世界初の試み
11月の初旬に世界ジュニアバドミントンが中国の広州で開幕しました。日本からは以下の選手が出場しました。
榎本良永(比叡山高三年)

川前直樹(柏原高三年)

新開裕介(此花学院三年)

早坂幸平(札幌第一高三年)

小椋久美子(四天王寺高二年)

潮田玲子(九国大附高二年)

多谷郁恵(滋賀女子高二年)

広岡まり香(埼玉栄高二年)

 

日本のトップの2人(佐藤・佐々木選手)は全日本総合出場のため欠場でした。
今大会は今年になって浮上した例の新ルール(5ゲーム-7ポイントのスコアリングシステム)が試験導入されました。IBFでは今大会で成功すれば、次々にこの新ルールを導入していき、やがては全世界で統一する構想のようです。
スポンサー&TV対策で採用されたといわれるこの新ルール、定着すれば大きな変化が起こるだろうと言われています。IBFではバドミントンを「more competitive」にするだろうと主張しているようです(加奈子さん談)。3ゲーム先取で勝ちとなり、6-6で2点のセティングのようです。

--選手の声--(川前君談)
みんな最初はとまどってましたが、だんだん慣れてくると自然に行えました。ゲーム展開が早いので、気を抜く暇がありませんでした。6-0で勝っていても追いつかれる可能性が十分あるので、緊張の連続でした。

日本のバドミントンはマイナースポーツに域からまだ抜け切れていません。陣内さんがスポーツキャスターをつとめられてから、ようやく「バミントン」が「バミ ントン」であることに気づいた方も少なくありません。確かにバドミントンの試合を見ていても、経験している方以外には、退屈で、暗いスポーツに見えるかも しれません。しかし、カラーウェアの解禁などから、明るいイメージ、ファッショナブルなイメージにようやく変わってきたと思ってます。そこでこの7点5 ゲーム制の導入。試合間にはCMが入り、TV放送が増えるかもしれません。また、7点なので試合運びがスピーディーになり、見ている方もドキドキ、ハラハ ラになるかもしれません(あっという間に終わって、なんだ??とならないことを祈ってますが(笑))。バドミントンのメジャー化にはいい方向に動きだした のかもしれませんね。

ゲーム展開
バドミントンでは、点数がほとんど動かない状態と、特にダブルスでは連続で3点くらい入る展開が多いです。そうすると、この7点ではあっという間にとられ たという展開も十分に考えられますし、6-0からの逆転も十分にあり得ますね。15点制ですらそういう展開もあるので(笑)。そうすると、スロースター ターでは、1、2ゲームを簡単に落としてしまうことが考えられます。社会人レベルではそうなったとしても精神的に抑揚が少ないので、まだましですが、中学 生、高校生などは「勢い」や「心の強さ」が大いに影響してしまいます。これからは、本当に強い(心・技・体のバランスがとれている)選手が勝っていくこと になるかもしれません。ある意味ではいい方向ですけどね。

21世紀のバドミントン
このルールが導入されれば、バドミントンが変わっていくことになるでしょうね。それが、本来のバドミントンの楽しさ、ゲーム性を損なわなければよいのです が。現在では中学生から水鳥球の採用が始まっています(今まではナイロン球でした)。それだけでも日本のバドミントンレベルは確実に上がっていくでしょう し、このルールに対応した練習方法をはじめているクラブやチームももう多くなっていると思います。この調子で日本のバドミントンが昔の女子バドミントンの 栄光のように復活していくことができると、一気にメジャースポーツに!!なるといいなぁ..。

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