腸の調節について

 どう練習し、どうトレーニングするか。そして、どう休養するかを考える。しかし、50歳を超えてきた私には最近、どんな食物を摂るかによってプレーが変わることに関心があります。

 あるメーカーの食パンでは袋に入れたままで1年間放っておいてもカビが出ないものや、地球の裏側から運ばれてくる保存料、農薬まみれの果物、ホルモン剤やワクチンを打たれ2歳までに太らされて出荷された牛肉、遺伝子組み換え野菜や放射能米などの情報がたくさん入ってきます。

 すぐには体調が悪化しないので、気にされない方が多いですが、お腹の調子がプレーに影響を及ぼすことを身にしみて感じてからは、いろいろと考えるようになりました。

 2019年にポーランドで行われた世界シニアバドミントン大会に出場しましたが、そこでの食事はパン食がメインで肉類チーズ類がほとんどでした。肉やチーズ好きな私は最初はうれしくてステーキやピザばかり食べてましたが、3日目あたりから徐々に便秘気味になりお腹が張るようになってきました。その状態でのプレーはやはりお腹が気になり集中できませんでした。ほかの日本人選手達も同じ状況だったのか、米が出るレストランは日本人であふれていました。また、ある選手は炊飯器を持参して自炊で米を食べていました。

 その試合の後、食事についてよく調べるようになり、実践を試みています。

1.肉類は基本的に控える。強制的に太らされて出荷されている焼肉食べ放題に出てくるような安価な肉は食べない。動物のストレスが情報として入っている恐れのあるものは避ける。つまり生産者の顔や考え方が見える肉を食べる。

2.牛乳、チーズ、ヨーグルトは嗜好品だと考える。植物性のものはOK。

3.集中力を下げる砂糖は控える。スポーツドリンク類は飲まない。

4.塩分を積極的にとる。ただし血液成分に近いものを選ぶ(国内では羊水塩のみ)と少量で満たされる。精製塩は摂らない。

5.発酵食品を摂る。お漬物、甘酒(アルコール分なし)はおすすめ。

6.グルテンが含まれるパンは控える。腸壁に残りやすいため。米粉のパンは消化が早くOK。

7.玄米を食べる。解毒作用が強いのでおすすめ。

8.できるだけ無農薬の野菜やコメを摂る。エネルギーが多いので少量で満たされる。

9.添加物を気にして食品を購入する。海外からのものは農薬、保存料が多い恐れがあるので控える。

10.添加物などを解毒できるものを摂る。ヨモギ茶、松葉茶、クエン酸と重層の炭酸水、玄米コーヒーなど。

 この辺りを実践していると、便のにおいがほとんど気にならなくなり、お漬物の臭いに変わっていきました。また便が便器につくこともなくなりました。腸内で食物が腐敗せず発酵に変わっていっているためだと思われます。毎日の便を観察していると、悪化すればすぐよくわかるようになってきます。そうなればそれまでの食事による原因は何か、食事でない場合は、どのようなストレスがかかっているのかを考え腸内を維持するように改善していきます。

 ヒトの腸内には無数の微生物が暮らしています。それらが発する意識や思考は人に大きな影響を及ぼします。プレー中の思考や集中力にも大きな影響を与えられていると思われ、根本にある「食」をコントロール、意識することは競技力向上にも大きくかかわると考えられます。

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