4つの要諦

脊柱の軸回転によるオーバーヘッドストロークジャンプによるリアクションステップと膝角度135度でのプレローディング、なかなかはじめたての頃は気づかないこつがあります。

 

しかし、それらに加えて4つの大切なポイントがあるように考えています。

 

1.肩関節の引き

脊柱の軸回転によるストロークは目線や軸を安定させ強いショットを打つことができます。しかし、トッププレーヤーをみてみると、どうもこれだけではないように見えます。

それはテイク(ラギング)バック時に、肩甲骨を後ろに大きく引く動作が入っていて、胸を張ったような状態をよ く見ます。ちょうど背中側で肩甲骨をくっつけるように引き寄せる動きです。右利きの場合、右肩甲骨は後ろに引かれますが、左肩甲骨は前側へ押し出されま す。それが打つと同時に右肩甲骨は前へ押し出され、左肩甲骨は後ろへ引かれます。

軸回転運動に加えてこの肩甲骨の前後運動を取り入れることで、軸回転によるぶれを最小限に抑え、さらにシャ トルに対して少しでも後ろにラケットをまわすことができ、打ち出し角度をつけることが可能になると考えられます(実際に試していますがスマッシュに角度が ついたように感じます)。ちょうどボクシングのパンチのような感じでしょうか。

スマッシュ力を上げるには、大胸筋や腹筋、握力などの筋力アップは必要かと思いますが、この肩甲骨の前後運動を取り入れることで角度、スピード、次のショットへの対応速度など大幅に改善される可能性があると考えています。

 

2.リアクションステップに「膝抜き」の要素を

相手がインパクトする時にはタイミングをとらないと動き出しが遅れ、速いシャトルに対応することができません。そこで相手のインパクトに合わせてジャンプしてから着地するリアクションステップが大切になります。

しかし、ジャンプが高くなると、タイミングをずらされたインパクトに対して遅れたり、タイミングを止められ たりしてしまうことがあります。また、ジャンプしてからの着地で大腿直筋を収縮してしまうことで前傾になり、つま先立ちからの移動で動き出しが遅れてしま うことが多く起こります。相手のタイミングに合わせるため、リアクションステップのジャンプは最小限の高さにとどめる必要があり、バランスを保つために前 傾になりにくい方法が望まれます。

筋力のあるトッププレーヤーはコート内をほぼサイドステップで移動していますが、プレーイングセンターでの リアクションステップは、腰をすっと落とす膝抜きが応用されていると考えています。膝抜きでは、腰を落とすだけなので前傾になりにくく、ハムストリングス で地面に立つようになりますが、ジャンプしたのと同様なタイミングをとる効果が得られます。さらに膝角度を135度に保つプレローディングも併用できれば 最小限の筋力で移動できると考えられます。タイミングをとろうと一所懸命にジャンプしている人は取り入れてみるものいいかもしれません。

 

3.シャトル落下点に足を置く

シャトルの後ろに体を入れることは大切だと皆さんが思っていると思います。しかし、実際はシャトルの落下点よりも前の位置でシャトルを待っていることが多いのが初心者に多く見られます。頭の真上で打とうとするような感じでしょうか。

シャトルの落下点に右足を置くイメージ(右利きの場合)でフットワークをするとシャトルを頭よりも前でインパクトできることが多くなります。足を入れ替えて左足を後ろについて打つ場合も同様です。左足をシャトルの落下点に合わせるイメージをします。

また、相手のシャトルの打ち出し時(サービス)にタイミングをとらずに、す〜っと動き出していることも多く 見かけます。そこでのタイミングのずれが後のラリーへ影響することも多いので、相手がシャトルを打ち出す時には、しっかりと集中して惰性で動き出さない習 慣を付けることも大切であると考えます。

 

4.腰骨を立てる

腰骨が後傾していると、背中は猫背になり、首は前へうなだれ、視界が狭くなります。また、意識は上半身の肩 の方まで上がり、肩に力が入ってしまい、ストロークは俗に言う「手打ち」の状態が多くなります。相手に押され必死でレシーブしてしまっているにもかかわら ず、相手にチャンスボールを連続で出してしまっている時や、前衛で必死で当てにいっているにも打ち出した球は浮いてしまっている状況などがそうでしょう か。

腰骨を立てると、上半身は猫背にならず上半身が安定します。さらに肩の力は抜けて顔が上がり視界が広がります。ハムストリングスがうまく使われるため、地面にしっかりと立てる感覚が生まれ、肩の力が抜け、手打ちにならずに体全体で打ち出せる感覚が出てきます。

ドライブやアタック、レシーブ、ロビングなどが力強く打ち出せる感覚が生まれると思います。何よりも姿勢がいいので相手にとっては「大きく」「自信がある」「落ち着いている」ように見えるかもしれません。

しかし、この腰骨を立てる姿勢は極端に行うと腰痛の原因となるため注意が必要です。また、普段から腰骨を立 てる姿勢を習慣づけていないと、なかなかコート内で気づくことができません。「寝ている時以外は腰骨を立てる」覚悟が必要です。

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