初心者にとっては最初で最大の難関です。このストロークは技術的にはかなり高度です。腕の使い方、フットワーク、羽の位置の空間感覚とすべてが要求されます。しかし、このストロークが出来れば、後は、応用だけです。ここでは腕の使い方について説明します。
・上腕の内旋運動:肩から肘の部分が、内側に回転する運動
・前腕の回内運動:肘から先の部分が、内側に回転する運動
上に記した運動を使ってストロークするのが基本になります。ですから、決してリストでは打ちません。 また、手首の掌屈(手のひら側に曲げる:スナップ)を使うと、手首を痛めてしまいます。力強いショットというのは駆幹筋(大きい筋肉)の力をより効率よく伝えているものです。ですから、腹筋で体幹を固定し、大胸筋、肩関節の筋、上腕、前腕の回内筋は強くなくてはなりませんが、ジュニアなど力の弱い段階でも 確実に正しいフォームを指導することが大切です。後は、力を伝えるため内旋と回内運動を使います。この時の回転運動を伝えるためには、必ず肘は少し曲げなければなりません。そして、打った後はラケットの面が返っていることを確認できればいいでしょう。タイミングが合えば必ず遠くまで飛びます。写真では手関節が少し伸びてますが、できるだけ90から110度に角度を保持し力のモーメントを大きくすることが大切です。
基本的なハイクリアの例
(正面から)
(横から)
左足で蹴りながら、左手を挙げます。
右肘を大きく引き、右足に体重を乗せます。
最大テイクバック、体は大きく反ってます。
肘から先に出てくるようにします。
インパクト。少し肘は曲がっています。
右手が前に出ると同時に、右足も前へ出ていきます。