人間の体は運動を行えばその効果として身体の器官や機能は必ず発達します。これは運動刺激(環境の変化などの刺激も)に対する生体の順応性を利用したもの で、その効果はトレーニングの質と量によって変わります。トレーニングで最大の効果を上げるためにはただむやみに刺激を与えるだけではその効果は限られ、 逆に過度の強度や量を行えば傷害の発生だけでなく、器官に減退的、退化的変化までもたらしてしまいます。また、寝たきりのような刺激のない状態が続いても 器官の萎縮や機能の減退を生じさせます。

【トレーニング効果を上げるための5つの原理】

  1. 過負荷の原理
    体が刺激に対し適応を行うためには、体の適応能力以上の刺激を与える必要がある。軽いと効果がないということですね。
  2. 漸進性の原理
    トレーニング効果を上げ続けるためには刺激(負荷強度)を漸増(徐々に増やす)していくことが必要。いっきに増やすと怪我につながります。
  3. 継続性の原理
    トレーニング効果を得るにはある程度の継続期間が必要。1ヶ月から3ヶ月以上を見越しましょう。
  4. 個別性の原理
    個人ごとに体力や性別が違うので、それに見合ったトレーニングを行いことでより効果が得られる。例えば学校などで行われる一通りのメニューでも、軽いなと思えば負荷を自分で増やさないとだめです。
  5. 自覚性の原理
    トレーニングの目的を自覚し、しっかりと計画や実施方法を検討しなくてはなりません。「やらされている」という意識では効果は減ってしまいます。
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