利を生徒の中だけで決めていることはないと思いますが、顧問の方からも変える理由が何かあるのかもしれません。やはり本人から直接、顧問の方へ質問するのがいいと思われます。世の中には身勝手な感情が優先される理不尽さははっきりと言ってあります。しかし、理由がわかったからと言ってもなかなか納得はできないでしょう。「これはおかしい!!」と親の方から感情的に抗議するのは、怒りの二次災害を生み息子さんにとっても辛い結果となることが多いです。やはり問題は本人の中にあるものだと推測されます。
「バドミントンが大好き」ならば一時的に落ち込んだとしても、そのうちやる気は戻ってくると思われますが、結果に左右されているうちは「本当に好き」までは届いていません。トップになっている選手のほとんどはこの結果についてしっかりと内省し、自分を磨くモチベーションへと変えていくことが出来ます(時間に差はありますが)。
さて、息子さんへのアドバイスですが、選ばれるか選ばれないかのボーダーラインにいることは間違いないと思います。したがいまして、それなりの結果も大切ですが「息子さんが選ばれないとおかしい!」「選ばれるべきだ!」とチームメイトからの意見が出るような人間性を磨くことが大切ではないかと思います。まじめでコツコツということはとても好ましいことだと思います。しかし、もしかすると周りの人を気遣ったり、応援してあげたりということは出来ていないのかもしれません。外された時に「当然・・・」なんて周りの人から思われているとすればそれは本当に必然なのです(厳しい意見ですが)。
競争の中で周りの人を応援してあげるなんて余裕は生まれにくいかもしれません。しかし、トップ選手は決まって「感謝」の言葉を出します。それを態度や言動で示すことが自分を後押ししてくれるということがわかっているからです。
「自力」は静かに磨かなければなりませんが「他力」を引き出すために、「周りに目を配り困っている人がいたら助けてあげなさい」とアドバイスされるのはいかがでしょうか。それは後々必ず息子さんの力となってくれるものと思います。